TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 182

2018年09月09日 | エッセイ
 免許証を返納してからは地方の田園地帯を走ることは全くなくなった。だが、テレビで見る限りどの農家のご自宅も豪華で広い。車庫には畑を耕したり収穫するためのトラクターが何台もあり、乗用車も複数台ある。この様子を見る限り「貧農」とか「五反百姓」、或いは「小作」と云ったイメージは全くない。そのような言葉すらこの日本から消えてしまっている。政府が農家を大事に育ててきた賜物であろう。農家の生活が飛躍的に向上したことは非常に喜ばしいことである。これと同じことが酪農家にも云える。

 農家を守るために、酪農家を守るために非常に高い、常識外の関税をかけている。そのため政府から守って貰えない我々庶民は生活苦に喘いでいる。気候の変動以外にも生産に影響を及ぼすようなことがあると、売値を上げることで対抗している。我々庶民はどのような手段を講じればいいのか。

 インターネットで「関税率表」にざっと目を通してみた。牛肉は枝肉、骨付き肉、また冷凍のものを含めて基本が50%(暫定38.5%)である。豚肉は枝肉が1キロにつき361円、部分肉が同じく482円となっている。酪農品に関しては脂肪分1%未満の牛乳が基本関税率で25%+1キロに付き63円(暫定は25%)、1%を超えるものは25%+1キロに付き134円(暫定は35%)。驚いたことに砂糖を加えた乳製品は基本関税率で35%+1キロに付き466円である。また、野菜類は殆どが5%だが、玉ねぎは10%、スイートコーンは12.5%、オリーブとキノコ類は15%である。この程度なら現在の野菜の高騰に比べたら、どんどん輸入して貰いたいと思う。だが、米(コメ)は違う。「ID為替研究所」の野村雅道氏のホームページの一部を以下にご紹介したい。

 『コメ(精米)を輸入する際に1キロ当たり341円としている関税について、農林水産省が関税率換算で778%としていた見解を「280%」に修正したことがわかった。コメの国際相場が大幅に上昇する一方、国産のコメ価格は落ち着いており内外価格差が縮小している。環太平洋経済連携協定(TPP)の関税交渉にも微妙な影響を与えそうだ。
 コメを輸入する場合、日本は重量に応じて課税する仕組みを採っており、1キロ当たり341円。海外では関税を税率で示す国も多く、農水省は2005年の世界貿易機関(WTO)交渉時に関税額を税率に換算した。当時のコメ国際相場などを勘案しコメ価格を「1キロ44円弱」を基準に設定。「341円」を44円で割った778%が日本のコメの関税率と説明してきた。
 世界の人口増や新興国の経済成長を背景にコメの需要は拡大している。政府が昨年、09年のコメの国際相場を調べたところ、1キロ当たり122円が新基準として妥当と判断した。中国産米などを中心に分析したもようだ。これをもとに関税率を換算すると「280%」になる』。

 カリフォルニアには食感がコシヒカリに似た「ダイヤモンドG」とササニシキに似た「キャルローズ」と云うブランドのジャポニカ米がある。現在の価格はともにキロ当り130円から140円程だ。5キロで650円から700円で買える。仮に280%の関税を払っても5キロで2千円に満たない。どちらのカリフォルニア米も日本の高級ブランド米に引けを取らぬ程に美味である。

 以下の民家園の写真は7月の第一週に写真仲間と行ったものである。暑かったが、古民家の中に入ると嘘のように暑さが遮断されていた。かやぶき屋根の威力を改めて知った。


キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:400、 f11、 1/40秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/20秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/60秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/40秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
 屋根に咲いているのは「甘草」の花だとボランティアのご婦人に教えて頂いた。塩山駅の向かい側にある「甘草屋敷」には何度も行っているが、甘草の花を見るのは初めてであった。


キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/20秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
 民家園内で初めてニャンコロに会った。非常に興味深そうに私を見ていたが、警戒を怠るようなことはしなかった。いつも持っているキャットフードをその日は持っていなかった。次回は必ず持参するようにしよう。


キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/40秒、 露出補正:-1、 WB:オート。