パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

大泉ブラウス裁判控訴審

2006年09月15日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  9月26日16時控訴審へ
  傍聴支援をお願いします!


 いよいよ大詰めです。弁護士が言うには、”あんなに、傍聴者がいるところで、たった1回で「ハイ結審です」というのは、さすがに格好悪いと思ったんでしょうね、でも、次は必ず「証人申請却下、結審」といいますよ。
 そうか、いよいよ結審なのか。裁判所には、成嶋先生などの教育法学会の正論は、全く耳に届かず、なのか。上司の職務命令には、よほどの暇疵がないかぎり従うべきだ、学習指導要領には法規性がある、という都教委の言いなりなのか。
 法理論上私たちは完全に都教委にまさっているから勝てるはずなのに、何故か裁判所は行政など時の権力におもねようとする。
 それならば、そんな裁判所の姿勢は許さないぞ、と声をあげて、たくさんの”民意”をつきつけていくしかない。
 そして、退けられても、退けられても、提訴し、声を集めて突きつけていくしかない。私たちには人の心の声の力しかないのだから。
 少しでも勝ち得た部分を成果として大事にし、これからも続く闘いのために、傍聴の力を後押しとして、裁判所、都教委に、思想、良心の侵害をやめろとつきつけたい。世論に訴えたい。
 たくさんの皆さまの傍聴を是非ともお願いします。

●9月26日(火)16時~16時20分 高裁809号室(地裁ビル8階) 原田敏幸裁判長
      16時25分~40分頃 地裁正門前で報告集会
  移動
      17時頃~18時頃 有楽町マリオン前ビラ情宣
      教基法改悪反対、「日の丸・君が代」強制反対声を上げよう!声を集めよう!


●ビラ情宣に応援を!
 もう一つおねがいです。それは裁判後の行動です。


 いつもは、弁護士会館で、報告集会を開いてきました。
 教基法改悪の厳しい情勢の中、今回は、報告は裁判所正門前で、簡単に終え、有楽町マリオン前で、ビラ情宣の活動を行いたい思います。
 教基法が改悪されれば、今の東京の現状など、可愛いものだ、と思うような事態がやってくることでしょう。
 「あの時」と悔いないためにも精一杯、声をあげたい。それなのでせめても、と駅頭情宣を行うことにしました。声をあげる市民の会は、ひょろっこいし、アイム’89は、遠い西多摩で、たくさんの人間が来られるわけではありません。少ない人数なので、是非、いっしょにビラまきにも参加してください。おねがいします。


■渡辺厚子さん裁判闘争勝利!
 9.26高裁裁判にあつまろう!


2002年4月9日、都立大泉養護学校の入学式
 都立大泉養護学校教員の渡辺厚子さんは「日の丸」「君が代」の強制に反対し、人権尊重を願って、手づくりの絵ブラウスを着て入学式に臨みました。
 ところが、江崎安幸校長は渡辺さんに「上着を着なさいさい」と職務命令を出しました。渡辺さんは理由も定かでない理不尽な命令には従いませんでした。二人の教頭は待ちかまえて写真を撮り、やり取りをメモし、処分の準備をしました。
 校長は7月になってから突然、「職務命令書」を出し、渡辺さんを校長室へ呼び出し、8月にも再び呼び出しました。渡辺さんは二度目の事情聴取は断りました。

11月「戒告処分」出される。
 11月16日、都教委は渡辺さんに対し、上着着用命令拒否、再事情聴取拒否を理由に、不当にも「戒告処分」を出したのです。

人事委貴会、地裁で処分撤回を求める
 渡辺さんは2003年1月10日、東京都人事委員会に対して処分の取り消しを求める不服申し立てを行いました。人事委員会は2004年6月2日訴えを却下しました。
 渡辺さんは9月21日、処分が不当であることを訴え、東京地裁に処分の取り消しを求める訴訟を起こしました。
 民事11部三代川三千代裁判長は、学者証人を認めず、江崎大泉養護学校校長の証人調べと原告のである渡辺本人の尋問を1回ですませ、早期結審をすすめてきました。裁判は12月26日に渡辺さんの意見陳述で結審しました。

地裁での不当判決、高裁に控訴
 2006年3月22日、三代川裁判長は渡辺さんの戒告処分取り消しを求める訴えを棄却する不当判決を出しました。
 判決によると2つの職務命令のうち「再事情聴取命制違反については「いかに公務員の地位にあるからといって、当然に自己に不利益な事柄の供述を強要されるべきものではな」く、「公務員としてぶさわしくない非行と直ちにいい得るものではない」、したがってこれを「ことさら取り上げてこれを懲戒の対象とすることは、社会通念上著しく妥当性を欠き、裁量権を逸脱するものというべきである」ので、懲戒を行うことは「懲戒権限を逸脱し濫用するものといわざるを得なし、」と正当に判示しました。
 しかし、そもそも再事情聴取の前提となる1つ目の職務命令、「上着着用命令」こそ、妥当性を欠き、校長のもつ裁量権を逸脱しているのです。この命令の妥当性を認めた三代川判決は明らかに不当です。
 渡辺さんは、全面勝利にむけ、4月3日、控訴しました。東京高裁での第1回裁判が7月25日に開かれましたが、都教委側の書類提出の不手際などから9月26日に第2回弁論が開かれます。

「日の丸・君が代」の強制を強める東京都教委
 4月28日に教育基本法改悪法案が国会に上程され、特別委員会を’特別’に設置し、可決ゴリ押しの策謀がはかられています。
 憲法と双子といわれる教育基本法は、憲法同様限界をもつものの、戦後民主主義教育の防波堤として機能してきたことも又事実です。これが根本からかえられて、国家や行政が教育に堂々と介入し、天皇と国家のために尽す子ども、戦争のできる子どもを作り出そうとするのはおそろしいことです。
 教育基本法改悪後を実態的に表している都教委は今春39名を処分し、3月に生徒への強制を強める3・13新通達、4月には職員会議での挙手裁決を禁止し、民主的な学校運営にとどめを刺しました。
 こうした中、学校の中で不服従の闘いを続けることは大きな意味をもつと考えます。
 渡辺さんの裁判を支え、傍聴支援し、学校内にとどまらない地域・市民社会の問題として闘いを広げ勝利してし、きましょう。一人でも多くの方の傍聴を心からお願いします。


 東京高裁では、近頃の訴訟指揮から推して、実質審理を行わず、今回で結審してしまうという可能性が十分考えられます。高裁に宛てて、事実審理を尽くすよう求める署名活動を行っています。是非ともご協力ください。
 (9月26日ギリギリまで集めます)

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