田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

寒い。一杯飲みに行きたいのにな。 麻屋与志夫

2014-12-09 04:47:20 | ブログ
12月9日 火曜日

●焼き鳥屋に出向く季節になった。

サラリーマンではなかったから、

飲みに行く時は、

いつも自宅から出かけることになっていた。

●歌舞伎町の馴染みの店を一回りするとだいぶ酔った。

独りで飲むのだから、

飲みすけの友人に唆されて飲み過ぎたということはなかった。

自己責任で飲んでいたのだから、

無理にお酌されてなどといこともなかった。

深夜近く西早稲田の自宅がわからなくなって、

そのころは街にあった公衆電話ボックスから、

カミサンを呼びだして迎えに来てもらう体たらく……。

なんてことも、しばしばあった。

あんな飲み方をつづけていたら、死んでいただろう。

●だいいち今ではほとんど田舎住まい、

飲みに行く場所がない。

場所はあるのだろうが、

気に入って通いつめたい店がない。

ありがたいことだ。

もしあったら、命が縮まっていたはずだ。

飲んで歩いた記憶は25年くらい前の話だ。

いまでは、ホリゴタツでパソコンに向かって、

小説を書く夜を過ごしている。

部屋の中にいるのに寒さが身に沁みる。

これはもう、二階の書斎では寝ていられないな。

下の部屋に冬の間は避難しようかなどと考えている。

麻屋与志夫、老いたり。

などとは、思いたくないのになぁ――。




日本経済新聞出版社刊。
親友香取俊介氏の作品です。わたしはいま再再読しています。
おもしろいですよ。いろいろな読み方のできる懐の広い作品です。
学生には、道徳の書としても読めると思います。
各紙の書評欄で好評です。ぜひご高読下さい。

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