姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

ケツメイシ、エビスグサは下剤です注意を 岡崎外科姫路の肛門科のブログ

2017-03-03 13:56:06 | 便秘
患者さんの飲んでいるサプリメントをよくよく調べたところ、「エビスグサ」が含まれていました。健康によい自然の薬草のお茶です、とのことで購入されていました。当院にて内視鏡検査をしたところ、大腸の壁が黒くなっており下剤の濫用(らんよう)による「大腸黒皮症」の状態になっていました。他院からの処方を見ても下剤の処方はなく、サプリメントを調べて見たものです。残念なことに日本では刺激性下剤の強い成分をサプリメントに入れることが許されています。体によいお茶だと思って飲んでいたところ、強い下剤を飲み続けていたわけです。ご注意を。「朝からスッキリ」とか「どっさり」などと書かれているものは要注意です。サプリメントによく使われる刺激性下剤の成分としては、以下のものがあります。
 センナ茎、アロエ、エビスグサ、ロッカクソウ、ケツメイシ、キャンドルブッシュ、ゴールデンキャンドル
 エビスグサとロッカクソウとケツメイシ(決明子)は同じものです。ケツメイシは聴くのはいいけど、飲むのは注意ですね!
 他にも成分がわかれば追加していきます。
知らず識らずのうちに下剤を濫用することのないようにご注意ください。健康食品の成分については、国が科学的に評価をしていてインターネットで見ることができます。その検索ページ(国立健康・栄養研究所HP内)はこちらです。ログインなどする必要はありません。上から6行目の検索枠に名前を入れて検察するだけです。科学的な証拠があるのか、ないのか、また健康への悪影響の報告の有無についても見ることができます。ご利用くださいね。

当院では2014年にも一度記事を書いています。こちらです。こちらからもリンクがあります。


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