けいこが珍しく、というか初めて聞いた気がするが、アイスクリームが食べたいと言い出した。
なぜ炬燵も出していない寒くなりかけのこの時期にアイスクリームと言い出すのか私には分からない。
せっかくだからCMで柴崎コウがおいしそうに食べている「クレープグラッセ ストロベリーチーズケーキ」と「ドルチェ ミルフィーユ ~ナッツ&キャラメル~」をコンビニに買いに出かける。
2年ほど前まで私は好きな食べ物はと聞かれて、ハーゲンダッツだと答えていた。
そのおかげでよく人から頂いていた。
いつ何がきっかけか分からないが、ハーゲンダッツと連発することがなくなった。
実際に食べることもめったになくなった。
久しぶりに、久しぶりだが、新作を買ってみる。
はっきり言って「クレープグラッセ」は駄作であると思う。
クレープ生地が厚めで少しもちもちしているのだが、通常のクレープ生地のあの滑らかさとすべすべの肌感がない。
そしてハーゲンダッツの最も良いところのひとつは間違いなく「濃さ」だと思うのだが、クレープ生地が厚くてアイスクリームの濃さが感じづらい。
一方、相変わらずドルチェの完成度は高い。
ざくざくとしたミルフィーユ生地にざくざくとナッツが入っている。
濃く苦めのキャラメルソースが印象的で、上にかかっている粉糖が優しい。
確かに値段相応の味がするね、と2人で食べる。
以前私の一番のお気に入りだった「クレームブリュレ」はもう販売していないようだ。
代わりに「オレンジのクレームブリュレ」が出ている。
今度、何かのご褒美か、何かとても嫌なことがあったときの慰めに買おうと思う。
手風琴と愛媛みかんとりんごとパイケーキと足ふきマットを持ってとんぼ帰りしてきた。
「あんたが帰ってくるって前の日から楽しみにしとっただで」とおばあちゃんは本当に嬉しそうな顔をする。
おばあちゃんはいつも私の存在を丸ごと承認してくれる。
本を読もうと思って乗り込んだ新幹線だったが、結局品川まで寝てしまう。
東京に戻ってくるときの東京駅は、人が多くて今更ながら驚くけれど、私はまた東京の空気に紛れ込めてほっとする。
東京は、否が応でも見なければいけないものとか押しつけられるものとかが圧倒的に少ない。
地元にあるような、「そういうもの」として敷かれている土壌に肌が合わない。
「そういうもの」として敷かれている土壌に頼った方がたぶんすごくいいこととか楽なこともある。
でも、やっぱり肌に合わないから、大変そうに見える東京の方が結果的に私には大変ではない。
本当はもう人のせいになんてしたくない。
ただの怖がりでただの寂しがり屋。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/ab/1fd007fe887d2094b28fd7007bfa5def.jpg)
なぜ炬燵も出していない寒くなりかけのこの時期にアイスクリームと言い出すのか私には分からない。
せっかくだからCMで柴崎コウがおいしそうに食べている「クレープグラッセ ストロベリーチーズケーキ」と「ドルチェ ミルフィーユ ~ナッツ&キャラメル~」をコンビニに買いに出かける。
2年ほど前まで私は好きな食べ物はと聞かれて、ハーゲンダッツだと答えていた。
そのおかげでよく人から頂いていた。
いつ何がきっかけか分からないが、ハーゲンダッツと連発することがなくなった。
実際に食べることもめったになくなった。
久しぶりに、久しぶりだが、新作を買ってみる。
はっきり言って「クレープグラッセ」は駄作であると思う。
クレープ生地が厚めで少しもちもちしているのだが、通常のクレープ生地のあの滑らかさとすべすべの肌感がない。
そしてハーゲンダッツの最も良いところのひとつは間違いなく「濃さ」だと思うのだが、クレープ生地が厚くてアイスクリームの濃さが感じづらい。
一方、相変わらずドルチェの完成度は高い。
ざくざくとしたミルフィーユ生地にざくざくとナッツが入っている。
濃く苦めのキャラメルソースが印象的で、上にかかっている粉糖が優しい。
確かに値段相応の味がするね、と2人で食べる。
以前私の一番のお気に入りだった「クレームブリュレ」はもう販売していないようだ。
代わりに「オレンジのクレームブリュレ」が出ている。
今度、何かのご褒美か、何かとても嫌なことがあったときの慰めに買おうと思う。
手風琴と愛媛みかんとりんごとパイケーキと足ふきマットを持ってとんぼ帰りしてきた。
「あんたが帰ってくるって前の日から楽しみにしとっただで」とおばあちゃんは本当に嬉しそうな顔をする。
おばあちゃんはいつも私の存在を丸ごと承認してくれる。
本を読もうと思って乗り込んだ新幹線だったが、結局品川まで寝てしまう。
東京に戻ってくるときの東京駅は、人が多くて今更ながら驚くけれど、私はまた東京の空気に紛れ込めてほっとする。
東京は、否が応でも見なければいけないものとか押しつけられるものとかが圧倒的に少ない。
地元にあるような、「そういうもの」として敷かれている土壌に肌が合わない。
「そういうもの」として敷かれている土壌に頼った方がたぶんすごくいいこととか楽なこともある。
でも、やっぱり肌に合わないから、大変そうに見える東京の方が結果的に私には大変ではない。
本当はもう人のせいになんてしたくない。
ただの怖がりでただの寂しがり屋。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/ab/1fd007fe887d2094b28fd7007bfa5def.jpg)