日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
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◎おおざっぱに幸福(未来探偵ロクロ その15)

2024年02月13日 | ◎本日の想像話
「前の店で、山岡が飲みに来たのがきっかけ。私のことを気に入った組長と親しくなった。山岡は野心家で新規事業を始めようとしていた」
 道明寺は一気に話した後、背後の酒棚から取り出したタバコに火を点けた。大きく吐き出した煙と共に話を続けた。
「長く生きたペットが亡くなる悲しさを緩和しようと考えた山岡は人造ペットを作ろうとしていた。外観を再現する。なおかつ、生前の記憶もインストールしようとしていた。そのために必要なある生体部品がどうしても入手できないことに気づいた山岡は略奪、裏工作あらゆる非合法なことに手を出すことを辞さなかった。そうしてできあがったのが、サンシロー」
 ミツオは手近にある酒を勝手に飲みながら道明寺の話を聞いていた。「サンシローにデータを入れたのはあなたなの」
 エリーは非難する語気で道明寺に問いかける。
「私には証拠をつかむことなんてできない。あなた達、山岡の右腕とまだ遭遇していないの?いつもコートを着込んだ、ライフルの達人、佐々木」

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◎おおざっぱに幸福(未来探偵ロクロ その14)

2024年02月12日 | ◎本日の想像話
「今からそちらに行く」
 エリーはミツオからの指示で車を道明寺の働くバーに向けた。
 その建物は奇妙な雑居ビルだった。 一見、骨組みだけの建物に見えた。テナントの中が丸見えなのだ。
 人々がひしめきあっているのが外から確認できる。
 エリーとミツオは地下へと続く階段へ足を向ける。地下は、地上と同じ構造で、やはり中は丸見えだ。ドアを開けるまでもなく、カウンターの中でグラスを拭く道明寺と目が合った。ミツオはドアを肩で押し開け、細長い店内を進む。客は一番奥まったテーブルに老人が一人だけいた。グラスの酒を凝視して動かない。
「治療中のサンシローをこの目で見たぞ。あの処置は、生体記憶体だな」
 ミツオは道明寺に食ってかかるようにせき立てた。
「サンシローはただの猫じゃない。半分機械で、半分は人工有機物。よく出来ているでしょう」
 道明寺はしれっとミツオに説明する。
「よほど大事なものをサンシローに記憶させているな。山岡興業へのゆすりのネタか?」
 ミツオはここにくるまでに想像したことを道明寺にぶつけた。 


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◎おおざっぱに幸福(未来探偵ロクロ その13)

2024年02月03日 | ◎本日の想像話
 動物病院の屋上にはコートを着た男がミツオを追いかけて現れた。手にはスコープの付いたライフルを持っている。目線は動くものを探している。タイヤを鳴らしながら逃げ去るミツオの車をみつけた男は呼吸を整え、ライフルをかまえる。男の体が停止した。その直後、炭酸水を開封したぐらいのかすかな銃声が鳴る。銃身の先に装着した消音装置のおかげで、ライフル弾が発射されたことに誰も気づかない。
 アクセルを床まで踏み込み、必死に運転するエリーには、特殊な弾丸が当たったことに気づかない。
 ロングコートの男は視界から消え去る車を見ながら満足げにうなずいた。そしてゆっくりとした動きで建物の中に消えた。
 体が動きまわる車内でミツオは電話をかけた。相手は道明寺だ。
「サンシローには持病があるのか。しかも、組長が行ったのは、メカ置換した動物病院だ。何かを俺に隠しているな」
 ミツオは天井にある取っ手に捕まり、自分の体を支えながら怒鳴った。

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◎おおざっぱに幸福(未来探偵ロクロ その12)

2024年01月28日 | ◎本日の想像話
 仕留めることの出来なかった腕はすばやく元に戻る。当然、次弾が放たれた。ミツオは自分に向かって飛翔する院長の腕をかいくぐる。伸びきった腕が元に戻る瞬間、ミツオは院長めがけて飛びこみ、足をなぎ払う。声をあげて転倒する院長を確認しながら、ミツオは作業台の上のゲージを確認する。ぐったりしているサンシローの至る所にケーブル状の管が刺さっているのが見える。この状態のサンシローを動かすのはよろしくない。そう感じたミツオはドアめがけて逃げ出す。
「エリーだめだ。今夜は撤収する」
 ミツオは頭上に跳ね上げたゴーグルを目の位置に下ろしながら伝える。
「了解」
 直後、室内が漆黒の闇となる。
 エリーの手により電源は消失した。 動物病院の建物を含む1ブロック分の電源を落とした。
 運転席に移動したエリーがエンジンに火を入れる。
 暗視ゴーグルを装着したミツオが正面のドアを開けて逃げ出してきた。「だせ」
 ミツオは助手席に転がり込む。
 運転席に座るエリーに指示を出すのが今のミツオには精一杯だった。

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◎おおざっぱに幸福(未来探偵ロクロ その11)

2024年01月25日 | ◎本日の想像話
院長は部屋の明かりを点けた。まぶしさに目がくらみながらもミツオは作業台を振り返る。ぐったりと目を閉じるサンシローがゲージの扉越しに見えた。
「サンシローに何の治療をしている」
 ミツオは院長の問いかけを無視して自分の疑問を投げかけた。
「治療?どうやら君は何も知らないようだね。何も分からない君のことは部外者として理解させてもらう。速やかにお帰り願おうか」
 院長はゆっくりとした動きで両手をミツオに向けた。手のひらが水平になった瞬間、爆音と共に何かが飛んできた。ミツオはかろうじて身をかがめながら右に飛んだ。自分が居た場所には院長から伸びる腕が壁に突き刺さっている。
「メカ置換してやがる」
 ミツオは思わず口走った。メカ置換とは生体と機械を融合させる最新の技術だ。健康な腕を切り離す必要がある手術を行った狂気にミツオはぞっとする。
 仕留めることの出来なかった腕はすばやく元に戻る。当然、次弾が放たれた。

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◎おおざっぱの幸福(未来探偵ロクロ その10)

2024年01月24日 | ◎本日の想像話
「どうだ、異常ないか」
 時刻は深夜二時。準備を整えて病院が見える位置に再び車を止めた。ミツオ一人が車外に降りた。
 覆面をかぶり、静かに建物にミツオは近づいた。
 病院への侵入経路をエリーに告げる。
「エリー、トイレの窓が旧式の電磁ロックだ。いけるか」
「こちらでも確認しました。ロック解除できそうです」
 車内に残ったエリーが手元の端末を操作すると、ミツオの目の前で鍵が開いた。
「よし、入るぞ」
「気をつけて」
 建物の中に入ったミツオは静かに足を進める。サンシローにつけたGPSは生きている。めぼしい部屋に到着したミツオはドアノブを静かにまわして扉を開けた。
 目の前の光景にミツオは小さな声をもらす。
 ステンレスの作業台の上にゲージが一つだけ乗っている状態。ミツオが感じた異常は、ゲージにつながる管とケーブルの量の多さだった。ほぼゲージをうめつくしている。
「これはいったいどういうことだろう」
 ミツオはもっとよく見ようと一歩部屋の中に足を踏み入れた。
「君はいったい何の用でここに来たのかね」
 背後からの声でミツオは素早く振り返る。
 そこにいたのは院長だった。

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◎紙芝居「ぼくはれいぞうこ」

2024年01月23日 | ◎本日の想像話
紙芝居「ぼくはれいぞうこ」
近日公開!


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◎おおざっぱの幸福(未来探偵ロクロ その9)

2024年01月19日 | ◎本日の想像話
 手下たちが車からばらばらと飛び出てきた。
 後部座席から現れる人物が雨に濡れないように傘を広げ、ドアを開ける。
 現れた男の身長はそれほど高くはない。しかし、体躯の横幅が異常というほど広くがっしりとしている。身にまとう和服は内から膨張する筋肉を押さえられない。
 眼光するどい眼差しが周囲をうかがっている。サンシローは男の腕のなかにいた。
 一行は建物のなかに消えていく。
 看板には「篠田動物病院」と書かれている。
 ミツオは山岡誠一に見つかりそうな気がして思わず、ダッシュボードの陰に隠れるように首をすくめる。エリーも同じ動きをしている。
「動物病院ね」
「あそこは、ただの動物病院じゃあない」
 ミツオの口元には笑みが浮かんでいる。
「何か知っているの」
「ああ。なんだか、きな臭いにおいがしてきたな」
 ミツオは鼻をひくつかせながら、山岡達の後ろ姿を見送った。
 ミツオが五本目のタバコを消した時、病院の扉が開いた。
 山岡を見送る白衣の男がおそらく篠田医院長だろう。ひょろ長い背丈。老人といってもいい見かけの男が、山岡と談笑している。山岡は握手をしながら紙幣の束を医院長に渡している。
「ずいぶん、必死にお願いするものね」
「どうやらただの猫ではないらしい」
 ミツオはのんきに言いながら大事なことに気がついた。
「エリー、猫がいないぞ」
 山岡の腕の中に猫の姿はない。
「今夜は動物病院にお泊まりするらしい。病院にはあらためて道明寺に連れて行ってもらうことしよう」
「まさか……」
「そう、今夜サンシローをこの病院から奪還する」
 ミツオはエリーにそう告げた。


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◎おおざっぱに幸福(未来探偵ロクロ その8)

2024年01月13日 | ◎本日の想像話
 GPSの光点を追って、ミツオはアクセルを踏む。
 端末を凝視するエリーが首をかしげた。
「猫にしては移動速度が早すぎる」「そうだな。車に乗せて、おでかけなのかな」
「そろそろ追いつくわ。」
「どこだ」
「真上のあれじゃない」
 ミツオとエリーはフロントガラスごしに上空を見上げる。戦車のように重厚な高級車がしずしずと飛行している。端末と見比べたミツオは確信する。
「間違いない」
 対象車両を確認したので、ミツオは少し距離をあけた。
「しかし、あの道明寺という女は何者だと思う」
 ミツオは運転席の窓を開けてタバコに火を点ける。
「GPSで居場所が分かっているのになぜ私たちに頼むのかしら。しかも高額のお金まで積んで」
「あの車はおそらく山岡興業のボス、山岡誠一の車だよ。猫を返してくれ。はいどうぞとは絶対にならない」
「どうするの?こっそりと奪うの?」
「さあ、どうしようか。エリー、車が高度を落とし始めた。どうやら目的地に到着したらしい」
 山岡の車は地上に音もなく着地する。

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◎おおざっぱに幸福(未来探偵 その7)

2024年01月12日 | ◎本日の想像話
 次の日、ミツオは道明寺の端末を確認しながらパンをかじっていた。
 昨夜の道明寺の受け答えの不自然さにいやな予感を感じていた。
 しかし破格の報酬に目がくらんだのも事実だった。
 サンシローの現在地を示す丸印が動いた。
「エリー、猫が移動しているぞ」
 パンを口の中に押し込み、コーヒーで流し込んで、ミツオは外に飛び出す。
「ちょっと待ってください」
 エリーはエプロンを外しながらあわててミツオを追いかける。
「早く乗れ」
 ミツオは路駐してある愛車に乗り込んでエンジンをかけた。エリーも助手席に飛び乗る。
 西暦2400年、4つのタイヤで走る車はほとんどいない。ミツオが乗る車のはるか上空を自動運転により反重力カーが飛び回っている。
 ミツオは住処を転々としていて、この街には近年移り住んできた。約1000年前までは奈良県と言われていた場所だ。現在は県という概念はなくなり、国がすべてを統括している。


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◎おおざっぱに幸福(未来探偵 その6)

2024年01月11日 | ◎本日の想像話
 サンシローが現在いるであろう場所が地図上で光っている。ミツオは自分の記憶と地図を重ね合わせた。
「この場所はもしかして……」
 ミツオは道明寺を見つめる。
 道明寺は視線をそらした。
「ここは、山岡誠一の家。あなた、このおうちのことを何か知っていますか」
 ミツオは取り調べの刑事のように強く詰問した。
「いえ、知りませんが、どういったおうちですか」
 道明寺はしらばっくれている。
「ここは、このあたりを牛耳る山岡興業の総本山。知らないものはいません」
「それは奇遇ね。でも引き受けた依頼はやっていただけるわね。そこにサンシローちゃんがいるわ。前金をお渡しします。取り戻した暁にはこれと同額の報酬をお渡しします」
 道明寺は分厚い封筒をミツオに押しつけて逃げるように部屋から出て行ってしまった。
 ミツオとエリーは思わず顔を見合わせる。
「どういうことかしら」
 エリーの問いかけにミツオは「分からない」としか答えることでできなかった。

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◎おおざっぱに幸福(未来探偵 その5)

2024年01月10日 | ◎本日の想像話
 道明寺と名乗る女は一枚の写真を出した。道明寺と、膝にちょこんと座る三毛猫が写っていた。
「サンシロー4歳です」
 ミツオとエリーがテーブルに出された写真をのぞき込む。
「そのサンシローちゃんはいついなくなりましたか」
「一週間ほど前になります。私、サンシローはさらわれたと思ってます」
 道明寺はまっすぐミツオを見ている。ミツオが言葉を返す。
「心当たりでもあるのですか」
「具体的には何もないのですが……」
 ミツオは不自然に口ごもった道明寺に違和感を覚えた。話題を変えるように道明寺が続ける。
「実は、サンシローの首輪にはGPSが搭載されています」
「なら、話は早い。ささっと捕まえてしまいましょう。データを見せてください」
「端末ごとお渡ししますが、依頼を受けていただけるということでよろしいですね」
 道明寺がミツオに、依頼受領の確約の言質を取る。
「現在地が分かるなら楽勝かと思います」
「では、どうぞ」
 端末には地図とサンシローの現在地が表示されている。

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◎おおざっぱに幸福(未来探偵 その4)

2024年01月09日 | ◎本日の想像話
 その女はソファからあわてて起き上がったミツオと、室内を交互に見ている。年齢は若いが、どこか抜け目のない雰囲気をまとう女だった。
ミツオが接客用として用意した粗末なローテーブルに女をいざなう。困惑気味に椅子に腰掛けた女が口を開く。
「猫って探したことありますか」
「猫?」
エリーとミツオは思わず見つめ合った。
「猫探しは専門ではない。ちょっと厳しいかな」
 ミツオは腰を上げて女を追い返そうとしたが、エリーが慌てて口を押さえた。
「何事もチャレンジが我が事務所のモットーです。どんな猫ちゃんですか」
「エリー、猫探しなんてしたことないだろう」
 ミツオは抗議の視線でエリーをにらむ。
「先々月、先月、今月の家賃。払えますか」
 ミツオは返す言葉を失う。背に腹は代えられないとはこのことだ。生きることは本当に難しい。
「おまかせください。探して見せましょう。どんな猫ちゃんですか」
 ミツオは両手をわかりやすく揉み出した。 

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◎おおざっぱに幸福(未来探偵 その3)

2024年01月08日 | ◎本日の想像話
 ミツオは、自分には親分を殺した覚えはない。
 敵は多いであろう親分が、死ぬことになったのかを考えながら、霧の中を歩く。 
 そしてひとつの可能性にたどりつく。
 あの猫の案件かもしれない。
 始まり夕暮れだった。
 ミツオはやることもなくソファーで横になっていた。その姿を視界のはしに捕らえながら相棒であり、アンドロイドのエリーがつぶやく。
「ひまですね」
 ただの毛糸だったものが、エリーの手元で帯状の布地に変化していく。最近はまっている、編み物のおかげで、エリーは退屈していないようだ。
「何を作っている」
 ミツオは今夜の夕食もままならない、切実な経済の問題から目をそらすように聞く。
「秘密です」
 エリーは照れながらミツオに背を向けた。
「すいません。ロクロ探偵事務所ってここで合ってますか」
 ミツオの本名はロクロ・ミツオ。
 雑居ビルの2階に事務所兼、住居として巣作っている。
 ドアの下が直ぐ階段という不思議な作りの部屋に戸惑いながら、髪の長い女性が降りてきた。
「はいそうです」
 エリーが足取り軽く、女性を出迎えた。

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◎おおざっぱに幸福(未来探偵 その2)

2024年01月05日 | ◎本日の想像話
 ミツオは老人の顔を見て息を飲む。そして、自分の置かれている状況の最悪さに天を見上げる。その老人は近年、デジタルでしのぎを作り出している松山興業の親分だ。しかも昨夜、酒場で会って酒を飲んだ。
 自分は殺していない。
 そう主張しても、誰もミツオの言葉は信用しないだろう。
 とにかくこの場から姿を消すしかない。そう考えたミツオは部屋のドアを探す。部屋の端に青色の扉が揺らめく炎に浮かび上がった。老人を見据えたまま後ずさったミツオが扉に到達する。
 鍵のかかっていないドアは音もなく開いた。
 廊下があり、地上階に続く階段があった。
 ミツオは外に出る。
 石畳をふみながら、もう一つの扉の勝手口をめざす。
 重厚な門扉にも鍵はかかっておらず、道路に出たミツオは一目散に走る。
 一部始終をモニターで見ている人物がいることをミツオは知らない。


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