つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

柔らかそうな白

2011-11-11 13:00:12 | 日記
小雨でも自転車に乗ってしまうし、出かけに降っていなければ後に降るとわかっていても乗っていく。

でも私はあまりバランス感覚の良い方ではないので傘をさして自転車に乗ることはできない。
傘か、ハンドルか、となったときに咄嗟に反応できないし、バランスが取れなくてたぶん曲がれない。
仕方ないから傘をささずに濡れて帰る。
翌日晴れていたらそのときに自転車がないなんて嫌だから自分が濡れても連れて帰る。

そのくらい最近の移動はほぼ自転車だ。
そうなってから、私はますます高いヒールをはくようになった。

ただ、びしょ濡れで出社するわけにもいかないので、朝から本降りであれば歩いて行かざるをえない。
朝窓を開けると雨が降っている。
私が職場を変わって1か月半、平日の朝、初めて雨が降った。

カッパという手段はなく、仕方がないから歩いていく。
いつもと感じる空気の速さや、聞いている音楽の速さまで違って聞こえる。

寒い雨の日の朝の空気は、からだを浄化してくれるような、優しくからだに染み込むような、冷たくて清らかな空気が心地いい。

私は夏が好きだから、夏の終わりから冬の到来を憂えてしまう。
それに加えて「夏好き」という頑ななレッテルを自分で貼っているので冬のいいところを見たくなくて、たとえ冷たい空気がからだにとても心地よくても、気づかないふりをするか、否定するかしてしまう。

確かに夏が一番好きで、暑いのも、暑い季節にする涼しいことも好きだ。
しかし「春夏秋冬」で春や秋が好きだという中間を取りたくなくて、そんなことでそんなことを言っても全く何にもならないのだが、ちょっとだけとんがっていたかったのかもしれない。
そう、とんがりたかった。とんがりを見せたかった。

小さな私の、小さなとんがり。

自己暗示の類のものは、時によっては有効であるが、自分に対する無意味な牽制はやめたい。
それに、心地いいと感じることが多いのはいいこと以外の何物でもない。

明日は暖かくなるらしい。
私は寒暖の差、というもので風邪をひいたことはおそらくない。