[ラスベガス 6日 ロイター] - ドイツの高級車メーカー、BMWは、米ラスベガスで開催中のデジタル技術見本市「CES」で、世界初の「色が変わる車」を披露した。
コンセプトカー「iXフロー」は、電子書籍端末で通常使用される電子インク技術を用いて車体の色をさまざまなパターンのグレーと白に変化させる。
携帯アプリを使って電気信号を送ると異なる色素が表面に現れ、濃淡や模様が変わる仕組みで、将来的には車内のボタンなどでも操作できるようになる見通しという。
BMWのエンジニアは、暑い日には白に色を変えて日光を反射し、寒い日は黒にして熱を吸収するといった使い方があると話した。
今回展示されたコンセプトカーはグレーと白の間でしか色を変えることができないが、今後幅広い色に拡大する計画という。
EInk社電子ペーパーの仕組み解説(丸文社のWebサイトより引用)
EInk社の電子ペーパー製品は以下に紹介する3つの技術を用いてディスプレイ表示を行っています。
2色電子インクの原理(マイクロカプセル方式)
電子インクは、数百万個ものマイクロカプセル(microcapsules)からなっています。マイクロカプセルは、人の髪の毛の直径ほどの大きさになっており、マイクロカプセル一粒一粒に、マイナスに帯電した白色顔料と、プラスに帯電した黒色顔料という2種類の電気泳動式粒子が含まれていて、それぞれ透明な液体の上下に浮かんでいます。プラスとマイナスがそれぞれ反対の電極へ吸着する原理を利用し、電界に電気を通すと、そのエリアに対応した黒色または白色の粒子がマイクロカプセルの上部へ移動していき、そのエリアが白色または黒色に映ります。
アドバンスドカラー電子ペーパーディスプレイ(Advanced Color ePaper, ACeP)
2016年、E Inkは多色電子インクシステムを発表し、これをアドバンスドカラー電子ペーパーディスプレイ(Advanced Color ePaper, ACeP)と名付けました。ACePカラー電子ペーパーは、色のついた粒子によって、カラーフィルムを必要としないフルカラー表示を実現しました。これは、マイクロカプセル(Microcapsule)またはマイクロカップ(Microcup®)アーキテクチャを使って実行することができます。 2色または3色電子ペーパーと同様に、ACePも優れた低電力性、紙のような質感、日光下での視認性といった特徴を備えています。