意を決した二人はテーブルに腰をすえて手紙を開封した。達筆の毛筆の字体が目に飛び込んできた。
(拝啓 伊集院 銃朗殿
貴君の活躍を地上からいつもながめております。さて、私がこうしてお手紙を差し上げた要件、重々承知の事と存じます。あなた様が取得されました特許案件。あれは私から奪った特許でございます。
つきましては、その精算および、粛正の意味で、細君と愛娘のお命をちょうだいいたします。
この手紙を手にするちょうど当日、決行いたします。
ますますのご繁栄心よりお祈り申します。かしこ)
二人は青くなった。
「大変なことが書かれている」
エリーはわかりやすく動揺している。
「エリー、今現在、地上との通信は可能なのか」
エリーは首を横に振る。
「試したけれど、地上との交信はできなかった」
「そうか。なれば、伊集院の自宅が、エリーの過去の記憶に無いか検索してくれ」
エリーは静かに目を閉じる。
「伊集院博士は自宅を公開していました」
エリーが住所を伝える。
「その住所、覚えがあるぞ」
ミツオは自分の手帳を取り出してページをめくる。
「そこは須田の住まいと聞いて、俺が見に行った家だ。あの家は伊集院博士の家だったのか。ということは、あの奥さんと娘さんは伊集院夫人とその娘」
ミツオは唖然とする。
(拝啓 伊集院 銃朗殿
貴君の活躍を地上からいつもながめております。さて、私がこうしてお手紙を差し上げた要件、重々承知の事と存じます。あなた様が取得されました特許案件。あれは私から奪った特許でございます。
つきましては、その精算および、粛正の意味で、細君と愛娘のお命をちょうだいいたします。
この手紙を手にするちょうど当日、決行いたします。
ますますのご繁栄心よりお祈り申します。かしこ)
二人は青くなった。
「大変なことが書かれている」
エリーはわかりやすく動揺している。
「エリー、今現在、地上との通信は可能なのか」
エリーは首を横に振る。
「試したけれど、地上との交信はできなかった」
「そうか。なれば、伊集院の自宅が、エリーの過去の記憶に無いか検索してくれ」
エリーは静かに目を閉じる。
「伊集院博士は自宅を公開していました」
エリーが住所を伝える。
「その住所、覚えがあるぞ」
ミツオは自分の手帳を取り出してページをめくる。
「そこは須田の住まいと聞いて、俺が見に行った家だ。あの家は伊集院博士の家だったのか。ということは、あの奥さんと娘さんは伊集院夫人とその娘」
ミツオは唖然とする。
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