ぴあピアノ教室 in 目白

豊島区目白にある
小さなピアノ教室のページです。
日々の出来事を綴っています。

求める音色

2009-08-21 22:01:06 | レッスン
Monpouに取り組むOさん。
音に対するこだわりが段々強く出てくるようになりました。

そんな中、
「どうやったら、思った音を鳴らせるんですか?」
と、難しい質問をするOさん。

これはもう、弾いて弾いて弾くしかないんでしょう。

一音一音のバランス、左右のバランス。
和音であれば一つ一つの音の音量、タッチ。
体や腕、指の使い方で音色は違ってきてしまう。
一音がきれいであればいいわけではなく、
それぞれのバランスによって、鳴る音が変わる。
印象が変わる。
それを、いろいろやってみながら、
「これ!?」と思った弾き方から、更に突き詰めていく。

やり始めるととっても楽しい作業だけれど、
「これ!?」が翌日には、跡形もなくなってしまっていることもあったり。
前後の流れから演奏すると、「やっぱり違うね」となってしまったり。

ただ、私がとても嬉しかったこと。
「思った音を鳴らしたい」。
これって、彼女の中に「思い描いている音」が存在しているということ。
これが存在していないと、いくら弾いても中々形にならないから。

「思い描いている音」を鳴らすために、
じっくりピアノと、曲と向き合っていきましょう。

そしてOさんからさらに質問。
「こういう風に弾きたい!と思うものがないときって、どうしたらいいですか?」
って、また難しい。。。

人によって色々な方法があると思います。

私の場合。。。
・とにかく何回も弾きながら、「これ」が出てくるまで待つ。
・色々な風景、感情を当てながら、当てはまるまで弾く。
・しばらく期間をおく。

正しいかどうかはさておき。

そうそう、あとは色々な演奏を聴くこと。
色々な演奏家によって色々なスタイルやイメージがあるし、
違う楽器の音色を聴くことによって、イメージを広げられることもある。
まったく違うジャンルの音楽もいいし。
ただただ楽譜と向き合っている時間も必要。

そうやって手に入れる「自分の思い描いてる音楽」。
大事にしていきたいですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする