下剤の強さの続きです。体に優しいイメージのある漢方薬は、刺激性下剤としての強さはどうでしょうか。漢方薬の下剤成分大黄について、センノシドA・Bとしての測定結果に基づいています。プルゼニドと同等の薬(センノシドA・B12mg)の強さを10としての指標で示します。
市販品で有名で入手しやすい「タケダ漢方便秘薬」は1錠で4.7。およそプルゼニドの半分の強さです。これに近いものとして、処方医薬品である、「ツムラ大黄甘草湯」は1包あたり、4.33。大杉製薬「オースギ大黄甘草湯」は4.94。この辺りはだいたい同じ強さです。このほか「クラシエワカ末便秘薬」は2.4と弱いです。大黄甘草湯の他に乾燥硫酸ナトリウムが配合されており、漢方的には「調胃承気湯(ちょういじょうきとう)」という処方になっています。また「クラシエ薬草便秘薬」は2.63。これは漢方の大黄に西洋薬のセンナを混ぜ、さらにオウバクを配合してあります。東洋と西洋の下剤の混成チームですね。武田、津村、大杉の各社のものはかなり強いものですから、毎日連用するのは少々問題がありそうです。やはり刺激性下剤は一時的な利用が良いでしょう。ただしこれまで大変強い下剤を連用されている場合には、これらの薬でもしばらくの間毎日使用して、その後弱いものへ変えるか、減量する場合があります。いずれにしても、「出るから」というだけの理由で安易に使用すべきではありませんね。当院では、これまでの経過からその人その人に最も適した下剤や蠕動調整薬などを使用しています。毎日が便秘外来ですので、お気軽にご相談ください。
市販品で有名で入手しやすい「タケダ漢方便秘薬」は1錠で4.7。およそプルゼニドの半分の強さです。これに近いものとして、処方医薬品である、「ツムラ大黄甘草湯」は1包あたり、4.33。大杉製薬「オースギ大黄甘草湯」は4.94。この辺りはだいたい同じ強さです。このほか「クラシエワカ末便秘薬」は2.4と弱いです。大黄甘草湯の他に乾燥硫酸ナトリウムが配合されており、漢方的には「調胃承気湯(ちょういじょうきとう)」という処方になっています。また「クラシエ薬草便秘薬」は2.63。これは漢方の大黄に西洋薬のセンナを混ぜ、さらにオウバクを配合してあります。東洋と西洋の下剤の混成チームですね。武田、津村、大杉の各社のものはかなり強いものですから、毎日連用するのは少々問題がありそうです。やはり刺激性下剤は一時的な利用が良いでしょう。ただしこれまで大変強い下剤を連用されている場合には、これらの薬でもしばらくの間毎日使用して、その後弱いものへ変えるか、減量する場合があります。いずれにしても、「出るから」というだけの理由で安易に使用すべきではありませんね。当院では、これまでの経過からその人その人に最も適した下剤や蠕動調整薬などを使用しています。毎日が便秘外来ですので、お気軽にご相談ください。
お盆やすみに呉市の大和ミュージアムに行ってきました。常設展示は大変充実しており、大和を縦糸に、呉を横糸に大変きめ細かい情報たっぷりでした。博物館では全ての展示や説明をじっくり時間をかけてみることにしていますが、大和ミュージアムの情報量には圧倒されました。途中休みやすみで5時間くらいかかりました。充実。写真は10分の1大和の模型です。
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