「こんなにストーリーのない映画は珍しいなぁ」と思ったのが、2018年公開の〝日々是好日“(〝にちにちこれこうじつ“と読みます)。
厳密に言えばストーリーはあると言えばあるんですが、半分以上は主人公がお茶(茶道です)を習っているシーンじゃないかな?
でも、深い!んですよね〜。
大学生だった主演の黒木華さんが、いとこの多部未華子さんと一緒に、近所でお茶を教えている樹木希林さんのところに習いに行くところから物語は始まります。
最初はお茶の入れ方などまったくわからず、すべてが意味不明な事だらけだった黒木さんが、お茶にハマって茶道とともに人生を歩んでいく様子が描かれていきます。
まず思ったのは、季節感があって良い!
季節によって春の桜だったり、梅雨は雨、夏は蝉の声、冬は雪というように、お茶を立てながら、移り変わる日本の四季の風景が丁寧に表現されています。
大学生だった彼女は映画の最後には40代になっているんですが、その間には出会いがあり、別れもあり。
樹木希林さんがお正月のお茶会で「毎年同じ事をできるというのは幸せな事です」と言う台詞があるんですが、今の状況を暗示しているようでジーンときました。
見始めた時は、正直黒木さんと多部さんを愛でるためだけの映画かな?と思ったんですが、とんでもなかったですね。
黒木さんと樹木希林さんの演技もさすが!でした。
心に深〜く染み渡る、味わいのある作品です。
でもさすがにお茶とは言いませんが、コロナが終わったら、習い事をしてみるのもいいかなぁと思いました。
Shin
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