つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

利かない視覚の代わり

2011-11-21 23:34:10 | 日記
スマートフォンの動きが思い通りにいかな過ぎて、動作が重すぎて、嫌気がさしていた。
ロック解除の指リストすらもうまく反応してくれない。
「指リストが違います。もう一度やり直してください」
私の携帯で私が知っている指リストで開かないなんて、もうこの先ずっと仲良くなれないのかと何度も思った。
風に揺れる花がふっと止まった瞬間をとらえたくても、シャッターが切れるタイミングがずれてまた風に揺れ始めて手ブレじゃなくて花ブレを起こす。
スマートフォンなんて嫌いだ、とぼやいていた。

スマートフォンはミニPCだから1日1回くらいリブートしてあげなきゃだめだよ。

リブートの意味を帰路にスマートフォンで調べる。
早速、リブートしてみる。

随分長い間、息を止めたみたいにじっと「iida」の文字が黒い画面に光っていた。
そのあと「infobar」の文字がまたじっと光り続けていた。

その日から1週間、毎日リブート。
身軽になって機敏になった。
指リストも画面を軽く撫でるだけで反応するし、写真フォルダを開くのもずいぶんと軽くなった。
まだフリップ入力は慣れないけど、少しお近づきになれた。

知らないってどうしようもない。

ランチタイムに花屋に寄る。
サカキを一対。
生きていて緑の葉っぱがびっしり生えているけれど、色か、堅さか、なぜだか心動くものではない。

お店をあとにして無意識に歩き始める。
5歩くらい行って反対だと気づいて引き返す。

最近の私の感覚優先は、明らかに方向感覚を更に悪化させている。
でもまだ感覚優先でいい。
たぶんどんなにやり過ぎても周りの音が完全に聞こえなくなるくらい、そうはならない。

間違えたら間違えちゃった、って笑ってまた戻ればいい。

手が冷蔵庫の冷気をまとったみたいに冷たい。
去年の冬はどう乗り切ったんだろう。