~風に吹かれて~ by ポー(paw)

-人の中に 人の創り出した物の中に 動植物の中に 地球や宇宙の中に 魂の琴線にふれ 愛を感じながら 生き込みたい-

8.私心と本心6(五欲の奴隷となるな)

2012-03-15 08:34:42 | ・「ありがとうございます」をもっと平易に

[「ありがとうございます」をもっと平易に]カテゴリーからの投稿です。

五欲の心の奴隷となるな!五欲とは財欲・名誉欲・色欲・食欲・睡眠欲のことです。五欲を正しいものと肯定して

いては、いつまでも五欲の奴隷でいなければならないのです。「欲」とは「大いなる存在の光心、即ち本源心・本心

の自覚の欠如している心の状態」です。

「欲」とは私心(業想念)の心であり、あれが欲しい・これが欲しいという利己的な願いであり、不平・不満・不足・

妬み・愚痴・嘆き・失望・落胆・怒り等々の四苦八苦する心です。五欲の奴隷状態から解放され、自由になる為には、

大いなる存在と一体の自覚・本心の自覚を深めてゆかなければならないのです。

人間は本来、大いなる存在と一体です。この真理を素直に肯定できるのが、本心の心です。これを傲慢に否定する

のが、私心(業想念)の心です。人間が幸せ一杯に生きることが、大いなる存在の光心・願いなのですから、人間が

幸せに生きる為に必要なものは、"既に"豊かに与えられているのです。だから本心の自覚を深めて、宇宙のすべて

は大いなる存在の愛の現れであると、心にしっかりと確認することです。"生かされている" この事実に気付けば、

無限に深い感謝と賛嘆と喜びの心が、自然に湧き出てくるにちがいないのです。

五欲を解脱する為には、感謝の心を輝かせて生きてゆけばよいのです。

 (「ありがとうございます」より・一部語句互換)

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この国の高度成長期の欲求事物は、マイホーム・マイカー、そして海外旅行でした。(80年代・総務省統計局)

バブルの崩壊まで、これらを追い求め、それらを手に入れる事が一般的な「幸せ」の尺度でした。物欲の世界で

したね。そしてバブルの崩壊・・この「幸せ」をある程度手に入れた人も、手に入れられなかった人も、大きく「幸せ」

に対する考え方が変わることになります。周りの人たちと比較する尺度からの幸せから、個々の人たちが作り上げる

自分自身の幸せを考えるようになりつつあります。今どきの欲求事物は、時間・お金・健康だそうです。この30年余り

で随分と様変わりしてきたものです。

それはともかく・・・

お金欲しい~、美味しいものを食べたい~、いっぱい寝たい~、あれが欲しい、これが欲しい~・・・と、五欲(睡眠欲・

食欲・性欲・金欲・名誉欲)を満たす為に、一生懸命に働き、生きることはいけないのでしょうか?

労働意欲を支えているもの(オリコン2007年調べ20~40代)を見ると、収入(70%)、家族(35%)、仕事に対する

責任(30%)、やりがい(30%)、夢(12%)・・・となっており、意外と昇進・出世・肩書きなど(3~5%)は低い結果の

ようです。

私的には、「生きる」あるいは「働く」ためのモチベーションを維持するには、五欲によるものが大きいのではないかと

思いますがどうでしょう?

 

一方、生き易い環境かどうかを見るために、世界の自殺者数を比較してみます。日本の自殺率は24.4/10万人で8位、

アメリカは11/10万人で42位。一方、福祉大国であるスウェーデンは12.7/10万人で28位、デンマークは11.9/10万

人で33位となってます。。(2011年WHO調べ)福祉が行き届いていると思われる国でも、自殺者の数は結構多いので

すね。アルコール中毒者も多いそうです。福祉が行き届いているがゆえに、子どもたちが親の面倒を見なくなって孤立化

させたり、働かなくても暮らしていける等で自立心を妨げたりするのが要因だと言われています。いわゆる「生きがい」の

低下が生きる意欲を低下させるのでしょう。

 

では、五欲以外に、どうすれば生きるモチベーションが高められ、維持できるのでしょうか?「本心で生きること」を目標

に、そこからエネルギーを摂取し、モチベーションを維持するということなのでしょうか。この思考回路を作り上げる為には、

五欲を糧にしては生きられないくらいの強烈な体験が必要なのかもしれません。心が空っぽになる位のどん底の状態を

経験しなければ、そう簡単に五欲を解脱するのは難しいでしょう。しかし、そこから活路を見出すことができれば、大きな

飛躍へと繋がることでしょうね。

若い頃は、五欲に突き動かされ、周りと競ったり、同年代の人たちと比較したり(結婚を焦ったりなど)、隣の芝生がよく見

えたりするものです。しかし、勝気でトゲのある若者が、歳を重ねるに連れ性格が丸くなって協調性が出てきたり、身近な

愛する人との死別を経験して考え方が変わったり、自らが死と向き合うような病に侵されて神さまに思いをめぐらせたりと

転換期が訪れたりもします。更には、暴れん坊の暴走族だった人が、数年後に牧師さんになっていたり、全身麻痺に近い

ような事故に合われた方が、素晴らしい絵を描く芸術家になったりして、本心を大きく表現される方もおられます。

 

五欲の先にあるものへは、ある程度、年老いて枯れてこないと(枯れても執着する人もいるけど・笑)認識できないかも

しれない(だんだん自分の死を意識し出す)けれど、五欲にかかずらわっていられない程の苦悩や挫折の体験なども、

自ら見ている世界観を変えることでしょう。

 

いずれにしても、五欲を生きる為の根っこにするのではなく、五欲に執拗に捕らわれないように、五欲を薄め、本心から

湧き出る隣人愛の実践や自分自身の行動・言動の正しい動機を見つめ、その衝動を根っこにし、そこから生命エネルギー

を摂取できるようになれば「生きがい」を持てるようになるのではないでしょうか。この摂取方法を維持していく為には、

常に独り静かに自分自身の内側を見つめる時間を作ったり、大いなる存在や各々の本心の顕れである真理の言葉や

心を打つ事象、自然(四季の移り変わりや花や生物)、芸術(音楽、絵画等)などに自分の思考の周波数を同期させ、

そこへ自分自身の身を置いておくことが良いのではないかと思います。とはいえ、そう簡単にその理想的な境地に達する

ことはないでしょう。でも、一日の終わりにうまくいかなかったなあ、駄目だったなあ、と思っても、また翌日から実践すれば

いいのです。にんげんだもの(相田みつを)・笑 継続は力なり! 「感謝の心」については、またいずれ^^


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