=現代ユニオニスト列伝(12)<労働情報>=
◆ 大きい奴を倒すのが好き 陽気なラガー差別と闘う
クリス・フリンさん(福岡ゼネラルユニオン副委員長)
クリス・フリンさんは困難から学ぶ。その姿勢がこの人の転機をきっと後押ししてきた。ひとりの外国人が日本で労働組合運動をするようになった人生は、興味深い。
出身はオーストラリア、田舎の牧場に生まれた。近くに学校がなかったので12才から寄宿舎のある私立学校で6年間学ぶ。卒業後就職したが、初めての欧州旅行の途中で出合った日本人の話す日本語に触れ、言葉の面白さに開眼、大学で日本語を学んだ。生まれて初めての得意科目になった日本語の勉強のために、1986年、ワーキングホリデーを利用して来日した。ときに25才。
◆ 日本語の道は行き止まり
「日本語を学びに来たんだから、英語の先生以外の仕事を探した。アルバイトニュースを見て、年齢・経験不問に応募したんだけど、東京でも大阪でも、外国人はダメと雇ってくれない。それで福岡に来たわけ」
チェーンの居酒屋に雇われて寮に入り、全く英語を話す環境がなかったため、日本語のよい勉強になった。それだけでなく、この居酒屋での仕事は、いまの活動につながる原点となった。
社長が神様みたいな日本の労使関係。同僚によるいじめ。外国人である自分も働いているのに、居酒屋の入り口にある「外国人お断り」の貼紙…。
福岡での生活にもなれた頃、「九州には西欧人が少ない」という話を聞き、西欧人モデルに登録した。シュツットガルト国際バレエ団の公演エキストラに選ばれ、「ボレロ」に出演。その後も、九州朝日放送の「くらしのラインアップル」という番組のレポーターとして活躍するようになった。
90年、オーストラリアで知り合った日本人女性と結婚し、就職した。ここで大きな困難が訪れる。仕事は日本のテレビ局の取材コーディネーターだったが、会社が倒産したのだ。一女をもうけた直後で、生活に困った。
「会社は100%信用しない。いつクビになってもおかしくないと思った。それで、日本の旅行社のツアーガイドの求人に応募したんだよ」。
ところが、求人企業からの返事が来ない。問い合わせると、「漢字が四千字書けて、一万字読める日本語能力が必要だ」。日本語検定一級と国際通訳の資格を持つクリスさんがガイドを落とされた理由は、母国での、日本の旅行会社による「外国人お断り」だったのだ。
92年に福岡に戻ったクリスさんは、この経験を「日本語の道は行き止まり」という題にして、「九州在住外国人による日本語弁論大会」に出場、見事優勝する。西日本新聞は、「何がブリン氏を優勝させたか」という社説を書いた。
クリスさんが受けたいやな経験は、バプル経済に浮かれる日本企業の海外での問題行為が背景にあったからだ。社説は「豪州で商売をしていながら、現地人の観光ガイドを雇おうとしない日系旅行代理店」の身勝手さを指摘した。
◆ 3セクのFM局で
その優勝のおかげで短大講師の口が見つかった。英語を教える傍ら、福岡で有名人のクリスさんは、朝のテレビ番組ではコメンテーター、ラジオではディスクジョッキーとしても人気を博す。
ラジオは福岡市の第三セクターが開業したLOVE-FM、災害時の外国人向け情報発信という触れ込みのローカル局で、100キロ圏内に放送していた。
DJは、クリスさんの他に、アメリカ、タイ、韓国、中国などの福岡在住外国人が、取材から原稿づくりまでをこなした。
しかし、この第三セクターは、5年で7億円の赤字を出し、DJのリストラが始まった。最初にターゲットになったのは、熱心に取材し深夜まで原稿をつくっていたアメリカ人だった。首切りの理由は「委託業務の終了」「DJは従業員ではない」というのだ。
「委託業務?なに、それは?って思いましたね」
見つかった5年前の証文は、「雇用契約書」と日本語と英語で書いてあった。そこで、クリスさんたちは、福岡ゼネラルユニオンに相談に行く。2002年のことだ。この労働組合との出会いがクリスさんの最も大きなターニングポイントになった。
「福岡市が株主だから、情報公開を使ってみると、第三セクターは天下り役員の『巣づくり』だった。災害時の外国人のための情報のはずが、外国人にウソをついた。僕たちは雇用保険もなにもなし」。許せないやつとは徹底的に闘おう。
雇用関係にないので団交しないという第三セクターだったが、福岡ゼネラルユニオンとの「話し合い」を持つことになった。「雇用ではない」と主張する会社に、「これは何ですか?」と会社に5年前の証文、「雇用契約書」を見せる。
「会社は、『これは雇用契約書と書いてあるが、雇用契約書じゃない』、内容が雇用契約じゃないって言うんだよ。この問題は、結局、みんな生活できないから、小さいお金で和解したけど、日本人の正社員は、自分たちは関係ないと誰も応援してくれなかった。だけど、彼らはその5年後、市がLOVE-FMを九州国際FMに無償譲渡することになって全員が解雇されちゃったの」
福岡市にとっては、不幸なことに、このLOVE-FMの「委託業務」がユニオニスト、クリス・ブリンを誕生させ、以後、クリスさんは、福岡ゼネラルユニオンに持ち込まれる「委託業務」と格闘するようになる。
◆ 教委も会社も外国人にウソをつく
クリスさんは、日本人外国語担当教員の助手として外国語授業に携わり、英語教育、国際化教育を支援するALT(アシスタント・ランゲージ・ティチャー)からの労働相談を受けることが多い。
「公立学校で働くALTは、教育委員会が委託会社と業務委託契約を結んで教室に派遣される。ALTは日本人の先生とふたりでチーム・ティーチングをする。ふたりで授業を教えるんだけど、委託業務だと、日本人の先生、要するに学校は指揮命令権限がない。もし指揮命令したら偽装請負になる。いままでずっと、それを指摘してきているけど、教育委員会は知らんふり。じゃあ、どうアタックするかが、難しいんですよ」
クリスさんは、全くウソだとわかっているくせにシラを切る教育委員会と委託業務会社に憤りながら、こんな話を続けた。
◆ 社会保険からも排除
福岡県山田市にはALTが男性ひとりしかいなかった。彼が、「フルタイムで働いているのに社会保険に加入していないのはおかしい」と会社に聞いた。
会社が「うちは外国人に社会保険はありません」と言うので、社保事務所に行って調査してもらった。働き始めた4月からずっと会社や役所とやりとりして、ようやく1月に社保加入ということになり、2月に健康保険証をもらった。
しかし、遡って4月から保険料の労働者負担分を払わなければならない。2月と3月は、月給23万円から13万円ずつ控除されることになった。2月、3月の手取りが10万円の上、彼は2月28日に「来年度の契約更新はありません」と会社に言われた。雇用関係終了で、会社の最後の言葉は、「保険証を返してください」だった。
「ALTが立ち上がって闘えるかというと、クレームしたとたんに雇止めが待っている。それに、いまのALTのほとんどの契約は、週29・5時間。市役所側から29・5時間と書かせるんですよ」
「週29・5時間」というのは、社会保険加入を免れるために、実際の拘束時間や業務時間にかかわらず、レッスン時間のみを実働時間とする脱法的な契約のことだ。
社保庁が内輪の目安として、社会保険の適用基準を「通常の就労者の所定労働時間、所定労働日数の概ね4分の3以上」とした「昭和55年6月6日付内かん」を根拠に「週29・5時間」を設定、そのせいで、多くの外国人語学講師が社会保険から排除されている。
「あるALTが情報公開を使って調べたら、市が業者に月50万払ってるけど、ALTの給料は月24万。そして、彼は、まともな会社に勤め社保加入していたんだけど、引っ越しして転職した会社に、国民健康保険は月2万円ぐらいで旅行保険は6千円、どっちがいい?と言って6千円天引きされるんですよ。彼は2年働いて、役所から『催促状』がきた。あなた2年間国民健康保険料払ってないからと、催促状、60万。そして彼は組合にきた。どうするって、どうしようもないですよ。それで銀行口座が差し押さえられた。だから、給料が銀行に入るとすぐに引き出して、引き出してってしかやりようがないですよ。で、その次に、給料が差し押さえられた」。
市が、ALTを安く使うため、社会保険に加入させない「週29・5時間」の契約を結ぶシステムを作り、国民健康保険料を払わなかったら、ドーンと取り立てる。
クリスさんは、「これがいちばん納得いかない。道義的に問題がある」と、声を荒げる。
委託業務なのに、なぜか学校がALTを評価する。クリスさんは教育委員会とやり合った。教育委員会は、「いや、評価はしていない。が、このままでいくと、この人は業務を満了できないということになる」と、意味不明な言い逃れをした。
教育委員会は、外国入が面倒だから、自分の都合のいいように言い訳し業者に丸投げする。また業者は、教育委員会からお金をもらって外国人を搾る。「こんな悪循環なのに、じゃあ、ALTに、立ち上がって闘いましょうってなかなか言えないのは、雇止めがあるから」
◆ ユーモアにあふれる映像を
それで、弱い労働者がどうしたら組合に入ってもらえるか考えている。メディアで働いた経験から、もっとソーシャルメディアを使ったらどうか。
「例えば」と言って、クリスさんは、お気に人りの英国のNPOが作成した動画を見せてくれた。それは環境に関する啓発動画だったが、観る者に最後まで何だろうと思わせ、ラストにお洒落なオチがついた。
「こういう1分くらいのユーモアにあふれる組合のプロモーション映像を作りたい」
「小さい奴が大きい奴を倒すのがすごい好き」なのは、寄宿舎時代以来の、いまも現役ラグビー選手だからか。
4月には東京で開催されるラグビー大会に50代チームの福岡代表として出場するそうだ。
走れ、クリス!
『労働情報 906号』(2015/3/1)
◆ 大きい奴を倒すのが好き 陽気なラガー差別と闘う
クリス・フリンさん(福岡ゼネラルユニオン副委員長)
クリス・フリンさんは困難から学ぶ。その姿勢がこの人の転機をきっと後押ししてきた。ひとりの外国人が日本で労働組合運動をするようになった人生は、興味深い。
出身はオーストラリア、田舎の牧場に生まれた。近くに学校がなかったので12才から寄宿舎のある私立学校で6年間学ぶ。卒業後就職したが、初めての欧州旅行の途中で出合った日本人の話す日本語に触れ、言葉の面白さに開眼、大学で日本語を学んだ。生まれて初めての得意科目になった日本語の勉強のために、1986年、ワーキングホリデーを利用して来日した。ときに25才。
◆ 日本語の道は行き止まり
「日本語を学びに来たんだから、英語の先生以外の仕事を探した。アルバイトニュースを見て、年齢・経験不問に応募したんだけど、東京でも大阪でも、外国人はダメと雇ってくれない。それで福岡に来たわけ」
チェーンの居酒屋に雇われて寮に入り、全く英語を話す環境がなかったため、日本語のよい勉強になった。それだけでなく、この居酒屋での仕事は、いまの活動につながる原点となった。
社長が神様みたいな日本の労使関係。同僚によるいじめ。外国人である自分も働いているのに、居酒屋の入り口にある「外国人お断り」の貼紙…。
福岡での生活にもなれた頃、「九州には西欧人が少ない」という話を聞き、西欧人モデルに登録した。シュツットガルト国際バレエ団の公演エキストラに選ばれ、「ボレロ」に出演。その後も、九州朝日放送の「くらしのラインアップル」という番組のレポーターとして活躍するようになった。
90年、オーストラリアで知り合った日本人女性と結婚し、就職した。ここで大きな困難が訪れる。仕事は日本のテレビ局の取材コーディネーターだったが、会社が倒産したのだ。一女をもうけた直後で、生活に困った。
「会社は100%信用しない。いつクビになってもおかしくないと思った。それで、日本の旅行社のツアーガイドの求人に応募したんだよ」。
ところが、求人企業からの返事が来ない。問い合わせると、「漢字が四千字書けて、一万字読める日本語能力が必要だ」。日本語検定一級と国際通訳の資格を持つクリスさんがガイドを落とされた理由は、母国での、日本の旅行会社による「外国人お断り」だったのだ。
92年に福岡に戻ったクリスさんは、この経験を「日本語の道は行き止まり」という題にして、「九州在住外国人による日本語弁論大会」に出場、見事優勝する。西日本新聞は、「何がブリン氏を優勝させたか」という社説を書いた。
クリスさんが受けたいやな経験は、バプル経済に浮かれる日本企業の海外での問題行為が背景にあったからだ。社説は「豪州で商売をしていながら、現地人の観光ガイドを雇おうとしない日系旅行代理店」の身勝手さを指摘した。
◆ 3セクのFM局で
その優勝のおかげで短大講師の口が見つかった。英語を教える傍ら、福岡で有名人のクリスさんは、朝のテレビ番組ではコメンテーター、ラジオではディスクジョッキーとしても人気を博す。
ラジオは福岡市の第三セクターが開業したLOVE-FM、災害時の外国人向け情報発信という触れ込みのローカル局で、100キロ圏内に放送していた。
DJは、クリスさんの他に、アメリカ、タイ、韓国、中国などの福岡在住外国人が、取材から原稿づくりまでをこなした。
しかし、この第三セクターは、5年で7億円の赤字を出し、DJのリストラが始まった。最初にターゲットになったのは、熱心に取材し深夜まで原稿をつくっていたアメリカ人だった。首切りの理由は「委託業務の終了」「DJは従業員ではない」というのだ。
「委託業務?なに、それは?って思いましたね」
見つかった5年前の証文は、「雇用契約書」と日本語と英語で書いてあった。そこで、クリスさんたちは、福岡ゼネラルユニオンに相談に行く。2002年のことだ。この労働組合との出会いがクリスさんの最も大きなターニングポイントになった。
「福岡市が株主だから、情報公開を使ってみると、第三セクターは天下り役員の『巣づくり』だった。災害時の外国人のための情報のはずが、外国人にウソをついた。僕たちは雇用保険もなにもなし」。許せないやつとは徹底的に闘おう。
雇用関係にないので団交しないという第三セクターだったが、福岡ゼネラルユニオンとの「話し合い」を持つことになった。「雇用ではない」と主張する会社に、「これは何ですか?」と会社に5年前の証文、「雇用契約書」を見せる。
「会社は、『これは雇用契約書と書いてあるが、雇用契約書じゃない』、内容が雇用契約じゃないって言うんだよ。この問題は、結局、みんな生活できないから、小さいお金で和解したけど、日本人の正社員は、自分たちは関係ないと誰も応援してくれなかった。だけど、彼らはその5年後、市がLOVE-FMを九州国際FMに無償譲渡することになって全員が解雇されちゃったの」
福岡市にとっては、不幸なことに、このLOVE-FMの「委託業務」がユニオニスト、クリス・ブリンを誕生させ、以後、クリスさんは、福岡ゼネラルユニオンに持ち込まれる「委託業務」と格闘するようになる。
◆ 教委も会社も外国人にウソをつく
クリスさんは、日本人外国語担当教員の助手として外国語授業に携わり、英語教育、国際化教育を支援するALT(アシスタント・ランゲージ・ティチャー)からの労働相談を受けることが多い。
「公立学校で働くALTは、教育委員会が委託会社と業務委託契約を結んで教室に派遣される。ALTは日本人の先生とふたりでチーム・ティーチングをする。ふたりで授業を教えるんだけど、委託業務だと、日本人の先生、要するに学校は指揮命令権限がない。もし指揮命令したら偽装請負になる。いままでずっと、それを指摘してきているけど、教育委員会は知らんふり。じゃあ、どうアタックするかが、難しいんですよ」
クリスさんは、全くウソだとわかっているくせにシラを切る教育委員会と委託業務会社に憤りながら、こんな話を続けた。
◆ 社会保険からも排除
福岡県山田市にはALTが男性ひとりしかいなかった。彼が、「フルタイムで働いているのに社会保険に加入していないのはおかしい」と会社に聞いた。
会社が「うちは外国人に社会保険はありません」と言うので、社保事務所に行って調査してもらった。働き始めた4月からずっと会社や役所とやりとりして、ようやく1月に社保加入ということになり、2月に健康保険証をもらった。
しかし、遡って4月から保険料の労働者負担分を払わなければならない。2月と3月は、月給23万円から13万円ずつ控除されることになった。2月、3月の手取りが10万円の上、彼は2月28日に「来年度の契約更新はありません」と会社に言われた。雇用関係終了で、会社の最後の言葉は、「保険証を返してください」だった。
「ALTが立ち上がって闘えるかというと、クレームしたとたんに雇止めが待っている。それに、いまのALTのほとんどの契約は、週29・5時間。市役所側から29・5時間と書かせるんですよ」
「週29・5時間」というのは、社会保険加入を免れるために、実際の拘束時間や業務時間にかかわらず、レッスン時間のみを実働時間とする脱法的な契約のことだ。
社保庁が内輪の目安として、社会保険の適用基準を「通常の就労者の所定労働時間、所定労働日数の概ね4分の3以上」とした「昭和55年6月6日付内かん」を根拠に「週29・5時間」を設定、そのせいで、多くの外国人語学講師が社会保険から排除されている。
「あるALTが情報公開を使って調べたら、市が業者に月50万払ってるけど、ALTの給料は月24万。そして、彼は、まともな会社に勤め社保加入していたんだけど、引っ越しして転職した会社に、国民健康保険は月2万円ぐらいで旅行保険は6千円、どっちがいい?と言って6千円天引きされるんですよ。彼は2年働いて、役所から『催促状』がきた。あなた2年間国民健康保険料払ってないからと、催促状、60万。そして彼は組合にきた。どうするって、どうしようもないですよ。それで銀行口座が差し押さえられた。だから、給料が銀行に入るとすぐに引き出して、引き出してってしかやりようがないですよ。で、その次に、給料が差し押さえられた」。
市が、ALTを安く使うため、社会保険に加入させない「週29・5時間」の契約を結ぶシステムを作り、国民健康保険料を払わなかったら、ドーンと取り立てる。
クリスさんは、「これがいちばん納得いかない。道義的に問題がある」と、声を荒げる。
委託業務なのに、なぜか学校がALTを評価する。クリスさんは教育委員会とやり合った。教育委員会は、「いや、評価はしていない。が、このままでいくと、この人は業務を満了できないということになる」と、意味不明な言い逃れをした。
教育委員会は、外国入が面倒だから、自分の都合のいいように言い訳し業者に丸投げする。また業者は、教育委員会からお金をもらって外国人を搾る。「こんな悪循環なのに、じゃあ、ALTに、立ち上がって闘いましょうってなかなか言えないのは、雇止めがあるから」
◆ ユーモアにあふれる映像を
それで、弱い労働者がどうしたら組合に入ってもらえるか考えている。メディアで働いた経験から、もっとソーシャルメディアを使ったらどうか。
「例えば」と言って、クリスさんは、お気に人りの英国のNPOが作成した動画を見せてくれた。それは環境に関する啓発動画だったが、観る者に最後まで何だろうと思わせ、ラストにお洒落なオチがついた。
「こういう1分くらいのユーモアにあふれる組合のプロモーション映像を作りたい」
「小さい奴が大きい奴を倒すのがすごい好き」なのは、寄宿舎時代以来の、いまも現役ラグビー選手だからか。
4月には東京で開催されるラグビー大会に50代チームの福岡代表として出場するそうだ。
走れ、クリス!
中島由美子(全国一般東京南部書記長/teamrodojoho)
『労働情報 906号』(2015/3/1)
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