姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

便秘(14)弱い下剤を求め続けて

2009-05-03 00:27:02 | 便秘
強い下剤、大腸刺激性下剤の強いものは、下痢になったり、腹痛が起こったりとコントロールが大変です。マグネシウム製剤だけでは、おなかが十分動かない方もあります。そこで、大腸刺激性下剤(アントラキノン系)とその他の成分のブレンドが必要になってきます。セチロやビーマスSです。セチロはセンナ、ダイオウの刺激性成分とマグネシウムの塩類下剤、それにオウレンを配合したものです。刺激性成分が結構強く、これがぴったりとはまるかたも多いです。ビーマスSはさらに弱い、カサンスラノール(刺激性成分)とジオクチルソディウムスルフォサクシネート(D.S.S.=界面活性成分)の合剤です。この「弱さ」に注目しています。弱いのでコントロールしやすいのです。刺激性成分の「弱さ」は何と、プルゼニドの10分の1(動物実験)です。
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