327「予防訴訟」集会報告
☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<転載・転送可>
3月27日(土)、「予防訴訟をすすめる会」の原告・会員集会が東京で開かれました。
この中で、まず、3月22日に開かれた第一回口頭弁論の様子が報告されました。 都教委は門前払いにしようとして罪状認否に応じませんでした。またこれまで多くの高校で行われてきた「内心の自由の説明」についても、そんなことはなかったと否定しました。3万円の慰謝料を要求されている東京都も、罪状認否については同じようなことを言いましたが、裁判長からは陳述するように促されました。
原告からは3名が陳述しましたが、弁護士は「裁判長の魂を揺すったと思う」と述べました。また沢山の人(約150人)が駆けつけ、弁護士は「上々の滑り出し」と評価しました。次回からは一番大きな法廷になるそうです。第二回公判は、5月6日(木)13時30分~ 東京地裁103号法廷第三回公判は、6月17日(木)13時30分~ 東京地裁
次に、卒業式をめぐる状況が報告されました。都高教が何もしないなかで、会では「ホットライン」を設けたということです。中には「職場で立たないのは一人、しかし予防訴訟の仲間がいるから座れる」と言ってきた人もいるそうです。また200人が処分を覚悟で不起立を貫きました。
弁護団は3月2日に、代理人として都教委に「申し入れ」をしました。その中では、今後呼び出しなどがある場合、すべて弁護団を通じてと要求しました。
都教委は、早々と3月18日から不起立者の呼び出しを開始しました。その一つ一つに弁護団は全力で対応しました。中には、この間ほとんど寝る間もなかった方、遠く八丈島まで行った方もおられました。
しかし、都教委は立会いを認めず、その結果80人近くが事情聴取に応じないことになりました。都教委は、これを「拒否した」と解釈し、3月30日には処分を出してくる予定だそうです。
弁護団は3月27日、「再申し入れ書」を都教委に提出しました。その中では、法的根拠も示さず弁護士を立会いに認めないことの不当性、またこのまま3月末までに処分を出すことの不当性、を述べています。
次に、新聞報道された板橋高校から報告がありました。3月4日の卒業生を集めての説明会では、内心の自由については校長が説明をしたとのことでした。
卒業式当日(11日)、3年生の多くが着席したところ、土屋都議(民主党)は「立て!」と怒鳴りました。また教頭は「内心の自由で座っている者以外は立て!」と言いました。そうしたら生徒から「内心の自由があるだろう!」と言う声が返ってきました。式そのものはいい卒業式だったそうです。しかし、式終了後、教員は不起立も何もしていないのに、校長室に呼ばれ事情聴取されました。
当日都教委からは、計9名の役人が来ました。19日には、13名の都教委の役員に事情聴取を受け、メモも許されず、署名・捺印も求められたということです。26日には、警官が13名来て、2対1で担任団への事情聴取(一人3時間半づつ)が行われたということです。
また、生徒の不起立者の多かった志村高校からの報告もありました。板橋高校の3日後(22日)、都教委から7名が来ました。その事情聴取の不当性について、次のように述べていました。
①生徒の不起立は教員の指導が前提と思い込み、生徒の人格を否定していること。
②取調べが不法であること(目的・内容も明確にされず、職務命令だとして、個室に入れてやる、メモもとらせない、コピーも渡さないなど。人権無視である。)対象は担任と生徒会指導に関わる人だった。
③中味は、「不起立の生徒をどう思うか」「起立するように指導しないことは違反だと思わないか」「指導したのに起立しなかったのは指導力不足だと思わないか」などで、教員の思想・信条を聞くようなものだったこと。
④事情聴取で多くの労力が消耗されていること。
職場では、このため学年末の職員会議の日程を変更せざるを得なかった。また、都教委でも何人の人間が動員されているかわからない。
さらに、集会では、「不起立宣言」をした渡辺厚子さんからも発言があり、これは単に教員の人権問題ではなく、子どもたちの将来にかかわる大きな問題だと強調されました。また、弁護士さんは警察が入ることが異常であること、警察の事情聴取に応じたり、署名・捺印などする必要はないことを強調しました。
今後のことについては、弁護士団から、「処分がでたら、すぐ反撃するため、不服審査請求をすぐ起こし、入学式への体制をつくるようにするのがよい」との意見が出され、その方向で準備を進めることになりました。また、根津公子さんから、義務制の被処分者も明日集まる、すぐ申し立てをしたい、合流できないか、という声も上げられました。保護者は3月31日外国人記者クラブで会見するそうです。連帯の輪は確実に広がりつつあります。
情勢は確かに厳しい。しかし、熱気と展望のある集会でした。
http://give-peace-a-chance.jp/118/yobo.html
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3月27日(土)、「予防訴訟をすすめる会」の原告・会員集会が東京で開かれました。
この中で、まず、3月22日に開かれた第一回口頭弁論の様子が報告されました。 都教委は門前払いにしようとして罪状認否に応じませんでした。またこれまで多くの高校で行われてきた「内心の自由の説明」についても、そんなことはなかったと否定しました。3万円の慰謝料を要求されている東京都も、罪状認否については同じようなことを言いましたが、裁判長からは陳述するように促されました。
原告からは3名が陳述しましたが、弁護士は「裁判長の魂を揺すったと思う」と述べました。また沢山の人(約150人)が駆けつけ、弁護士は「上々の滑り出し」と評価しました。次回からは一番大きな法廷になるそうです。第二回公判は、5月6日(木)13時30分~ 東京地裁103号法廷第三回公判は、6月17日(木)13時30分~ 東京地裁
次に、卒業式をめぐる状況が報告されました。都高教が何もしないなかで、会では「ホットライン」を設けたということです。中には「職場で立たないのは一人、しかし予防訴訟の仲間がいるから座れる」と言ってきた人もいるそうです。また200人が処分を覚悟で不起立を貫きました。
弁護団は3月2日に、代理人として都教委に「申し入れ」をしました。その中では、今後呼び出しなどがある場合、すべて弁護団を通じてと要求しました。
都教委は、早々と3月18日から不起立者の呼び出しを開始しました。その一つ一つに弁護団は全力で対応しました。中には、この間ほとんど寝る間もなかった方、遠く八丈島まで行った方もおられました。
しかし、都教委は立会いを認めず、その結果80人近くが事情聴取に応じないことになりました。都教委は、これを「拒否した」と解釈し、3月30日には処分を出してくる予定だそうです。
弁護団は3月27日、「再申し入れ書」を都教委に提出しました。その中では、法的根拠も示さず弁護士を立会いに認めないことの不当性、またこのまま3月末までに処分を出すことの不当性、を述べています。
次に、新聞報道された板橋高校から報告がありました。3月4日の卒業生を集めての説明会では、内心の自由については校長が説明をしたとのことでした。
卒業式当日(11日)、3年生の多くが着席したところ、土屋都議(民主党)は「立て!」と怒鳴りました。また教頭は「内心の自由で座っている者以外は立て!」と言いました。そうしたら生徒から「内心の自由があるだろう!」と言う声が返ってきました。式そのものはいい卒業式だったそうです。しかし、式終了後、教員は不起立も何もしていないのに、校長室に呼ばれ事情聴取されました。
当日都教委からは、計9名の役人が来ました。19日には、13名の都教委の役員に事情聴取を受け、メモも許されず、署名・捺印も求められたということです。26日には、警官が13名来て、2対1で担任団への事情聴取(一人3時間半づつ)が行われたということです。
また、生徒の不起立者の多かった志村高校からの報告もありました。板橋高校の3日後(22日)、都教委から7名が来ました。その事情聴取の不当性について、次のように述べていました。
①生徒の不起立は教員の指導が前提と思い込み、生徒の人格を否定していること。
②取調べが不法であること(目的・内容も明確にされず、職務命令だとして、個室に入れてやる、メモもとらせない、コピーも渡さないなど。人権無視である。)対象は担任と生徒会指導に関わる人だった。
③中味は、「不起立の生徒をどう思うか」「起立するように指導しないことは違反だと思わないか」「指導したのに起立しなかったのは指導力不足だと思わないか」などで、教員の思想・信条を聞くようなものだったこと。
④事情聴取で多くの労力が消耗されていること。
職場では、このため学年末の職員会議の日程を変更せざるを得なかった。また、都教委でも何人の人間が動員されているかわからない。
さらに、集会では、「不起立宣言」をした渡辺厚子さんからも発言があり、これは単に教員の人権問題ではなく、子どもたちの将来にかかわる大きな問題だと強調されました。また、弁護士さんは警察が入ることが異常であること、警察の事情聴取に応じたり、署名・捺印などする必要はないことを強調しました。
今後のことについては、弁護士団から、「処分がでたら、すぐ反撃するため、不服審査請求をすぐ起こし、入学式への体制をつくるようにするのがよい」との意見が出され、その方向で準備を進めることになりました。また、根津公子さんから、義務制の被処分者も明日集まる、すぐ申し立てをしたい、合流できないか、という声も上げられました。保護者は3月31日外国人記者クラブで会見するそうです。連帯の輪は確実に広がりつつあります。
情勢は確かに厳しい。しかし、熱気と展望のある集会でした。
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