パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

明けない夜はない(168)

2022年10月01日 | 「日の丸・君が代」強制反対

 ▲ <国会正門前で、安倍元首相の「国葬」を葬るお坊さんのお経>

 <転送歓迎>(重複ご容赦)・「新芽ML」・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。

 昨日(9月27日)安倍元首相の「国葬」が行われた。
 これに対し、東京や全国各地で反対運動が取り組まれた。
 国会正門前では総がかり行動実行委員会による「国葬反対!大集会」が開かれた。

 主催者を代表して菱山さんは、

「自民党はカルト依存の政党となった。そして憲法と民主主義を破壊し、日本を戦争に向わせた。そのキーマンが安倍元首相だった。」
「今日はアベ政治のお葬式。安倍政治を葬り去ろう。そして民主主義を取り戻そう。国会前から新しい政治を!」

と述べた。

 その後、政党や一般の多くの方々が怒りのスピーチをした。

 その中で、今回特筆すべきは、広島から来たと言うお坊さんの極めて力強いスピーチであった。
 終了後、その方の所に行き、「原稿が有れば頂きたい」とお願いしたところ、さっそく、メールでその原稿を送って頂いた。
 以下に紹介しますので、是非ゆっくり読んで見てください。

但し、次のような但し書きがついていました。

「ただ、送りましたもの、スピーチのそのものではありません。時間もあり、省略せざるをえない、というかあせって飛んだところがあります。その点ご了解ください。」

また、私の方で、少し行を換えたところがあります。ご了承ください。(文章はそのままです)

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 私は浄土真宗本願寺派の広島の田舎の住職です。

 岸田首相も広島、そして本願寺派の門徒であります。
 「親鸞さんの門徒なら国葬を中止せよ」と抗議文を出し、岸田事務所にも訴えましたが、岸田首相は「聞く力」がありません。私はこの一言をのべるために、ここにあがりました。皆さんにはまことに申しわけありません。

 今日は、私が書いた追悼文、今日の国葬の主催者・岸田首相、日本武道館に参加した人たち、そして安倍晋三元首相に突きつけるべく、地元の紙太鼓を合いの手に講談調で述べさせていただきます。

 

▲ 安倍晋三元首相 追悼文

 亡くなった一人の人に「敬意を表するか、表しないか」、「追悼をするか、しないか」。追悼するとしても「如何に追悼するか」は極めて個人の内面に深く拘わること、それを国が主催となって行うことは、「思想信条の自由・信教の自由」、そして「法りの下りの平等」を侵すものであります。

 天上天下 唯我独尊

 国家などにほめられたりするところに、人間の尊厳や名誉があるのではありません。
 私は今日まで平和憲法の徹底こそ、戦前の侵略戦争を産み出した日本の土壌を作り変える叡智と考え、仲間とともに活動してきました。
 ですから私はあなたの発言・行動には大きな関心を寄せ、時には「安倍9条改憲NO」「安倍政治を許さない」のプラカードを掲げてきました。
 しかし、平和で平等な社会の実現を求めて活動してきた者として、そして一人の僧侶として、山上徹也青年にあなたへ銃の引き金を引かせてしまったことに無念の思いを抱いています。

 俗名 安倍晋三、戒名 紫雲院殿政譽清浄晋寿大居士

 第一次安倍内閣、国家像として掲げたのが「美しい国」、奇しくも日本統一教会の初代会長で国際勝共連合会長が説いていたのが「美しい国」。

 あなたは、戦前、「非戦・平和」の立場をとった父方の祖父・安倍寛ではなく、母方の祖父・岸信介以来の人脈と、「敗戦の無念」の思いを継承。

 それは、敗戦の事実を受け止められず、敗戦を終戦と言い換え、明治以来の侵略戦争の戦争責任、謝罪・補償をあいまいにし、戦前と地続きのままに今日まで受け継がれてきた「歪んだ情念」、まさにその「情念」の呪いの呪文こそが「憲法改正」。

 「因果は巡る糸車 廻り巡って風車」2022年7月8日、恨みの銃弾によりいのちを落とす。享年69歳なり。

 (安倍晋三 総理大臣として為せしこと閻魔帳)

1.2006年「教育基本法の改悪」(「教育の目標に『愛国心・道徳心」を導入)
2..2007年「防衛庁」を「防衛省」に格上げ
3.2013年「特定秘密保護法」の制定
4.2014年武器輸出禁止3原則を撤廃し「防衛装備移転3原則」と閣議決定
   同年、集団的自衛権の行使を閣議決定
5.2015 年安保法制(戦争法)の強行採決
6.2017年組織犯罪処罰法(共謀罪)の制定
   同年「森友学園問題発覚」 赤木俊夫さん自死
   同年.加計学園問題発覚
7.2019年「桜をみる会」表面化
   同年.「消費税10%」.法人税はさげたまま-企業内部留保 460兆円
13.2020年「黒川東京高検検事長問題」
   同年.河井夫妻の参議院選挙買収事件
   同年.コロナ対策にアベノマスク
   同年 武器の爆買・6.7兆円-トランプの言うがまま、なすがまま。

 (そして安倍政権全般のその手法とは)

○国会軽視、数の論理で強行採決、閣議で決定。
○さらには恫喝・改竄・隠蔽、そこに蔓延するは忖度政治
○閻魔もビックリ。国会における虚偽答弁118回。
○そして今、旧統一教会との元締め疑惑が白日の下に。
○あなたが総理大臣たぜつた2822日のその中で生まれた言葉、「今だけ、金だけ、自分だけ」

☆この閻魔帳に溢れこぼれし事、尚、まだ数知れず。

 あなた「安倍晋三」が呪縛された呪いを解くためには、まず、あなたの為にいのちを奪われ、人生を壊された人たちの名誉の回復がなされなければなりません。

 そして、あなた「安倍晋三」が最も敵視し、その内実を壊し続けた「平和憲法」の中味を私たちが立て直し、日本社会そして世界に展開するところにはじめてあなたの呪いの呪縛は解けるのであります。
 そのときあなたは救われるのであります。
 そのためにこれからも私はあなたの行った事を決して忘れず、検証していく事を述べて、追悼の言葉とします。

    2022年 9月27日   親鸞門下  釋 正教
    安倍晋三元首相に、申す

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 私はこれを聞いていて、まさに<安倍元首相の「国葬」を葬るお坊さんのお経>だと思った。
 大きな歴史的事件は一度目は悲劇、二度目は喜劇。
 安倍氏は一度目を繰り返そうとして歴史の歯車に踏みつけられたのであろう。
 それにふさわしい喜劇的な<お経>だった。

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