つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

真剣にイランイラン

2013-12-24 03:19:09 | 日記
依頼されている書の裏打ちをする。
裏打ちとは、作品を展示できるように、作品である書道用紙の裏にもう1枚紙を貼り付けてしわを伸ばすこと。

乾いた作品の裏面に霧吹きでまんべんなく水をかけ、しわが伸びたところで、裏打ち紙に水でのばしたデンプン糊を刷毛でむらなく塗る。
糊を付けた面を空気が入らないように作品の裏側に貼り付ける。
平らなところで乾かす。

簡単に言うとこういうことだけれど、本当に紙に水をかけて墨が滲んだりしないのか、デンプン糊はどのくらいの硬さが適当なのか、紙は破れてしまわないか、何せすべてが初めてなのでいちいち怖気づきながらしかできない。
今回は3枚の半切を裏打ちしたけれど、1枚は使い物にならないほど皺が寄ってしまい、もう2枚も決してピンとした出来上がりにはならなかった。

今回は初回なのでまあこんなものだろうと思うけれど、たぶんこれは慣れだけの問題のような気がするので、数をこなせばきれいに裏打ちできるようになるのではと思う。
当然ながら、1枚目よりも2枚目、2枚目よりも3枚目の方が上手くできる。

それにしても、水を吹き付けたり糊を塗ったり乾かしたり、全ての工程を場所を変えてできなければいけないので、1作品を裏打ちするにも非常に場所を取る。
これは絶対に私の旧居ではできなかった。
新居の広い部屋でも、全紙サイズを裏打ちすることは1枚でも難しいかもしれない。
また、今回は私ひとりでやったけれど、窓に目隠しシートを貼るように、1人でやるよりも2人でやった方が断然早く断然上手にできるだろう。

作品を作品らしくするには、書く以外の工程もプロがいるのだなと思い知る。
展覧会への出品料や、表装代が別途であることもおよそ頷ける。

掛け軸の作り方も、額の色も、ただ書いただけでは想像もしない。
全部ひっくるめて自分でやれるのは、面倒はさておき、自分のしたいように自分でできるということだから素晴らしいことだ。
ただ、それこそこういう技術こそ誰かに教わった方が早くて上手くできるだろうとも思う。
それに、全ての行程において自分のしたいようにしたいというほど、そもそも発想は広くには及んではいない。

本当に、なんとかかんとか、雑な感じは否めないもののひとつの掛け軸になったけれど、案外書いた書のインパクトが大きくてどこかに飾っていただいたときに気になり過ぎないかと少し心配している。
でも飾る場所は雑多な場所と伺っているので、うまく紛れてくれるといいのだが。


「リーガルハイ」のシーズン1をスマートフォンで観る。
先日「孤独のグルメ」は全シーズン観終わった。
ドラマは1話30~45分なので次々に観られてしまうのだが、軽く4~5時間も観てしまうことになる。

これまで黛先生や蘭丸が古美門先生のところに来た経緯や、三木先生との関係などもよく知らなかったのでシーズン2の話と繋がって改めてこのドラマの全体像を知る。
背景や、キャラクター設定などはもちろんだけれど、全体を通して一貫したスパイスというか毒というかが部分部分で出てくるところが面白い。
それの集大成がシーズン2の最終回だったように思う。

しかしやはり、シーズン2の方が物語や演出のレベルが高いと思う。
一定のテーマの中で、何話ものをレベルを高めながら洗練させていくのは並大抵のことではないだろうけれど。


「月の爆撃機」
この曲にはとても思い入れがあって、私の好きな曲ベスト3に入るかもしれない。
曲の感じも好きだし、詞もものすごく好き。

もはや紙が大きすぎてどうやって写真に撮っていいのやらわからないので、入るように撮っている。
でも、小さく書くより、大きく書きたいのだから仕方ない。