田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

わが、シャングリラ―

2007-08-03 19:13:39 | Weblog
8月2日 木曜日 晴れ
●暑くなった。カミサンはこの暑さにめげす゛家の中をあちこち整頓している。お盆にはひさしぶりで全家族が顔を合わせることができる。どの部屋にお客さんに寝てもらおうかしら。孫たちは、何が好物カナ……などとなかなか忙しい。わたしのほうは、のほほんと読書。もともと、書くよりも読むほうが好きなのでこのところ梶尾真治の作品をまとめて読んでいる。前には、何気なく読み過ごしていたところが再読してみると、おもしろくなったりしている。

●確かにあるわけの「OKAGE」が見つからない。SFの棚にあるわけだと探した。「本棚整理したことがあるの」整理整頓大好き人間のカミサンから手厳しい声がとぶ。そのうち、粗大ゴミとしてわたしも捨てられそうな気配だ。剣呑、けんのん、ケンノンだぁ。

●OKAGEを抱えて下の書斎に逃げ込む。あなたの、オカゲ、で、わたしはゴミ家敷老人にならないで済む。その恩恵はゆめゆめ忘れません。

●カミサンのお供をしてFに買い物にでかける。何時ものように、大きなリックを背負っている。夏は好きだ。暑い。こうして、帰りには食糧をばんばんに詰め込めば汗をかく。体力を消耗する。やせる。

●それにしても、どうしてああも陳列棚やブースをかえるのだろう。記憶した場所に大好きな百円ビスケットがないとあわててしまう。ビスケットはいずこ、いずこと探し当てるのはおっくうなものだ。

●机の上には小さなパビリオンができている。本を重ねておいてある。「読み終えた本は直ぐに本棚にもどしておいたら」机の上を奇麗にしておかないのでカミサンの評価は厳しい。「ここだけは、おねがいだ」机上はわたしに残された最後のサンクチュアリだ。ここだけは、わたしのシャングリラーだ。男の砦だ。「かってにさせてくれ」

●捨てるのは、何でもいや。モッタイナイ。整頓するのはいや。きれいなところでは、おちつかないのだ。ごみ屋敷老人予備軍のわたしの切なる願いも、いつかはカミサンの猛攻にあって、わが砦も落城することになるだろう。



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