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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

神奈川県下コロナ禍での卒業式・入学式の様子

2020年07月13日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  《個人情報保護条例を活かす会 会報から》
 ◆ 2020年春の卒業式、入学式をめぐって
   事務局


 ◆ 「君が代」斉唱時にどうしても起立させたい管理職

 卒業式が始まり「君が代」が流れ始めた。
 後ろから「立って下さい」、教頭の声だ。式の最中に立つように言われたのは、彼にとって2度目であった。
 何日か前に彼は校長に呼ばれた。校長「先生の気持ちを尊重したいので何かうまい方法はないか考えたい」といい、
 1.卒業生入場の先導は、副担にお願いして「呼名」になったらバトンタッチする。
 2.卒業生入場の先導は普通に行い、国歌斉唱時だけ紅白幕の後ろに退いている。
 を提案したという。
 それに対して「起立することは自分が自分でなくなる」と彼は答えた。そして、彼はそれを貫いた。
 この話を私が聞いたとき、この校長は相当な腹黒だと思った。「先生の気持ちを尊重したい」のであるなら、そっとしておいてくれればいいだけの話だ
 「うまい方法」とは結局自分にとってのうまい話であって、下の1、2がそれを示している。一貫していることは、「『君が代』斉唱の場面に、生徒の見える場に(不起立するであろう)あなたはいないでくれ」と言っているに過ぎない。
 神奈川県では昨年の春の卒業式、入学式では不起立者がゼロだった。
 今年もゼロにするよう県教委も圧力をかけたに違いないが、その校長は自分のところで不起立者が出てほしくなかった、ゼロで報告したかったのだ。そのために、こんなシナリオを考えたのだろう。どこに「あなたのため」があるのか。
 式の終了後、彼は校長に呼ばれた。「立場上やったこと」「今後、県が来ると思うのでよろしく」と言ったそうだ。
 「あなたのこと」など考えることなく、「立場上」部下の氏名を県教委にさしだすことだろう。
 ◆ 「呼名」はするな、「君が代」はやれ、の異常

 「緊急事態宣言」直前の4月6日頃、神奈川県立高校の多くの学校で入学式が行われた。卒業式、入学式における文科省方針が2月25日に出ている。
 それによれば「式典の内容を精選し,式典全体の時間を短縮すること(祝辞の割愛,式辞等の文書での配付,卒業証書は代表児童生徒のみに授与など)」などく開催方式の工夫の例〉が4点ほど上げられている。
 飛沫感染が疑われている中においても「君が代」斉唱をやめるという選択肢はないのか。
 ある学校では「呼名はするな」「国歌斉唱は実施」と校長が職員の前で言ったという。
 「国歌斉唱」のほうだけを選択するというのは、およそ生徒のほうに目が向いていない証拠だ。こういう学校だけではなかったと信じたい。
 大阪は緊急事態宣言直後の入学式であったため府、市ともにその直前に延期、そのため一部混乱があったようだ。
 東京については、4月1日に東京のある方から、「本日、校長から入学式での「君が代」斉唱は行わない。入学許可、祝辞など最低限のものに限る」との連絡を受けた、というメールが入ったが実際どうなったか確認できていない。
 別なある方は、おそらく各校まちまちではないかと言っていた。こういうときに、その学校がどこに価値をおいているか見えてくる。
 (注:都立高では、入学式前日の4月6日に「10・23通達」以来初めての「国歌斉唱なし」の個別職務命令が出されたが、翌4月7日に緊急事態宣言が出たため入学式は中止になった。)
『個人情報保護条例を活かす会 36号』(2020年6月13日)

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