生き物飼育のお話

まだ新人だった頃のお話。

ある日のこと、ある生き物の世話を担当することになりました。


ここで、名前当てクイズ・・・

その生き物の名は、“　○ーパー○ーパー　”です。○の中に入る文字は？

ヒント・・・学名は　“アホロートル”。



水槽の中に４匹入っておりました。

体の色はうすいピンク。丸顔にちょっと離れた小さい眼。

顔の横にえらが飛び出しちゃってます。

おわかりになりましたか？




正解は、“ウーパールーパー”です。

このウーパールーパー、いろいろと贅沢なやつらでした。

冬場の寒さが苦手なのでヒーターが入っている上、
夏の暑さも苦手なため、水槽にクーラーが！

自分の仕事部屋にクーラーが無いのに、なぜに？と思いながら世話をする私。

えさやりは週に１回土曜日の午後。

Ｑ　「え～、何を食べさせるんでしょう？」
Ａ　「砂肝。」
　
　　　

Ｑ　「それ、どこに？」
Ａ　「あ、肉屋さんに買いに行って！」

　　　

買って来てさあどうする？

　　　

放り込んだが、食べに来ない・・・

　　　

Ｑ　「どうやったら、食べるんですかあ」
Ａ　「刻んだら、針金の先につけて目の前にもってって動かす！
　　　生餌しかたべないんだよ！」
　　
　　　

Ａ　「あ、一匹ずつ、ちゃんと全員に食べさせてね！」

　　　


こうして、土曜の午後は“ウーパールーパー”に捧げることになったのでした。



さて、水槽掃除の日がやって来ました。

隣の水槽にいた金魚とめだか、

ちょっとの間“ウーパー”達の水槽に入っていてもらうことに。



しかし・・・




“ウーパー”達の水槽に入れたとたんに金魚もめだかも見えなくなってしまいました。


“ウーパー”達は何事もなかったような顔をしていたけど、
どう考えてもお腹の中に消えたとしか・・・




かわいい顔にだまされちゃいけないって思いました。




つづく・・・