B さまの好きな イ・ジョンソクさんのドラマを観た。
「 ロマンスは別冊付録 」
題名が若者むけで、役者さんもお若いので最初は乗り気はしなかったけれど、このドラマ好きです。良かったです。星 いっぱい です。 あちこち泣けました。
イ・ナヨンさん演じる、カン・ダニは高スペックだったが、結婚後、離婚・子持ち・貯金が底をつく・ホームレス状態。頑張って社会復帰をしようとするも社会の見る目( 会社の採用試験 )は冷たい。
他方 イジョンソクさんが演じる チャ・ウンホ(ウノ)は 作家であり大学の教授?であり、キョルという出版社の編集長でもある。財もおうちもある。
イケメンだし、文句のつけどころがない。
二人は ウノの勤める出版社、キョルで再会をする。
このドラマは ラブ・コメディー というジャンルに入っているけれど、若者のラブストーリーという印象はそれほどでもない。またコメデイーという印象もあまりしない。人間模様のドラマという感じがする。
何より 離婚した、子持ちの専業主婦で、社会から遠ざかっていた女性に対する世間の冷たい風当たり具合が身に沁みる。第一話の バス停での靴をなくして面接を断わるシーンが泣ける。あとトイレの中でなくシーンも。演技のことはよくわからないけど、イ・ナヨンさんはすごい女優さんだと思う。
韓国の実情をどれくらい正確に表わしているのかは定かでないが、再就職とか、シングルマザーとか、どこの国でも生きるのが大変なのだろうな~と思う。
カン・ダニが、キョルの女性の先輩たちと飲み会をする。それぞれ立場の違う女三人が、お互いの人生を語りあい、お互いに共感し、慰め合う場面が本当に泣ける。特に離婚をしたばかりのチーム長さん?の話がチンチャ泣ける。
出版のお仕事の大変さも理解できたし、キョルの社員さんたちの本作りへの情熱も素敵だ。ワタシは文学を理解しないけれど、夏目漱石の「 月がきれいですね。」= I LOVE YOU.の訳も。
これは 以前 別の韓ドラでも引用されていた。
そして一番感動したのは、ウノが、ずっとそれまでの人生の中で一人抱えてきた問題が大きく展開し、そして解決されていく場面。人が自分の人生をどのように締めくくっていくのか?それを託された人は?ちょっと重い内容だけれど、ウノの辛抱強く、ひたむきなやさしさが感じられる。
カン・ダニの人生、ウノの人生、二人は全く異なるそれぞれの人生を歩いてきたけれど、文学を通じて、お互いがお互いを分かり合うことができた素敵なドラマだった。
他の役者さんたちも 役どころにぴったりの素晴らしい演技でとても暖かく、愛あふれるドラマだと思う。
脚本も演出も、台詞も好きだった。
そうそう、やっぱり、嘘はついちゃあいけないね。またそれがわかったら潔くみとめよう。それが一番だ。