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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

10.23通達後、学校はあっという間に変貌

2013年06月19日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  『おしつけないで』をひきつぐ『いまこそ』から
 ◎ インタビュー〈現場の声〉


 予防訴訟をひきつぐ会では、学校現場の実情をみんなで共有し、広く一般の人に伝えながら、現場の教員を支えたいという方針を掲げています。
 そのために、ここでも、できるだけ多くの教職員の声を届けたいと考えました。今回は、初めての不起立で都教委から懲戒処分され、再発防止研修という圧力を加えられているAさんにインタビューしました。(片山)
 ★「初めての不起立は、どのような思いからだったのでしょうか」
 〈Aさん〉 10.23通達が出た直後の卒業式の時、私は卒業学年の担任で式場内に入ることになりました。その時、こんな通達と職務命令を受けて、起立することはできないと思いましたが、学年の担任団の中での様々な事々を配慮して、起立することにしました。でも、ずっと心の中はもやもやしていました。可能な限り式場外にいられたこともあり、時が経つに連れて、この問題を自分なりに突き詰めることを止めていました。
 でも去年、久しぶりに会場に入ることになり、国歌斉唱の様子に驚きました。管理職コースに邁進している人が、自分をアピールするために、大声で「君が代」を歌っていました。私は良心の呵責のようなものに苛まれながら、自分を無にして立っていましたが、でも結局は、あの人と同じところに立っているのだと思うと、自己嫌悪に陥りました。
 そして、今年は担任として式場内に入ることになりました。安倍首相が再浮上しいる時代の危険性を感じたこともあり、命令に従順に従って起立することはできませんでした
 ★「10.23通達後、学校はあっという間に変貌してしまったように見えますが、生徒も変わってきたでしょうか」
 〈Aさん〉この10年、種類の異なる学校にいたので変化はよくわかりません。でも7,8年前からうちの学校では、頭髪指導・服装指導を厳しく行うようになりました。
 そうすると、やはり生徒たちはおとなしくなり、学校は一見落ち着いてきているように見えます。でも、生徒は従順になっただけで、自主性や積極性はなくなってきたと思います。
 私も生徒の顔を見た途端、「髪の毛が茶色い!」「ピアスはずして!」と口にするようになり、昔のように『今日の生徒の顔色は?気分は?疲れているのか?何か悩み事があるのか?』などと考える余裕がなくなりました。生徒たちは、「ねえねえねえ。先生先生!」などと近づいて来なくなります。
 ★「かつては、頭髪服装指導について、職員会議でケンケンガクガクの議論が行われたこともよくありましたが、やはり、このような問題でも、職員会議では議論されなくなったのでしょうか」
 〈Aさん〉職員会議の議論はほとんど無くなりました。国歌斉唱以外のことでも、校長の方針に異議を唱える人は、被処分者の人だけになっているように思います。
 若い人は、その状態が普通だと思っています。かつて、自主的に教職員が学校を運営していた時代を、私たちの世代は、知っているだけに、とても苦しいです。
『おしつけないで』をひきつぐ『いまこそ』(「予防訴訟をひきつぐ会」通信№1 2013/6/6)
【連絡先】〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号 予防訴訟をひきつぐ会
【年会費】1,000円(できれば3年分まとめて納入していただくようお願いします)
【会費の郵便振替】口座名 予防訴訟をひきつぐ会 口座番号00160-1-554087

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