ピンポン菊に、巨大と言ってもいいくらいの菊の花。
私の一番の歓声は菊だった。
まんまるで、どこから見てもまんまるで、花びらがぎっしりでまんまる。
別名「ぽんぽん菊」というらしい。
連れて帰りたいくらい愛らしくて、撫でたいけど人の体温はきっといいものじゃないし飾り物なので手を控える。
あと、こんなに大きな菊の花見たことないくらい大きな菊の花。
猫の頭かそれ以上ありそうな花の頭に、しかもそれが十数個の群れ。
艶やかで多肉で弾力がありそうな花びらがこちらもぎっしり。
これも一つだけ連れて帰って毎日向き合って見届けてみたい。
日本における菊の花は仏花のイメージが強い。
切り花としては日持ちするから、そして香りも強くないからお供えの花として適したものなのだろう。
目黒雅叙園「百段階段」で行われていた假屋崎省吾の花展に出向く。
混雑などさっぱり予想していなかったのだが、会場に入るのに行列、中に入っても立ち止まることをほとんど許されないくらいの人ごみだった。
贅を尽くした作品は百段階段のある立派なお屋敷の各部屋にめいっぱいあった。
立派なバラや立派なカラー、立派な牡丹、立派なダリア。
流木や木そのもの、花器やその他装飾品など、全体的にかなり主張が強いものであった。
私は広く知られた流派の生け花とは「侘び・寂び」を重んじて、静かさが最も大事なもので、限られた中での表現だと思っていた。
「侘び・寂び」を前面に押し出しながら、プラスで雅やかな感じや凛とした感じを乗せるイメージだった。
しかし草月流がこの表現を良しとするのであれば、全面に押しているのは「侘び・寂び」では全然なく、寧ろ派手さや奇抜さの方であるように見えたしアクロバティックと言ってもいいくらいだ。
その中でも枝の角度や色彩の配置などは細かいのだとは思うが、圧倒されるほどの主張力の方が断然勝っている。
私は単純に圧倒されたいと思っているからその点いいのだが、色彩感覚は私は好みではなかった。
一緒に行った私と同等の方向音痴の友人と、激しくお喋りしながら目黒駅に向かっていると、全くの逆方向であることに気づく。
いつものことだが、感覚に従って目的地を目指すと本当に悉く逆だ。
じゃあ感覚の逆をいけばいいかというわけでもなく、必ずしも逆が正解なわけではなく、あてにならないだけだから逆といのも役に立たない。
私は少し久しぶりにお酒を飲んだ。
帰り道、ふらふらとしていたのになぜか『ヤコブへの手紙』をGEOBOXで借りた。
家に帰って、寒いから床では寝られないとベッドに吸い込まれる。
私の一番の歓声は菊だった。
まんまるで、どこから見てもまんまるで、花びらがぎっしりでまんまる。
別名「ぽんぽん菊」というらしい。
連れて帰りたいくらい愛らしくて、撫でたいけど人の体温はきっといいものじゃないし飾り物なので手を控える。
あと、こんなに大きな菊の花見たことないくらい大きな菊の花。
猫の頭かそれ以上ありそうな花の頭に、しかもそれが十数個の群れ。
艶やかで多肉で弾力がありそうな花びらがこちらもぎっしり。
これも一つだけ連れて帰って毎日向き合って見届けてみたい。
日本における菊の花は仏花のイメージが強い。
切り花としては日持ちするから、そして香りも強くないからお供えの花として適したものなのだろう。
目黒雅叙園「百段階段」で行われていた假屋崎省吾の花展に出向く。
混雑などさっぱり予想していなかったのだが、会場に入るのに行列、中に入っても立ち止まることをほとんど許されないくらいの人ごみだった。
贅を尽くした作品は百段階段のある立派なお屋敷の各部屋にめいっぱいあった。
立派なバラや立派なカラー、立派な牡丹、立派なダリア。
流木や木そのもの、花器やその他装飾品など、全体的にかなり主張が強いものであった。
私は広く知られた流派の生け花とは「侘び・寂び」を重んじて、静かさが最も大事なもので、限られた中での表現だと思っていた。
「侘び・寂び」を前面に押し出しながら、プラスで雅やかな感じや凛とした感じを乗せるイメージだった。
しかし草月流がこの表現を良しとするのであれば、全面に押しているのは「侘び・寂び」では全然なく、寧ろ派手さや奇抜さの方であるように見えたしアクロバティックと言ってもいいくらいだ。
その中でも枝の角度や色彩の配置などは細かいのだとは思うが、圧倒されるほどの主張力の方が断然勝っている。
私は単純に圧倒されたいと思っているからその点いいのだが、色彩感覚は私は好みではなかった。
一緒に行った私と同等の方向音痴の友人と、激しくお喋りしながら目黒駅に向かっていると、全くの逆方向であることに気づく。
いつものことだが、感覚に従って目的地を目指すと本当に悉く逆だ。
じゃあ感覚の逆をいけばいいかというわけでもなく、必ずしも逆が正解なわけではなく、あてにならないだけだから逆といのも役に立たない。
私は少し久しぶりにお酒を飲んだ。
帰り道、ふらふらとしていたのになぜか『ヤコブへの手紙』をGEOBOXで借りた。
家に帰って、寒いから床では寝られないとベッドに吸い込まれる。
