ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

夕方の迷沢山 涙の自転車担ぎ登山(笑) 平成24年7月1日(日)

2012-07-03 22:23:29 | 定山渓方面・夏山
土曜日は仕事の後の飲み会で泥酔し・・・日曜日の午前中は死んでました(苦笑)
でも午後になると調子がよくなってきたので「どっかいこうかなー」と思い始めます。
で・・・結局、前から気になっていた、烏帽子岳の方の林道・作業道の調査に行くことにします。

さっぽろ湖の滝の沢大橋の手前に到着したのは15時。
「遅くなったなー」と思いつつも、そそくさと車から自転車を降ろし、速攻準備します。

↓車から降ろした、子どもが小学生の時乗ってた自転車、お下がりならぬ「お上がり号」(苦笑)


自転車で林道を行くので、速いはず!・・・ちゃっちゃと行って帰ってこよう!
・・・と思い15時9分、チャリに乗って烏帽子岳の裏側の方に出発です!

出てしばらくしてホイッスルを忘れたのに気がつきましたが・・・
ラジオと熊鈴を鳴らしまくってゆっくり走ることにします。

↓意外と走りやすい林道。熊がちょっと怖いですね(汗)


20分ほど走ると分岐があり、自転車を止め、そこから烏帽子岳の方に向かって、ゆっくりジョグで進みます。
さらに20分ほど行くと、整備された林道が終わって軽い藪漕ぎになります。

で、GPSを頼りに道路を探し、なんとか林道跡らしきものを発見、進みましたが・・・
あまりの荒れように、烏帽子岳はあきらめました(涙)

↓倒木もあり・・・木も生えまくった林道。このあと山頂まで2kmもあり、あきらめました。


↓地図ではこんな感じです。道はついているんですが・・・。廃道でしたね(涙)


仕方なく自転車を置いてきた場所にジョグで戻り、水を飲んで休憩。
さて・・・どうしましょうか。
まだ1時間ちょっとしか経ってない、16時20分です。
これで終わりっていうのもつまんない気がします。
で、この林道の先が迷沢山につながっていて、それも調査したいなー、と考えていたことを思い出します。

「よし・・・!行こう!」
また自転車に乗って、奥へ進みます。
で・・・20分ちょっと進むと分岐があり、本道と思われる右側の道へ進むと行き止まりになりました。

変だなー、と思いまわりを見渡すと・・・右手の川に向かって草刈がされていて・・・・
なんと、川の向こうにも草刈された作業道のようなものがあります。

↓川の向こうに作業道のようなものが見えます。


なんだか面白そうで・・・行ってみることにします!
自転車を押して川を渡ろうとしますが・・・滑って川に片足が落ちました(涙)
そして狭くなった急な道を、自転車を押してぐいぐいと進んで行くと、看板がありました。

↓「幹線」と書かれた看板。後で調べると、道ではなく、送電線の名称でした(苦笑)


なんで室蘭なのかわかりませんが、幹線と書いてあります。
きっと、重要でいい道なんだろうなー、と勝手に思い込みます。 ←単純(笑)
でも・・・進めば進むほど、険しい登山道のようになっていきます。

↓倒木は多いし、めちゃめちゃ険しい登山道になってきました(汗)


まあいつかは道がよくなるだろうと思いながら、強引にパワーで登って行きます!
そして、川からまた20分程進んだあたりで・・・

「あっ!」

っと思った瞬間、左足が登山道からはずれて、一瞬で滑落・・・
途中でメガネが飛び、自転車が自分頭の上から降ってきましたが、
・・・ラッキーなことに体にはぶつかりませんでした(汗)



滑落停止後・・・メガネがないので、ド近眼な自分にはとりあえず何も見えません。
で、ザックにコンタクトレンズが入っていたのを思い出し、Tシャツで手を拭いて、滑落地点で装着。

自分が滑落したのは5mほどのようです。
さらに下を見ると・・・自転車がヤブの中にありました。

↓ヤブに落ちた自転車(涙)


自転車を捨てていくかどうか一瞬迷いましたが、まずは引き上げる努力をすることに。
笹をつかみ、少しずつ足場を作り、ちょっとずつ引き上げて・・・最後はなんとか登山道に復帰!
そして次はメガネを探します。
なかなか見つかりませんでしたが、10分くらい探してなんとか見つけることができました。

しかし・・・疲れました。
もう17時20分です。
GPSを見ると、山頂まではまだ軽く2kmはあります。
日没までに自転車を山頂まで持って行けない可能性がありますが・・・
まずはできるだけ自転車を持っていく努力することにします!
そして・・・もしどうしてもだめなら、後日また取りに来ることに決め、気持ちを整理します。

気を取り直しまた進みますが・・・道はますます険しくなります。
で・・・滑落したのは道幅が狭いのに自転車を押したせいなので、狭いところは担いで進むことにします。

↓こういう急斜面や・・・


↓こういう滑りそうな場所や・・・


↓巨大な倒木があちこちに(苦笑)


この身ひとつでも大変な場所で、自転車を担いで歩くのは相当きついです。
もう、さまざまな危険箇所や通過困難箇所に出会うたび心が折れそうになります(笑)

で・・・最大の困難箇所は川に下りてからまた登る急斜面でした。

↓川からの登り始め。


最初もまあキツイのですが、途中からどんどん急斜面になり・・・「ここまでか・・・」と、
正直なところ、一度は絶望しました(苦笑)

↓地図でみるとこんな感じですね。


あきらめかけて急斜面で自転車を横に倒すと・・・ペダルが土にささり、結構グリップします!
「おおっ!これだ!」と思い、自転車を倒したまま、30cmくらいずつ持ち上げてはペダルを突き刺し、
少しずつですが、徐々に高度を上げていきます。

急斜面の最後は木につかまって、パワーで自転車を引き上げてクリアできました。
よかった(笑)

そしてそこから倒木に苦労しながらさらに進むと・・・おおっ!!
送電線が近くに見えてきました!

↓人工物が見えると、なんか安心しますね。


↓振り返ると烏帽子岳がすぐ近くに!


送電線に向かい急斜面を登り、鉄塔をつなぐ作業道のような道を自転車を担いだり押したりして進み・・・
ちょっとしたピークに到着、まわりを見渡します。

すると・・・次の鉄塔に向かう道が、一度極端に高度を下げてからまた急激に上げる感じで・・・一度は絶望(笑)
でもよくまわりを見直すと・・・左側に別な道があり、そこを少し進むと・・・おおっ! 林道です!

↓林道が見えたときは・・・うれしかったです!


あと1時間ほどで日没ですが、山頂まであと1kmです!
自転車を押していくと、一登りして、18時43分に山頂へ行く踏み跡入り口に到着。

↓踏み跡の入り口。きちんと草刈がされていて、歩きやすかったです。


せっかくなので山頂へ行きました。
到着は18時45分でした。

↓三角点がありました。夏のピークは初めて来ました。


↓山頂標識。左側奥には余市岳、その右に白井岳が見えます。


さて、あと日没まで30分ほどです。
急いで下山しなくては・・・と思い、久々に自転車にまたがると、チェーンが外れてました(苦笑)

滑る砂利道を、手が痛くなるまでブレーキをかけ続け、熊が怖いので大声を出しながら下山。
途中滑って転び、LEDライトを壊してしまい(涙)、握力の限界を感じながらも進みます。

↓砂利が多くて滑りやすい林道。自転車向きではないですね。


苦労して、やっとの思いで上平沢林道の終点ゲートに到着!
19時18分、既に薄暗くなっており、ギリギリで舗装道路に出た感じです。

↓街路灯も点灯して・・・


このあとは快調に進んで、4km先の駐車地点には19時36分に到着しました。
無事に帰れてよかったです(苦笑)
でも終わってみると、めちゃめちゃ冒険した感じで満足感がありました! ←だめですね(笑)


GPSトラックです。
赤は自転車&ジョグの林道区間、青は自転車を押したり担いだりした作業道区間、ピンクは自転車を押した林道区間。







ちょっと出発が遅すぎましたね。
あたりまえですが、山に行く時は時間に余裕を持って・・・下調べをしてから行くのが基本ですね(苦笑)
今回は、ちょっと危険でした。
少し反省・・・。









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14 コメント

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Unknown (tarumae-yama)
2012-07-04 08:45:07
相変わらず、凄い(無鉄砲??)事をやっていますね。
感心し、私には出来ないので尊敬してしまいます。
私も先日の無意根山でマウンテンバイクで転けてちょっと負傷しました。
前輪のホイールを交換し、身体も財布も痛かったです。
お互いに気をつけて山を楽しみましょうね。

秋にはシルバートリオにお付き合い下さい。
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あははっ (motti)
2012-07-04 20:34:10
小学生の頃、地元の山を自転車を押して同じように良く登っていたのを思い出しました・・・何故自転車を持って登っていたのか、自分のことながら今となっては良くわかりませんが( ̄ー ̄;

でも、「ぴよしろうさんらしいなー」と思って今回の記事読みました(笑)
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今回も超人的・・・ (ゆー太郎)
2012-07-04 21:29:31
今回もご無事で何よりでした。
ぴよしろうさんが烏帽子岳を目指された前日、私も烏帽子岳を登りました。
神威岳から烏帽子岳の登山路は整備が悪く、半分藪漕ぎ状態でしたので、途中で嫌になりましたが、ぴよしろうさんの道なき道を突き進む内容を読んだり、写真を見ると、自分が情けなくなりました。これでは夏場の百松沢山を制覇できませんね。
今回も読んでいるだけでスリル満点でした。ちょっと違和感があるのは、麦○の写真がない事ですね(笑)。
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tarumae-yamaさん (ぴよしろう)
2012-07-04 23:06:00
・・・非常識とも言われてますが(苦笑)
自分の自転車は、もう古くて捨ててもいいような自転車ですので、壊れてもいいつもりで使ってます。
ただ、林道の下りは自転車では気をつけるべきですね。
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mottiさん (ぴよしろう)
2012-07-04 23:12:31
とりあえず、何も考えずに登りました(笑)
自転車を持たずに行けば特にどうってことない登山だったんでしょうから、ある意味得したかもしれません(笑)
是非、このコースに自転車を持ち込んでみてください(爆)

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ゆー太郎さん (ぴよしろう)
2012-07-04 23:22:28
夏場の百松山ですか!
ちょっと・・・というか、かなり厳しいですね・・・。
で、今回もし麦汁を飲んでいたら、かなり危険だったかもしれません・・・。
ほんと、いつか死ぬよなー、とか自分でも思います(苦笑)
登山では無茶は禁物ですので、お互い気をつけましょう・・・って自分に言い聞かせるつもりで言ってみたりして(笑)
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自転車担ぎ (シュウ)
2012-07-04 23:24:06
昔、テレビで大川栄作さんがタンスを担ぎながら
さざんかの宿を歌っているのを見て、男前だなと思ってました。
それを思い出しました。男前です!

あ、あとMLでお褒めの言葉ありがとうございました。
恥ずかしいのでこちらでお礼といふことで・・・
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シュウさん (ぴよしろう)
2012-07-05 23:06:17
男前って・・・(笑)
まあ、外見は男前じゃないので、まあ取り組み姿勢だけは男前ってことで(苦笑)

で・・・自分も女性登山者から「さわやかですね!」とか言われてみたいものです!
うらやましいです(笑)
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お疲れ様です (たいがー)
2012-07-06 20:14:39
いや~、冒険ですね。
あおフクロウさんの記事を見て僕もマウンテンバイクで林道攻めて迷沢山へ行ってみたいなと思っていました。

今年の冬は迷沢山や札幌岳では変なコース取りで「絶望」しまくりで今回のぴよしろうさんの気持ちに共感です。
そしてケータイ無くして「絶望」したりで非常に思い出深い山です(笑)
雪の無い迷沢山、僕もそのうち行ってみたいと思います。

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たいがーさん (ぴよしろう)
2012-07-07 00:48:38
確かに今回は「かんべんしてよー!」って感じのところが多くて参りました!
ほんと、思いがけず冒険した感じです。
絶望する感じとか含めて、いろいろ楽しめてよかったです。
行ったところのない、情報のない山を地図だけ見ていく、っていうのも面白いなー、と思いました。
是非、自転車持っていってください(笑)←悪魔ですね
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