パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

安倍を倒そう!(544)< 業績評価に自己評価を記入させる >

2019年10月19日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
 ▲ 神戸の教員いじめが問題になっていますが、その背景にあるのは、明らかにこの間の文科省が進めてきた教員対策があります。
 1975年に現場教員の多くの反対を無視して「主任」制が制度化されました。そして2007年には「主幹」教諭が導入されました。このころから「業績評価」が導入され、教員の管理体制が段階を画して強まりました。
 (同時にこの間「学習指導要領」に対する法的拘束力が強まりました。)
 つまりは、改悪教育基本法17条にある「教育振興基本計画」による国家主義教育を徹底するための上意下達体制づくりが進められてきたのです。
 その結果起きてきたのが「初任者教員いじめ」です。

 その中で「業績評価」は、国家が定める教育目標にどれだけ忠実に仕事をやっているかを評価するものです。
 しかも、それに「自己評価」を記入させるところまで行われるようになってきています。
 つまりは、「自分はどれだけ国家に忠実に仕事をしたか」という評価を記入しろというものです。
 まるで、教員を国の奴隷扱いにしているようなものです。
 これに関するメールが流れていますので以下に貼り付けて紹介します。
 なお、添付ファイルは割愛しました。

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 大阪市の松田です。

 いくつかのMLに発信しています。
 重複して受け取られる方、申し訳ありません。

 2018年度から導入された大阪市立学校の人事考課制度は、目標管理制度と一体で、維新支配の下の競争と管理・愛国の教育方針を担わせるための教員支配の制度です。
 この制度の下での初の評価結果(2018年度人事評価結果)に対して、苦情を申し立てましたが、2018年8月21日開かれた苦情審査会(大阪市教委幹部職員の会議)で、「妥当」とされました。
 10月8日にこの審査会に関わる個人情報開示文書の説明を聞きましたので、職場に報告する個人ビラを10月15日に職場で配布しました。(ひげ裁判勝利報告ビラもいっしょに配布しました)
 校長の評価の不当性を訴える評価結果に対する苦情について職場に公然と広く報告することは困難が伴いますが、この評価制度に不満を持ち、おかしいと思っている人は大勢いることに確信を以て、継続して訴えていきたいと思います。
 個人ビラにも書きましたが、ひげ裁判勝利の成果を活かして教職員の人権を主張したいと思います。職場の直接の反応はまだあまり聞こえていません。
 一次評価者の副校長から「読ませてもらった」(「主張していることは分かった」という意味を含んでいるように感じました)との反応があったぐらいですが、いろんなことを思っている人はいるのではないかと思っています。
 私と同時の審査は私の分も含めて8件について行われましたが、いずれも「事実誤認や評価ルールの逸脱は認められないことから」評価結果は「妥当」というものでした。
 データ改ざんで問題になった東淀工業の件は、まだ、審査の途中段階です。
 以下、10月15日配布のの個人ビラ

▲ 【報告】大阪市教職員人事考課制度結果への苦情申し出
「数値入力はできない」と記入しなかったら、「規律性」が「2.0」に!
能力評価項目への自己評価、みなさんはどう判断して数値記入をしていますか?
2019.10.15 松田

 2018年度から実施された、大阪府の「評価・育成システム」とは違う大阪市独自の人事考課制度…。私は、この人事評価で、能力評価項目の自己評価不記入を理由として「規律性」を「2.0」と評価されました。
 苦情を申し出て、9月4日付で「妥当」とする審査結果が届き、10月8日に苦情審査会議事録(議事録ではなく「議事要旨」だった)の個人情報にかかわる開示を受けました。
 <経過>
 2019年3月22日 学校長に、「規律性」を2.0と評価した根拠が、能力評価6項目について自己評価を記入していないことであることを確認。
  3月25日 苦情相談申出書提出
  4月16日 苦情回答面談(岡崎係長、坪井主席管理主事)
  4月17日 追加申出書提出
  8月21日 苦情審査会(議事録開示請求によってわかった開催日)
  9月4日 審査結果通知書
  9月9日 苦情審査会議事録の個人情報開示請求
  10月8日 開示文書についての説明の場
 開示された文書は、「苦情審査会概要」(事務局作成)、「苦情審査会議事要旨」(議事録ではなく、結論だけをまとめたもの)と「審査会への提出文書」=苦情相談申込書(人事考課シートを含む)、面談記録、追加申出書等。
 私の主張は、「能力評価の自己評価は、自分にとっては意味のないものであるばかりか、苦痛。自信をもって数値を書き込むこともできず、この自己評価の数値が、評価結果に影響を与えるわけでもない。それで、能力評価項目の自己評価数値記入をしなかった(できなかった)。これを規律性が低いと評価するのはおかしい。」というものでした。
 苦情審査会議事要旨について、担当の市教委資質向上担当係長の説明は、「制度では、自己評価はすることになっているのだから、自己評価しない教職員がいれば、自己評価するよう指示(あるいは命令)し、それに従わない場合は、『規律性』の評価は期待レベルに達しないということになる」というものでした。
 「規律性」の評価項目の着眼点に「教職員として自覚と認識を持ち、服務規律を遵守するとともに、管理職の指示・命令に従い誠実に業務を遂行していたか」があることを根拠としているとのことでした。
 しかし、大阪府の「評価・育成システム」では、能力評価項目の自己評価はありませんでした。自分が立てた目標の達成度によって評価する業績評価に自己評価は必要であるが、業務遂行で発揮された能力の評価は教育委員会の示した観点にもとづいて管理職が評価するものとされていました。
 能力評価の項目、観点は市教委は一方的に決めたものであり、数値を記入する客観的基準もないため、どんな数値を記入するかの基準は「評価者である管理職にどう思われるか」ぐらい。「自分の振り返りに役立たないばかりか、苦痛しかないので、やめるべき」と、試行時のアンケートにも書きました。
 なぜ、大阪府と違って能力評価にも自己評価を求めるのか、説明もしないまま、「自己評価することになっている(自己評価するよう市教委が決めている)のだから、自己評価の数値記入をしないことは、指示・命令に反することであり、規律性に問題あり」とするのは、あまりにも私たち教職員の人権を軽んじているのではないかと思うのです。
 私は、10月8日の開示文書説明の場で、担当係長に「ひげ裁判の高裁確定判決をご存知か。『身だしなみ基準』は拘束力をもつとは言えず、ひげを理由に人事評価を下げたことは裁量権の逸脱と判断された。自己評価記入を義務、実施しなければ指示・命令してやらせるものと言っていいのか。」と言ってみました。
 担当係長のコメントは、「ひげ裁判は、人事評価を標準以下にされて経済的損失を被ったということで争いになったんですよね(規律性という評価要素だけの低評価は経済的損失がないから問題にならない?)」というものでした。
 しかし、「自分の尊厳を守りたい」「自分なりに納得した働き方をしたい」という意味では、私の訴えは、ひげ裁判が問うたことと共通するものがあると思っています。
 能力評価項目への自己評価、みなさんはどんな判断基準で数値を記入していますか。いろいろご意見を聞かせてください。
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 <討論集会> 10・12「天皇代替わりと学校教育」
 日時:11月4日(月・振替休日)13:00開場、13:30開始~16:30終了
 場所:日比谷図書文化館・スタジオプラス(小ホール)
 内容:問題提起
    大阪の皇国史観教育反対の取り組み
    東京八王子の天皇奉迎反対の取り組み
    小学校、高校現場からの報告
    北村小夜さんの話(新著『画家たちの戦争責任』も販売します)
    討論 まとめ
 資料代:500円
 主催:都教委包囲首都圏ネットワーク


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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
 http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
 http://hinokimitcb.web.fc2.com/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
 http://hinokimi.

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