★「聖女の肉」 和田はつ子
生肉業者の倉庫で、首を切断され、逆さに吊るされた少女の遺体が見つかった。
警察に協力を依頼された文化人類学者・日下部は、
少女の胃から発見されたのが、ラムズ・ウールと言う飲み物であることを知り、
中世ヨーロッパの儀式に関係する殺人事件ではないかと、推測する。
日下部は、友人に助けを求められ、聖カトリーナ女子高へ出向くのだが、
そこには、なにやら怪しげな雰囲気が漂っていた。
惨殺死体、カルト集団的な女子高で執り行なわれる儀式、怪しい人々。。。
スリリングな物語の展開。。。そして、意外な犯人。。。
薄い文庫本なので、あっという間に読めてしまいました。
もう少し、人物像とか、犯人の心情とかを詳しく描けば、
もっと、もっと、面白いホラー・ミステリーになりそうなのに、
ちょっともったいない気が。。。