つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

血豆色

2011-11-27 23:02:27 | 日記
11時に起きて、窓を開け、床を水拭き、シーツを洗濯して、トイレとお風呂を掃除して、ゴミを出す。

部屋着そのままの格好でノーメイク、ノーコンタクトレンズ。
iPodを耳に、ダウンを羽織って自転車に乗る。
流れた音楽はsuperfly.

雑誌を4冊と書道の本1冊とDVD2枚、自転車のかごに入れてものの20分で家に戻る。
休日の過ごし方として、陰気臭さは否めないが、私は帰り道よくする遠回りをしないでわくわくしながら家に舞い戻った。

書道の本とは『書愉道 双雲流自由書入門』武田双雲

書道をやっていると人に話すと武田双雲のことをたまに聞かれる。
「ああいうのは上手いの?」と聞かれることが多いが、上手いのではないか、というくらいしか言えない。
もちろん一般的な楷書についての話ではなくて、書作品として。
完全に私の個人的な好みで言うと、私が今までに見た彼の作品にはきゅんときたことはない。

ただこの本が「書愉道」であるように、筆と文字の世界が好きな人で、それを書道をしない人々にも分かりやすく説明をする言語的な巧さがある人だと思う。
また遊び心をもって文字の意味を想像させる字を書くのも巧い。
「楽」という字を本当に“楽しそう”な感じで書いたり、「太」という字を本当に太く丸っこい字にアレンジしてみたり、紙の中心からずれたところに「幸」と揺れた文字で書いたり、人に何かを連想させたり想起させる。

自由に創る、要はその発想力と表現力のある人なのだと思う。

心を伝えられる人、新しいことを創れる人、というのは、たとえきゅんと来なかったとしても、やはり尊敬する。

私も相当に遅ればせながら書道の創作を始めようかと思う。
活字を自分で作品に起こす。

これまで、そういうことをやったことがないわけではもちろんないが、ほぼお手本の下にやってきた。
お手本だって十分に難しいしそもそもお手本のとおりになんて到底うまくはいかない。

しかし私が怠慢であることと自信がないこと以外に、創作を妨げることなど何もない。

まずは自分に宣言するところから。
やろうとすれば、することなんて先が見えないくらいにある。