先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

中国、高性能無人兵器を公開

2021年09月28日 20時50分03秒 | 日記

9月28日に、中国南部の広東省珠海(Zhuhai)市で28日、国内最大の航空ショー「中国国際航空宇宙博覧会(Zhuhai Air Show、珠海航空ショー)」が開幕され、無人偵察機や電子戦機などが披露された。戦略武器を国際商品ショウで披露するのは不思議に思うが、実際に、中東の国々からの商談が即日成功しているというから、中國の技術力、アメリカに劣らないとデモすることの意味が大きいのかも。

AFPも、中国は軍事技術とその投資の面で米国に後れを取っているが、専門家によると、差は縮まっていると論評している。ただ、米軍の飛行機によく似ていると思う。

以下、長距離監視ができるドローンCH-6と、ステルス重戦闘機 J16D


 新型無人偵察機「彩虹6(CH6)」。防衛コンサルティング会社ジェーンズ(Janes)によると、翼幅20.5メートル、全長15.8メートル。偵察だけでなく、ミサイルを搭載して攻撃することもできる。

 この他、国境地帯の偵察や領海の監視に当たる無人機「無偵7(WZ7)」や、電子戦機「殲16D(J16D)」も公開された。国営メディアによると、両機は既に空軍で就役している。

 軍事評論家の宋忠平(Song Zhongping)氏はAFPに対し、今回公開された機体について「台湾海峡(Taiwan Strait)と南シナ海の両地域で大きな役割を果たすだろう」と述べた。

 通常隔年で開催される同航空ショーは昨年開催されるはずだったが、新型コロナウイルス流行のため延期されていた。感染防止策の隔離措置や入国制限などの影響で、国内からの来場者が大半を占めている。(c)AFP

 

CH-6のスペックは最大離陸重量7.8トン、最大搭載量は偵察型で300 kg、偵察攻撃型で2トン、燃料容量は偵察型で3.42トン、偵察攻撃型で1.72トンで、共通している機体スペックは全長15メートル、翼幅20.5メートル、高さ5メートル、最高飛行速度800 km/h、巡航速度500 km / h~700km/h。巡航高度10 kmで最大飛行高度は12 km。

 高高度偵察機・戦闘機J-16D

J-16Dは、既存戦闘機のJ-16を土台に中国が自主開発した電子戦対応の戦闘機で、「偵察・攻撃・防御一体型」の総合作戦能力を持つという。中国空軍の申進科報道官は24日の記者会見で、J-16Dの実戦化訓練を行うことで空軍の電子戦進攻能力がさらに向上すると説明した。同機により、空軍の作戦範囲が広がり、戦略転換も促されるという。


独自動車大手、水素燃料とEVに「二股」

2021年09月26日 13時32分45秒 | 日記

 

 

ロイターが、独自動車大手、水素燃料とEVに「二股」の思惑という解説記事を出しているが、EVが普及するかなというこの段階になって、Li電池火災が、BMW, GM, TeslaのEV車で頻発し、Li電池を置き換えるものがなく、EV車に疑問符が付きつけられ、再度、水素エンジン車や水素燃料車が浮上していると解説している。Li電池の電解液の固体化で安定性を高めるというのは、中国のCALTとかが実用化したというニュースが出ていたが、これを世界中でシェアーするとかは?

●BMWは多目的スポーツ車(SUV)「X5」をベースに水素燃料電池車(FCV)「iX5ハイドロジェン」の試作車を開発したが、このプロジェクトにはドイツ政府が資金を一部拠出している。

同社の水素部門を率いるユルゲン・グルドナー副社長は、ロイターの取材に対し、22年に100台近くの試作車を製造する方針だと明かした。「(水素)技術を後押しするのが政治であろうが、需要であろうが、製品は準備する」──。専門チームが、すでに次世代車の開発に取り組んでいるという。

開発は「到達直前の段階にあり、今後10年間で技術開発上の重要な進展があると確信している」と強調した。

●独フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディによると、VWグループ全体で水素燃料電池を研究する100人強の専門家チームを編成、試作車を数台製作したという。

●ダイムラーのトラック部門、ボルボ・トラックや現代など世界の大手トラックメーカーは水素を有望視している。長距離を走る商用車にとって、バッテリーは重量が重過ぎるためだ。

 

日本では、多くがFHVを開発していたが、今ではトヨタのみ。ただ、世界のFHVに対する風向きが変わったので、大型車両、例えばトラックとかバスで実用化が一気に進むかも。そして、Li電池以外の電池開発が進まなければ、すべて水素燃料自動車ということもありうるかも。

電池自動車のもう一つの課題である、充電時間がかかるというのは、中国をはじめ、日本でも、EV車の電池交換技術が進展しているので、軽量・大容量の電池開発が此処に来てのしかかってきたということか?

日経XTechの記事によると、

電池交換方式①:上汽乗用車はEVの「栄威 Ei5」に電池交換式のモデルを追加した。
 
電池交換式EV② ENEOSらが米新興Ample(アンプル)に170億円超出資
 

 

 アンプルは、充電時間のロスや充電設備の投資費用を軽減することを目的に、14年創業した。それから約7年間、「ステルス」状態で活動し、表舞台に登場したのは21年からである。同年1月にウーバーが発表したEVの利用推進におけるパートナー企業として公式ブログで発表した。同ブログによれば、同月からサンフランシスコで、アンプルの電池交換システムに対応したEVをウーバーの運転手がレンタルできるようにしたという。

 
アンプルの電池交換ステーション
 
 
電池交換の様子

韓国の技術革新力が世界5位に

2021年09月26日 12時56分08秒 | 日記

ニューズウィークが、表題のタイトルで、国際連合の知的所有権専門委員会WIPOのデータを記載していた。それによると、韓国の技術レベルは世界6位になるという。

日本が13位というのは理解できるが、中国が12位と意外や意外。

それにしても、韓国の最近の国力や技術力あるいは文化力はすごい。


米GM、Li電池発火で、EVの生産停止

2021年09月22日 10時54分06秒 | 日記
 

ロイターによると、 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は16日、電気自動車(EV)「シボレー・ボルト」に搭載されたバッテリーで発火事故が発生しリコール(無償の回収・修理)を実施した問題を受け、ミシガン州の組立工場の操業停止を少なくとも10月15日まで延長すると発表した。

また、半導体不足も続いているため、北米の他の6工場でも減産すると発表した。GMは発火問題が解決するまでシボレー・ボルトの生産および販売を再開しないとした。GMは16日、12件の発火事故と3人の負傷者が報告されていると明らかにした。

日経も、2021年4月17日夜、米国テキサス州ヒューストン北部で米Tesla(テスラ)のEV「モデルS」が木に衝突して炎上し、2人が死亡したと報じている。21年8月14日にはドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)のEV「ID.3」がオランダで充電後に発火*2。米GMの「Bolt EV」も充電中に電池から発火した事例が複数あり、GMは3回にわたってリコール(回収・無償修理)を発表した。

 

依然として、Li電池は不安定で、電解液をセル状に細分化してはいるが、発火しやすいという傾向は改善されていない。トヨタが、Li電池は採用してはいるが、主力のHV機種はニッケル水素電池にしているし、賢い選択であろう。

 

米軍、アフガニスタンでドローン標的誤り、民間人を殺害

2021年09月21日 16時51分25秒 | 日記

 

AFPとかBBCなど欧州系のマスコミが一斉に、アフガニスタンにおける、2021年9月19日に、米軍はドローン誤爆で、民間人を殺害したと伝えている。米系マスコミでは、CNNが、CIAが標的が民間人の水タンクを積んだトヨタカローラと米軍に警告していたと報道している。米軍は、このトヨタカローラを8時間にわたり追跡していたというから、米軍の情報収集力は、巷で思われているほど高くないのだろう。
 
それにしても、誤爆され、殺された家族の怒りとやるせなさ、何とも言いようがない。

ロイターも、米情報機関は先月29日、エズマライ・アフマディ(さんをイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のメンバーと誤認。アフマディさんの白いトヨタ車を8時間追跡した結果、子供7名を含む10人が犠牲になったという。ケネス・マケンジー米中央軍司令官は17日の記者会見で、援助活動家の男性の車を米情報当局が8時間にわたって追跡していたと説明した。男性がIS-Kと関連があると考えていたという。

 

CNNも、 米軍が先月29日、アフガニスタンの首都カブールで「差し迫った脅威」とされる乗用車を無人機で空爆した攻撃について、米中央情報局(CIA)が直前に、この車には複数の子どもを含む民間人が乗っているとの警告を発していたことが分かったと述べている。

 

アフガニスタン撤退で、米軍も混乱しているといえ、最新技術の情報機器を使えていないのはどうしてだろうか? イラクの時も、今回の時間も、誤爆誤認識の連続。なぜこのような、ご認識が続くのだろうか?