東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
◆ イジメの研修に抗議―生徒の授業を受ける権利を妨害する都教委
■ 「住んでよし、働いてよし、環境によし」 都政を都民の手に!
いよいよ都知事選。野党統一候補・鳥越俊太郎さんは、「安倍政権は戦後最悪」と批判し、「住んでよし、働いてよし、環境によし」の「3つのよし」を掲げ、「都政を都民の手に取り戻そう」と訴えている。
小池百合子氏(元防衛相)、増田寛也(元総務相、自公推薦)は、記者会見で原発再稼働賛成を明言し、「憲法問題は国の問題」と言いながら「安倍政権と考え方は同じ」と述べています。
憲法問題は、都政と関係ないどころか、都民の人権、いのちとくらしを守るためにも大事な問題で、憲法を生かす都政が求められている。なお、マスコミは全く報道しないが、小池百合子氏は衆議院議員時代、日本会議国会議員懇談会、靖国議連のメンバーで筋金入りの「タカ派」だ。
4野党+市民で鳥越俊太郎知事を実現し、都政を変える千載一遇のチャンスだ。処分と命令の異常な教育行政の抜本的転換をめざそう。
◆ 被処分者イジメの研修に抗議―水道橋の研修センター前
7月15日早朝、3月卒業式で「君が代」斉唱時に起立せず減給処分を受けたS特別支援学校教員田中聡史さん(東京「君が代」裁判第四次訴訟原告)の再発防止研修に抗議する行動が被処分者の会の呼びかけで、都内水道橋の東京都教職員研修センター前で行われ、約50名が参加しました。
この再発防止研修は、「所属校研修Ⅱ 2回目 事例問題等の演習」という名目で、所属校での授業をさせずに教職員研修センターに呼びつけてのもので、該当者を学校から引きはがし、生徒の授業を受ける権利を侵害するおよそ常識では考えられないものです(詳細は下記被処分者の会抗議声明参照)。
また、憲法19条の「思想及び良心の自由」に従って行動した教職員に「反省・転向」を強要するもので、「違憲・違法」の可能性が高く、被処分者に対する二重処分であり、「弾圧・イジメ」に他なりません。
◆ 「教育行政が、教育を妨害している」―澤藤弁護士の申し入れ
弁護団澤藤藤一郎弁護士は、「教育に情熱を持ち、子どものためを思い、教育に専念しようとしている教員が、教育委員会から教育活動を妨害されているのだ。真面目な教員が、不まじめきわまる教育委員会に、再発防止研修を強制されている。不都合千万、まったくアベコベではないか。研修の必要も合理性もないどころか、教育活動を妨害する研修の弊害が明白となっている。それにしても、授業を妨害し、子どもの教育を受ける権利を一顧だにすることのない教育行政とは、いったい何なのだ。教育行政が教育内容に介入することが許されるかなどという高尚な議論をしているのではない。教育行政が、教育を妨害しているこの実態を多くの人に知ってもらわねばならない。」と痛烈に批判し、都教職員研修センターに申し入れをしました(全文は下記ブログ参照)。
※ブログ「澤藤藤一郎の憲法日誌」
↓
http://article9.jp/wordpress/
それに続いて、被処分者の会など3団体が申し入れを行いました。田中さんが受講会場に入場後、研修センター前で、はるばる大阪から参加した仲間の訴え、三次訴訟、四次訴訟の原告らのアピール、元千葉県立高校教員、等々が発言しました。
途中から雨が降り始め、あっという間に土砂降りとなりました。その中で田中さんが出てくるのを待ちました。
◆ 思想転向を迫る研修―「所属校研修Ⅱ 2回目 事例問題等の演習」の実態
しばらくして研修を終えて田中さんが出てきたとき、丁度シャワーのような豪雨に襲わました。田中さんは、雨に濡れながら、研修の実態を報告してくれました。
<恐るべき研修の実態 田中さんの報を参考に>
研修場所の407会議室で、正面の統括指導主事、左手に校長ともう1名のセンター職員、右手に2名のセンター職員、計5名に囲まれての「缶詰研修」です。都教委が用意した架空の事例を書いたプリント1枚、研修シートというプリントが1枚用意されています。
●2016年7月15日再防研「事例研究」
次の事例を読み、今までの研修の内容を踏まえて、研修シートの設問にお答えください(事例内容省略)。
●研修シート(1~5の質問は省略、最後の☆印の質問のみ)
☆校長が発出した職務命令に対して、あなたは教育公務員としてどのような行動をしなければなりませんか。
☆国旗及び国歌の指導については、学習指導要領に明記されています。教育公務員として、学習指導要領に基づいた適正な教育課程を実施するために、あなたは、今後、児童に対して、国旗及び国歌の指導をどのように行わなければなりませんか。
開始から約35分間で事例を読んで研修シートの設問8項目に記入せよ、と言われ、その後25分間、1項目ずつ読み上げさせられた後、統括指導主事が一つ一つ模範回答を例示する、という流れでした。
これを見ると、質問の形を取りながら、「職務命令に従え」「国旗国歌を指導しろ」と思想転向を迫るものであることは明白です。こんなことが民主主義を最も大切にしなければならない教育の場で許されるのでしょうか。抗議の声を大きくしましょう。
●TSさんの研修はまだまだ続きます―およそ3ヶ月もの長期に亘る
なお、これで「研修」は終わらず、3回目の「所属校研修Ⅱ 「研修内容の振り返り」が、8月29日に行われ、更にその後「センター研修Ⅱ」(通称「まとめ研修」)があります。長期の闘いになりますが、皆さんの励ましが力を与えてくれると思います。
◆ 来週も2人の被処分者に「イジメ」研修―抗議行動への参加を訴えます。
YTさん、KSさんの再発防止研修は、「所属校研修Ⅱ」終了後の「センター研修Ⅱ(2回目)」(通称「まとめ研修」)です。
*相手側の挑発にのらず整然と行動するようご協力をお願いします。
★YTさん(都立O高校)再発防止研修抗議・該当者支援行動
7月19日(火)
都教職員研修センター前
8時20分 集合・行動開始
8時35分 弁護団申し入れ
8時50分 該当者(受講者)入場、激励行動
11時(予定)研修終了後、該当者激励行動
★KSさん(都立M高校)再発防止研修抗議・該当者支援行動
7月21日(木)
都教職員研修センター前
8時20分 集合・行動開始
8時35分 弁護団申し入れ
8時50分 該当者(受講者)入場、激励行動
11時(予定)研修終了後、該当者激励行動
◆被処分者の会は、下記の抗議声明を発表しました。長い声明文ですが、最後までお読みください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本日(7月15日)都教委は、3月の石神井特別支援学校卒業式での「君が代」斉唱時の不起立を理由として懲戒処分(減給10分の1・1月)を受けた田中聡史教諭に対する「服務事故再発防止研修」を強行した。私たちは、憲法に保障された「思想・良心の自由」と「教育の自由」を踏みにじり、「服務事故者」というレッテルを貼り、反省や転向を迫る「再発防止研修」の強行に満身の怒りを込めて抗議するものである。
同研修は、「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」(2004年7月 研修執行停止申立に対する東京地裁決定 須藤典明裁判長)との司法の判断に反して、受講者に思想転向を強要し、「思想・良心の自由」を真っ向から踏みにじるものであり、断じて許すことができない。
本日の「研修」は、「平成28年度、服務事故再発防止研修の実施について(通知)」(6月2日 教職員研修センター所長伊東哲)に基づく「所属校研修Ⅱ」(6月15日、7月15日、8月29日の3回)の2回目で、教職員センターに呼び出して受講を強制するものである。従来通り所属校で所属校研修を行っている他の被処分者と異なり、田中さんだけを研修センターに呼び出すなど、個人を狙い打ちにした威嚇、弾圧である。
更に重大なのは、事前に授業・行事などの予定・計画などを一切聞かず、一方的に期日を決め研修センターへ呼び出しての研修を命令していることである。これにより、午前中の学校での勤務、子どもたちへの指導を不可能とさせ、授業・担任の仕事に支障を生じさせ、子どもたちへの教育的配慮を欠き、学校の教育活動に問題を生じさせている。実際、田中教諭の研修期日・研修場所の変更の「要望書」を無視して行われた「所属校研修Ⅱ 第1回」(6月15日)では、石神井特別支援学校小学部3学年で当初予定されていた教育活動に半数の生徒が参加できないなど重大な支障を生じさせた。その責任はあげて都教委にある。
教員を本来の職場である学校から引きはがし、「不要不急」の研修を課することは、教育活動よりも、違憲・違法な研修を優先するものであり、教育に責任を持つ教育委員会として断じて許されるものではなく、教育行政に対する都民の期待に背くものである。
受講対象者は、すでに不当にも処分を受け、「思想・良心の自由」を圧迫され、著しい精神的苦痛と経済的損失を与えられている。これに加えて度々行われる「再発防止研修」は、「研修」という名を借りた実質的な二重の処分行為であり、「懲罰・イジメ(精神的・物理的脅迫)」により被処分者に思想転向を強要するものである。
本日の研修の中止、及び今後に「予定」している所属校研修、センター研修などすべて中止を要求する。
私たちは、決して都教委の「懲罰・弾圧」に屈しない。東京の異常な教育行政を告発し続け、生徒が主人公の学校を取り戻すため、広範な人々と手を携えて、自由で民主的な教育を守り抜く決意である。「日の丸・君が代」強制を断じて許さず、「再発防止研修」強行に抗議し、不当処分撤回まで闘い抜くものである。
2016年7月15日
◆ 粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判の傍聴をお願いします。
―裁判傍聴に裁判所に行こう! お気軽にどうぞ―
★ 東京「再雇用拒否」第三次訴訟・控訴審第1回弁論
(東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
→地裁の不当判決に反撃して逆転勝訴に向けた闘いが始まりました。
7月25日(月)
13時傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
13時30分開廷
東京高裁511号
報告集会:場所未定。追って連絡。
★ 東京「君が代」裁判第四次訴訟第11回口頭弁論
(東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
7月27日(水)
10時30分傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
11時開廷
東京地裁527号法廷(定員42名)
報告集会:場所未定。追って連絡。
*毎回満席で入廷できない人が多くいます。早めにお出でください。
都教委要請書、再発防止研修抗議声明掲載。
「お知らせ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
************
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(7月2日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
************
(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
◆ イジメの研修に抗議―生徒の授業を受ける権利を妨害する都教委
■ 「住んでよし、働いてよし、環境によし」 都政を都民の手に!
いよいよ都知事選。野党統一候補・鳥越俊太郎さんは、「安倍政権は戦後最悪」と批判し、「住んでよし、働いてよし、環境によし」の「3つのよし」を掲げ、「都政を都民の手に取り戻そう」と訴えている。
小池百合子氏(元防衛相)、増田寛也(元総務相、自公推薦)は、記者会見で原発再稼働賛成を明言し、「憲法問題は国の問題」と言いながら「安倍政権と考え方は同じ」と述べています。
憲法問題は、都政と関係ないどころか、都民の人権、いのちとくらしを守るためにも大事な問題で、憲法を生かす都政が求められている。なお、マスコミは全く報道しないが、小池百合子氏は衆議院議員時代、日本会議国会議員懇談会、靖国議連のメンバーで筋金入りの「タカ派」だ。
4野党+市民で鳥越俊太郎知事を実現し、都政を変える千載一遇のチャンスだ。処分と命令の異常な教育行政の抜本的転換をめざそう。
◆ 被処分者イジメの研修に抗議―水道橋の研修センター前
7月15日早朝、3月卒業式で「君が代」斉唱時に起立せず減給処分を受けたS特別支援学校教員田中聡史さん(東京「君が代」裁判第四次訴訟原告)の再発防止研修に抗議する行動が被処分者の会の呼びかけで、都内水道橋の東京都教職員研修センター前で行われ、約50名が参加しました。
この再発防止研修は、「所属校研修Ⅱ 2回目 事例問題等の演習」という名目で、所属校での授業をさせずに教職員研修センターに呼びつけてのもので、該当者を学校から引きはがし、生徒の授業を受ける権利を侵害するおよそ常識では考えられないものです(詳細は下記被処分者の会抗議声明参照)。
また、憲法19条の「思想及び良心の自由」に従って行動した教職員に「反省・転向」を強要するもので、「違憲・違法」の可能性が高く、被処分者に対する二重処分であり、「弾圧・イジメ」に他なりません。
◆ 「教育行政が、教育を妨害している」―澤藤弁護士の申し入れ
弁護団澤藤藤一郎弁護士は、「教育に情熱を持ち、子どものためを思い、教育に専念しようとしている教員が、教育委員会から教育活動を妨害されているのだ。真面目な教員が、不まじめきわまる教育委員会に、再発防止研修を強制されている。不都合千万、まったくアベコベではないか。研修の必要も合理性もないどころか、教育活動を妨害する研修の弊害が明白となっている。それにしても、授業を妨害し、子どもの教育を受ける権利を一顧だにすることのない教育行政とは、いったい何なのだ。教育行政が教育内容に介入することが許されるかなどという高尚な議論をしているのではない。教育行政が、教育を妨害しているこの実態を多くの人に知ってもらわねばならない。」と痛烈に批判し、都教職員研修センターに申し入れをしました(全文は下記ブログ参照)。
※ブログ「澤藤藤一郎の憲法日誌」
↓
http://article9.jp/wordpress/
それに続いて、被処分者の会など3団体が申し入れを行いました。田中さんが受講会場に入場後、研修センター前で、はるばる大阪から参加した仲間の訴え、三次訴訟、四次訴訟の原告らのアピール、元千葉県立高校教員、等々が発言しました。
途中から雨が降り始め、あっという間に土砂降りとなりました。その中で田中さんが出てくるのを待ちました。
◆ 思想転向を迫る研修―「所属校研修Ⅱ 2回目 事例問題等の演習」の実態
しばらくして研修を終えて田中さんが出てきたとき、丁度シャワーのような豪雨に襲わました。田中さんは、雨に濡れながら、研修の実態を報告してくれました。
<恐るべき研修の実態 田中さんの報を参考に>
研修場所の407会議室で、正面の統括指導主事、左手に校長ともう1名のセンター職員、右手に2名のセンター職員、計5名に囲まれての「缶詰研修」です。都教委が用意した架空の事例を書いたプリント1枚、研修シートというプリントが1枚用意されています。
●2016年7月15日再防研「事例研究」
次の事例を読み、今までの研修の内容を踏まえて、研修シートの設問にお答えください(事例内容省略)。
●研修シート(1~5の質問は省略、最後の☆印の質問のみ)
☆校長が発出した職務命令に対して、あなたは教育公務員としてどのような行動をしなければなりませんか。
☆国旗及び国歌の指導については、学習指導要領に明記されています。教育公務員として、学習指導要領に基づいた適正な教育課程を実施するために、あなたは、今後、児童に対して、国旗及び国歌の指導をどのように行わなければなりませんか。
開始から約35分間で事例を読んで研修シートの設問8項目に記入せよ、と言われ、その後25分間、1項目ずつ読み上げさせられた後、統括指導主事が一つ一つ模範回答を例示する、という流れでした。
これを見ると、質問の形を取りながら、「職務命令に従え」「国旗国歌を指導しろ」と思想転向を迫るものであることは明白です。こんなことが民主主義を最も大切にしなければならない教育の場で許されるのでしょうか。抗議の声を大きくしましょう。
●TSさんの研修はまだまだ続きます―およそ3ヶ月もの長期に亘る
なお、これで「研修」は終わらず、3回目の「所属校研修Ⅱ 「研修内容の振り返り」が、8月29日に行われ、更にその後「センター研修Ⅱ」(通称「まとめ研修」)があります。長期の闘いになりますが、皆さんの励ましが力を与えてくれると思います。
◆ 来週も2人の被処分者に「イジメ」研修―抗議行動への参加を訴えます。
YTさん、KSさんの再発防止研修は、「所属校研修Ⅱ」終了後の「センター研修Ⅱ(2回目)」(通称「まとめ研修」)です。
*相手側の挑発にのらず整然と行動するようご協力をお願いします。
★YTさん(都立O高校)再発防止研修抗議・該当者支援行動
7月19日(火)
都教職員研修センター前
8時20分 集合・行動開始
8時35分 弁護団申し入れ
8時50分 該当者(受講者)入場、激励行動
11時(予定)研修終了後、該当者激励行動
★KSさん(都立M高校)再発防止研修抗議・該当者支援行動
7月21日(木)
都教職員研修センター前
8時20分 集合・行動開始
8時35分 弁護団申し入れ
8時50分 該当者(受講者)入場、激励行動
11時(予定)研修終了後、該当者激励行動
◆被処分者の会は、下記の抗議声明を発表しました。長い声明文ですが、最後までお読みください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎ 田中聡史さんの「服務事故再発防止研修」強行に抗議する声明
本日(7月15日)都教委は、3月の石神井特別支援学校卒業式での「君が代」斉唱時の不起立を理由として懲戒処分(減給10分の1・1月)を受けた田中聡史教諭に対する「服務事故再発防止研修」を強行した。私たちは、憲法に保障された「思想・良心の自由」と「教育の自由」を踏みにじり、「服務事故者」というレッテルを貼り、反省や転向を迫る「再発防止研修」の強行に満身の怒りを込めて抗議するものである。
同研修は、「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」(2004年7月 研修執行停止申立に対する東京地裁決定 須藤典明裁判長)との司法の判断に反して、受講者に思想転向を強要し、「思想・良心の自由」を真っ向から踏みにじるものであり、断じて許すことができない。
本日の「研修」は、「平成28年度、服務事故再発防止研修の実施について(通知)」(6月2日 教職員研修センター所長伊東哲)に基づく「所属校研修Ⅱ」(6月15日、7月15日、8月29日の3回)の2回目で、教職員センターに呼び出して受講を強制するものである。従来通り所属校で所属校研修を行っている他の被処分者と異なり、田中さんだけを研修センターに呼び出すなど、個人を狙い打ちにした威嚇、弾圧である。
更に重大なのは、事前に授業・行事などの予定・計画などを一切聞かず、一方的に期日を決め研修センターへ呼び出しての研修を命令していることである。これにより、午前中の学校での勤務、子どもたちへの指導を不可能とさせ、授業・担任の仕事に支障を生じさせ、子どもたちへの教育的配慮を欠き、学校の教育活動に問題を生じさせている。実際、田中教諭の研修期日・研修場所の変更の「要望書」を無視して行われた「所属校研修Ⅱ 第1回」(6月15日)では、石神井特別支援学校小学部3学年で当初予定されていた教育活動に半数の生徒が参加できないなど重大な支障を生じさせた。その責任はあげて都教委にある。
教員を本来の職場である学校から引きはがし、「不要不急」の研修を課することは、教育活動よりも、違憲・違法な研修を優先するものであり、教育に責任を持つ教育委員会として断じて許されるものではなく、教育行政に対する都民の期待に背くものである。
受講対象者は、すでに不当にも処分を受け、「思想・良心の自由」を圧迫され、著しい精神的苦痛と経済的損失を与えられている。これに加えて度々行われる「再発防止研修」は、「研修」という名を借りた実質的な二重の処分行為であり、「懲罰・イジメ(精神的・物理的脅迫)」により被処分者に思想転向を強要するものである。
本日の研修の中止、及び今後に「予定」している所属校研修、センター研修などすべて中止を要求する。
私たちは、決して都教委の「懲罰・弾圧」に屈しない。東京の異常な教育行政を告発し続け、生徒が主人公の学校を取り戻すため、広範な人々と手を携えて、自由で民主的な教育を守り抜く決意である。「日の丸・君が代」強制を断じて許さず、「再発防止研修」強行に抗議し、不当処分撤回まで闘い抜くものである。
2016年7月15日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
共同代表 岩木 俊一 星野 直之
【連絡先】近藤 徹(事務局長) 携帯090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・共同代表 岩木 俊一 星野 直之
【連絡先】近藤 徹(事務局長) 携帯090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
◆ 粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判の傍聴をお願いします。
―裁判傍聴に裁判所に行こう! お気軽にどうぞ―
★ 東京「再雇用拒否」第三次訴訟・控訴審第1回弁論
(東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
→地裁の不当判決に反撃して逆転勝訴に向けた闘いが始まりました。
7月25日(月)
13時傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
13時30分開廷
東京高裁511号
報告集会:場所未定。追って連絡。
★ 東京「君が代」裁判第四次訴訟第11回口頭弁論
(東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
7月27日(水)
10時30分傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
11時開廷
東京地裁527号法廷(定員42名)
報告集会:場所未定。追って連絡。
*毎回満席で入廷できない人が多くいます。早めにお出でください。
都教委要請書、再発防止研修抗議声明掲載。
「お知らせ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
************
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
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