☆ 東京「君が代」第4次訴訟 9月5日(金)11:40東京地裁527号
◎緊張しました! 四次訴訟の第1回法廷
どんな裁判長なんだろう、四次訴訟を担当する佐々木裁判長という人は?教育裁判は扱ったことがないらしい。そういう裁判官に対して、どんなふうに迫れば心に響くんだろう?さらに、この佐々木氏は、裁判官の異動により裁判体の構成が変わった「君が代」裁判三次訴訟の裁判長でもある。三次訴訟の更新・最終弁論が7月18日、私たち四次訴訟の第1回法廷は6月11日。つまり、その6月11日は、三次訴訟の「最終決戦」の場を前にした「前哨戦」になるわけだ。いやがうえにも緊張は高まる。
その日、陳述予定の原告3人のトップバッターが私。陳述に立つと、佐々木裁判長が目の前にいる。
私は原稿を見ながらもなるべく裁判長を見て陳述したが、彼はずっと私の方を見ていた(うなずくことはしなかったが)。それは他の2人の原告の陳述時も同じだった。
2番目に陳述に立ったSさん。2004年の入学式で起立できなかった思いを語り、それが理由で10年間担任を外されてきたこと、校長から「担任は起立が条件。できなければ異動してもらう」と脅されたことを語り、学校現場のパワハラや閉鎖性を批判した。Sさんは最後にこう訴えて陳述を締めくくった。
「10・23通達」発出から10年の月日が経ち、東京都の教育現場は別世界になってしまいました。民主的で自由闊達な都立高校でなくなったことに耐えられず、早期退職する教員も後を絶ちません。優秀で真摯な教員が担任から外され続けています。こうしたことは東京都の教育にとって、なにより生徒にとって大きな損失です。どうか、裁判所におかれては、「10・23通達」が東京都の教育をどれほど破壊したのか、その現実を曇りのない目で見極めて賢明な判断をして頂きたいとお願いします」。
3番目に陳述に立ったKさん。都教委は最高裁判決以降も話し合いを一切拒否、それどころか処分の不利益を大きくし、思想信条に踏み込むような再発防止研修を強化するなどの、人権無視の実態を告発。そしてこう訴えた。
「学校は、日本国憲法がめざす、平和で民主的な、この国の主権者となれる人間を育てる役割を担っているのではないでしょうか。そのために、目の前の生徒に何が必要か、どうすればいいのかを考えるのが教員の責務ではないのでしょうか。議論もできず、意見も持てない教員たちに、その役割を担うことができるでしょうか」。
最後に平松弁護士が、都教委の「不当な支配」を糾弾、「最高裁判決に漫然と従ってはならない」と締めくくった。
定員をはるかに超える支援者が駆けつけ(入廷できなかった方々、スミマセン!)、報告集会にも多くの方が参加され、熱気に包まれた。皆さんに心から感謝を申し上げたい。次回は9月5日(金)の11時40分から(11時10分集合)。よろしくお願いします。
(四次原告 K)
『被処分者の会通信94号』(2014/7/22)
◎緊張しました! 四次訴訟の第1回法廷
どんな裁判長なんだろう、四次訴訟を担当する佐々木裁判長という人は?教育裁判は扱ったことがないらしい。そういう裁判官に対して、どんなふうに迫れば心に響くんだろう?さらに、この佐々木氏は、裁判官の異動により裁判体の構成が変わった「君が代」裁判三次訴訟の裁判長でもある。三次訴訟の更新・最終弁論が7月18日、私たち四次訴訟の第1回法廷は6月11日。つまり、その6月11日は、三次訴訟の「最終決戦」の場を前にした「前哨戦」になるわけだ。いやがうえにも緊張は高まる。
その日、陳述予定の原告3人のトップバッターが私。陳述に立つと、佐々木裁判長が目の前にいる。
私は原稿を見ながらもなるべく裁判長を見て陳述したが、彼はずっと私の方を見ていた(うなずくことはしなかったが)。それは他の2人の原告の陳述時も同じだった。
2番目に陳述に立ったSさん。2004年の入学式で起立できなかった思いを語り、それが理由で10年間担任を外されてきたこと、校長から「担任は起立が条件。できなければ異動してもらう」と脅されたことを語り、学校現場のパワハラや閉鎖性を批判した。Sさんは最後にこう訴えて陳述を締めくくった。
「10・23通達」発出から10年の月日が経ち、東京都の教育現場は別世界になってしまいました。民主的で自由闊達な都立高校でなくなったことに耐えられず、早期退職する教員も後を絶ちません。優秀で真摯な教員が担任から外され続けています。こうしたことは東京都の教育にとって、なにより生徒にとって大きな損失です。どうか、裁判所におかれては、「10・23通達」が東京都の教育をどれほど破壊したのか、その現実を曇りのない目で見極めて賢明な判断をして頂きたいとお願いします」。
3番目に陳述に立ったKさん。都教委は最高裁判決以降も話し合いを一切拒否、それどころか処分の不利益を大きくし、思想信条に踏み込むような再発防止研修を強化するなどの、人権無視の実態を告発。そしてこう訴えた。
「学校は、日本国憲法がめざす、平和で民主的な、この国の主権者となれる人間を育てる役割を担っているのではないでしょうか。そのために、目の前の生徒に何が必要か、どうすればいいのかを考えるのが教員の責務ではないのでしょうか。議論もできず、意見も持てない教員たちに、その役割を担うことができるでしょうか」。
最後に平松弁護士が、都教委の「不当な支配」を糾弾、「最高裁判決に漫然と従ってはならない」と締めくくった。
定員をはるかに超える支援者が駆けつけ(入廷できなかった方々、スミマセン!)、報告集会にも多くの方が参加され、熱気に包まれた。皆さんに心から感謝を申し上げたい。次回は9月5日(金)の11時40分から(11時10分集合)。よろしくお願いします。
(四次原告 K)
『被処分者の会通信94号』(2014/7/22)
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