◎今日の想像都市伝説（幸せ編）

「しあわせのガス」を開発した科学者がいた。
このガスを吸うと、とにかく幸せな気分になるガスだった。
国家機密とされ、「しあわせのガス」は国家の方針に従って運用された。

しあわせのガスを空気中から合成する装置をブラックボックス化し、
すべての冷蔵庫に搭載した。

冷蔵庫のドアを開け閉めした瞬間、ドアの脇に立つと風を感じる。
「しあわせのガス」が噴射されたのだ。

人は意味も無く冷蔵庫のドアを開け閉めする。
冷蔵庫の中を確認するとなんだか幸せな気分になるのはこのためだ。

という想像都市伝説。