「なんだぁ。三津夫の妹じゃないか」
「スケベデカ。あまりみつめないでよ」
女子中学生にしては熟れきった豊乳をおしげもなく、月光にさらしタカコが武をにらんでいる。
夜風がそよいでいる。
タカコに背をむけた。
武の目の前で稲垣が男を尋問している。
なにがスケベデカダ。
ガキのくせに、発情しやがって。
兄貴にコロサレルゾ。
3
「だれも、信じてくれないんスよ」
三津夫は武にすがるようにいった。
「あたりまえだ。いそがしんだ。そんなゲームの世界みたいなことがあるかよ。もう、いいかげんにしろ。鹿陵総番の名がすたるぞ」
三津夫と番場が御殿山公園についたときには、暴走族の一団の影もかたちもなかった。
だれにも見えていないらしい。
あの時、新鹿沼駅にいた学生たちにきいてまわった。
なにも目撃していなかった。
あれから数週間がすぎていた。
この鹿沼の里は春。
……やつらには見えないのか。
みんなに聞いてまわった。
だれもあの連中を見たというものがいない。
三津夫の頭はヒートしてした。
武のところに相談にきたのだ。
見えていても怖くてなにもいえないのか。
駅員からもなにもききだすことはできなかった。
「それより、三津夫、タカコ、なんかかわったことないか」
「なんスか、センパイ。うちのタカコがなにかやらかしたんですか」
「いやそういうことじゃない。きゅうにエロッポクなったとおもってな」
「ああ、あいつ、センパイのこと好きですから」
「よせ。デカとスケ番では、さまになららない」
「それって、差別。さべつですよ……だけど、そういえば……」
「どうした? なにかかわったことあるか」
「タカコのやつ夜出歩いている」
武はガクッとなった。
「夜……ゲーセンにたむろしているから非行少女なんだろうが。夜の街を徘徊しなくなったらおかしい……からな。夜出歩いてなんの不思議がある‼」
「男ができたみたいなんス。武さんにはわるいが、男がいるみたいんス」
「ダカラ、おれは関係ないの。おれに遠慮することないの」
「ホントスか。武さんのタカコ見る目、あれほれてる目とおれ見たんスよ」
「ばかバカ馬鹿。刑事をからかうと、逮捕しちゃうぞ」
黄鉛のクリックよろしく
「スケベデカ。あまりみつめないでよ」
女子中学生にしては熟れきった豊乳をおしげもなく、月光にさらしタカコが武をにらんでいる。
夜風がそよいでいる。
タカコに背をむけた。
武の目の前で稲垣が男を尋問している。
なにがスケベデカダ。
ガキのくせに、発情しやがって。
兄貴にコロサレルゾ。
3
「だれも、信じてくれないんスよ」
三津夫は武にすがるようにいった。
「あたりまえだ。いそがしんだ。そんなゲームの世界みたいなことがあるかよ。もう、いいかげんにしろ。鹿陵総番の名がすたるぞ」
三津夫と番場が御殿山公園についたときには、暴走族の一団の影もかたちもなかった。
だれにも見えていないらしい。
あの時、新鹿沼駅にいた学生たちにきいてまわった。
なにも目撃していなかった。
あれから数週間がすぎていた。
この鹿沼の里は春。
……やつらには見えないのか。
みんなに聞いてまわった。
だれもあの連中を見たというものがいない。
三津夫の頭はヒートしてした。
武のところに相談にきたのだ。
見えていても怖くてなにもいえないのか。
駅員からもなにもききだすことはできなかった。
「それより、三津夫、タカコ、なんかかわったことないか」
「なんスか、センパイ。うちのタカコがなにかやらかしたんですか」
「いやそういうことじゃない。きゅうにエロッポクなったとおもってな」
「ああ、あいつ、センパイのこと好きですから」
「よせ。デカとスケ番では、さまになららない」
「それって、差別。さべつですよ……だけど、そういえば……」
「どうした? なにかかわったことあるか」
「タカコのやつ夜出歩いている」
武はガクッとなった。
「夜……ゲーセンにたむろしているから非行少女なんだろうが。夜の街を徘徊しなくなったらおかしい……からな。夜出歩いてなんの不思議がある‼」
「男ができたみたいなんス。武さんにはわるいが、男がいるみたいんス」
「ダカラ、おれは関係ないの。おれに遠慮することないの」
「ホントスか。武さんのタカコ見る目、あれほれてる目とおれ見たんスよ」
「ばかバカ馬鹿。刑事をからかうと、逮捕しちゃうぞ」
黄鉛のクリックよろしく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます