田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

●瓶にさす藤の花ぶさみじかければたゝみの上にとゞかざりけり  麻屋与志夫

2018-04-15 09:31:29 | ブログ
4月15日 Sun.

●瓶にさす藤の花ぶさみじかければたゝみの上にとゞかざりけり
あまりにも有名な正岡子規の短歌だ。

●注・・みじかければ・・とどかざり=短いから届かない
 というような因果的条理を述べているのでなく、
 寝たきりなので歩くことさえ全く出来ない、と
 いうような気持を詠んでいます。(検索して引用)

●いろいろと解説を読んでみた。勉強になった。いずれも作者の悲観的な心情の吐露という解釈では、同じだった。

●いまわたしの家の庭では例年より2週間も早く藤の花が咲きだした。鹿沼石(深岩石)の塀の上に花房が垂れさがっている。まだ短い。石塀にはとどかない。

●藤の花房は咲きだしてから思いがけないほど長く成長する。正確に計った訳ではないがその成長の過程はすばらしいものだ。三日見ぬまの桜というが、藤の花はかなり長い間楽しむことができる。開花してからの期間が長く、花房が長くたれてくるのがみごとでもある。

●わたしはあいかわらず、御座敷のかからない小説を書きつづけているが、この歳になってもまだ、内容的にも、技法面でもノビシロがあるのがうれしい。まだまだこれからだ。まだもっといい作品を生み出せる。そんなことをかんがえながら毎朝、藤の花房の成長をみているので上記の子規の歌にも悲観的な感想はもっていない。

●瓶にさした切り花ではあるが、たぶん毎日すこしづつはのびているはずだ。いずれは畳に届くかもしれない。それまで子規さん生きていこうよ。と励ましてやりたい。

●朝から降っていた春の雨も止んだ。しっとりと湿った藤の花房があるかなしかの春風にゆれている。

    

    



●ブログに発表した小説は下記の通り角川の「カクヨム」にまとめてあります。ぜひお読みになってください。

ムンク「浜辺の少女」は吸血鬼だよ/麻屋与志夫

愛猫リリに捧げる哀歌/麻屋与志夫

吸血鬼処刑人/麻屋与志夫
あらすじ。 伊賀忍者、百々百子率いるクノイチ48は帝都に暗躍する吸血鬼に果敢な戦いを挑んでいた。百子は帝都東京で起きる「人を殺してみたかった。だれでもよかった」という凶悪犯罪の…の背後に吸血鬼の影が。



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