先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

欧州戦闘機は小さな前翼と大きな三角翼、米露の戦闘機とお違い

2018年03月06日 01時06分23秒 | 日記

カナードを持つフランスの主力戦闘機「ラファール」   英独伊西のユーロファイター                        スエーデン製繰りペン

ヨーロッパ製の戦闘機は、①イギリス、ドイツ、イタリア、スペインの4カ国共同開発による「ユーロファイター」、②フランス製の「ラファール」、③スウェーデン製の「グリペン」の3機表的な戦闘機となるというが、上のフランスのラファールの写真で見られるように、水平尾翼がなく、小さな前翼と大きな三角翼からなり、3機種に共通している。①のユーロファイターは、イギリスがEU脱退とともに共同開発から離れフランスが再度参加すると見られている。

小さな前翼と三角翼の、この翼の組合せは「クロースカップルドデルタ」と呼ばれ、STOL性能と機動性に優れており、のちに「ビゲン」の後継機種として開発された「グリペン」や、「ユーロファイター」「ラファール」でも採用される事になります。日本の防衛庁技術研究本部(当時)でも、練習機T-2にカナードを取付けて、CCV(運動性能向上機)の研究を行っています。

CCVの技術研究のためにカナード翼を取付けた自衛隊のT-2

 

アメリカのF35とユーロファイターや、ラファールあるいはグリペン、どれが一番強いのだろうか? 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
神はサイコロ遊びをする (グローバルサムライ)
2024-04-19 17:27:22
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム、人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさもしくは東洋らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
返信する
自動車販売の世界的趨勢 (特殊個関係者)
2024-06-20 17:30:17
やはり世界を引っ張るハイブリッド日本車の技術力の前に、EVシフトは不調をきたしていますね。特にエンジンのトライボロジー技術はほかの力学系マシンへの応用展開が期待されるところですね。いくらデジタルテクノロジーを駆使しても、つばぜり合いは力学系マシン分野がCO2排出削減技術にかかってくるのだとおもわれます。
返信する

コメントを投稿