門司港から博多のホテルに直行するのもつまらないと思った。出掛ける前から、ちぴらと「温泉でも行く?」と話していたのでガイドブックを見てみると、福岡ICの近くに久山温泉というのがある。紹介写真には林に囲まれた大きな露天岩風呂(見た目はほとんど池)もあるし、きっとちぴらも喜ぶだろう。当の若旦那は鉄道記念館で走り回って、やんごとなきお嬢さまの結婚式のラジオ放送を聞きながら、車の中でスッピリお昼寝中・・・
久山温泉は高速を下りて5分くらいの住宅街(といっても山の中)にあった。ホテルに併設の日帰り温泉施設で、かなり大規模なのに大人900円とリーズナブル。脱衣所から浴場(内湯)に入っていくと、体育館のように広がっていて湯船がいくつもある。しかも平日の夕方だからほとんど人がいなくて貸し切り状態だ。さっそくガイドブックに載っていた露天風呂を目指して外に出ると、いくら九州とはいえ11月の半ばとあってかなり寒い。でも、せっかく来たんだからと進んでいくと、まず5~6人も入れそうな樽風呂が3つ、ぜんぶ何かの薬湯になっている。その向こうに四角い露天風呂、これもヒノキの浴槽が気持ちよさそうだ。でも、お目当ての巨大岩風呂がみつからない・・・。と、奥の方から「寒い~!」と叫びながらフル○ンのおじさんが歩いてきた。「あっちは森みたいだけど、何かあるの?」と覗きに行くと、ずーっと下りる階段が続いていて、遥か向こうに見える露天風呂。まさかハイキングじゃあるまいし、ちぴらと裸であそこまで行くのは絶対ムリです・・・
とはいえ、手前の樽風呂(真珠の湯)にゆっくりと浸かり、内湯にも入ってご満悦のちぴら。東日本の温泉はちょっと熱めだけど、西日本のお風呂はどこに行ってもぬるいから、子連れにはよいですね~。山の中でお風呂の周りに木が多いから、森林浴みたいで気持ちいい久山温泉でした。博多の近郊にはたくさん温泉があるみたいだし、温泉マニア親子としては福岡県もなかなかよい感じですね。「次に引っ越すのは博多ってどう?」と冗談でちぴらに聞いてみると、「おおちまがいい!」ってハッキリ断られた。「でも、大島にはコンビニ無いよ」って言うと、「さむ○わ、あるよ」って。夜9時まで開いていれば、島ッ子には立派なコンビニらしい・・・