TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 438

2023年07月02日 | エッセイ
 友人の訃報を同窓会の会報で知った。然も亡くなったのは6カ月も以前のことだった。コロナ禍以来は友人たちの悲しい報せが届かなくなった。以前は直接家族からか、友人を通して直ぐに報せが届いていた。そして皆としめし合わせてお通夜や葬儀に行くのが常だったが、コロナの影響で行くのが憚られ、来られる方も迷惑だと感じるようになった。それと同時に友人たちとの交流が大幅に減ってしまった。また、コロナとは直接関係ないが年賀状や暑中見舞いのやり取りも極端に少なくなった。日常の連絡はメールや電話で済ませてしまうので、敢えて年賀状や暑中見舞いのやり取りを省略してしまったのだろうか。それに印刷しただけでのハガキは頂いても全くありがたみがない。それだと自分からも面倒で出さなくなってしまう。

 その友人とは高等部以来ずっと仲が良く、私の運転する車の助手席に乗った彼と一緒にタクシーにぶつけられる事故もあった。二人とも酒を飲んでいたのだが、その時のパトカーにアルコールを検査する器具が積んでなかったので「酒は飲んでいませんよね」と念を押されるだけだった。もう一人の警官は器具をすぐに取りに行くと云っていたが、他にも事故があったらしく、この現場を早急に済ませたかったようだった。運よく我々二人は助かった。
 
 彼は非常に愉快な奴で、OKマークで知られるオカモト株式会社(以前は岡本ゴムだったように記憶している)の若手の社員だったころ、同期会の席上で彼の会社の新製品をポケット一杯に持ってきては同級生の女の子たちに配り、その反応を見ては楽しんでいた。高等部時代には非常にまじめで男には全く興味はないという態度をしていた子が嬉しそうにハンドバッグにしまったり、すでに男を知っているのではないかと噂されていた子が顔を赤らめて受け取ったり、我々男どもを楽しませてくれた。そんな社員だったが、出世が早く、遂に役員になった。

 受け取った会報で訃報を知ったのは私だけではなかった。「お線香だけでもあげに行くか?」と相談すると、今更行っても仕方がない。来られる家族も迷惑だろうと云う意見が大勢を占めた。なんか寂しい世の中になったような気がして仕方がない。

 日本民家園に行って来たが、前回からは半年以上経っていた。65歳以上の入園料が330円になり、年間パスは660円になっていた。私の年間パスは600円で購入していたので、非常に儲かった気分になった。セコイようだが、このようなことは非常に嬉しいものだ。

 園内ではあちこちで工事をやっており、廻り道をしなければ通れないところが何か所かあった。中には家ごと2メートルほど持ち上げ、大工事をしている古民家もあった。個人では到底維持しきれないと実感した。


 園内に入ってすぐ右側ある原家の裏門である。民家園の中では一番新しい住宅である。それでも築後100年以上は経っている。だが、全く古さを感じさせない。まるで昭和の時代に建てたような民家である。原家の紹介記事によると建築に22年もかけて完成させたようだ。全て良質の欅を使っているので未だに狂いがない。我々庶民の住宅とはかけ離れた豪華な建物である。












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