姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

おしりをしめる薬

2009-06-05 23:11:07 | 肛門括約筋の話題
年をとると、肛門括約筋がゆるくなり、かつ骨盤内の臓器が下がる(下垂)ことにより「便止め」がうまくできないことがあります。思いがけないときに便がもれたり(便失禁)すると、外出を控えてしまうことになります。これでは残念です。ちゃんと社会生活ができ、QOL(生活の質)を保ちながら長生きするためには、おしりの締まりが絶対必要です。

最近の研究により、一時的におしりの締まりを良くする方法があります。ワゴスチグミン(一般名ネオスチグミン)を軟膏に製剤して使用します。肛門の周囲に塗る(局所投与)ことで、数時間しまりが良くなります。私のこれまでの経験では、「半日の外出が安心してできるように」なっています。まだ一般的な治療法ではないので、よくよく説明してから使用します(自由診療になります)。ぜひご相談ください。
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