昨日は診療後、日本で初めての「肥満症」治療薬であるセチリスタット製剤(商品名オブリーン)の講演会に出席しました。脂肪吸収酵素阻害剤とのことで、副作用としての軟便、下痢に注目しています。しかし食べた脂肪が吸収されないということになると、栄養障害(栄養失調)や、脂溶性ビタミンの吸収障害や、欠乏が心配でした。結核予防会新山手病院の宮崎滋先生の講演を聞き、吸収阻害率は25-30%程度であることを聞いてそれらの心配は不要であることが分かりました。保険証を使っての診療では、一定の基準を満たした肥満があり、2型糖尿病と脂質異常症の両方を満たしていないと使うことができません。ただの肥満に対して「やせ薬」として保険診療で使うことはできません。副作用は下痢と軟便がほとんどという安全な薬のようです。天然成分の刺激性下剤(センナやアロエ)を混ぜた「にせ」のやせ薬(薬ではなく、健康食品)が横行していますが、それらによる健康被害を目にしているだけに、今回の「本物の医薬品」には注目しています。重度の肥満があり、便秘傾向のかたには朗報かもしれませんから。(セチリスタット製剤オブリーン(武田薬品)はまだ発売されていません)
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