先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

南ア発生の「オミクロン」、驚異的脅威があるかも?

2021年11月27日 07時04分46秒 | 日記

 

11月26日、世界保健機関(WHO)は、アフリカ南部で最近見つかった新型コロナウイルスの新たな変異株「B.1.1.529」を懸念される変異株(VOC)に指定し、「オミクロン」に改名したと発表した。また専門家も少なからず、驚異的な変異株と思われると発言している。これに伴い、マスコミが一斉に、注意すべきと報じているが、株式の急落は、金持ちだけの利益確保の動きによるだけのものではなさそう。

WHOは「新型コロナウイルスの疫学的に有害な変異」が認められることから、「B.1.1.529を懸念される変異株に指定し、オミクロンと命名した」と説明。オミクロン株の感染力や重症度、ワクチンや検査、治療への影響の調査は完了まで数週間かかるとした。

 オミクロン株の存在は24日、南アフリカによってWHOに初めて報告された。初の感染例は、9日に採取された検体で確認された。南アフリカでの感染者数はここ数週間で急増しており、オミクロン株が検出された時期と一致している。

Virus

画像提供,GETTY IMAGES

 

 

新たな変異株への感染は初期段階にあり、症例のほとんどは南アフリカの1つの州に集中している。ただ、感染が広がっている可能性も示唆されている。

この変異株がどれくらいの速さで拡散するのかや、ワクチン接種で獲得した防御機能の一部を回避する能力がどれくらいあるのか、そして我々は何をすべきなのかといった疑問が浮上している。多くの憶測が飛び交っているが、明確な答えはほとんどない。

 

それでも、分かっていることは(主としてBBC 記事より、要約):::::::::::::::::::::::::

●南アフリカで検出された変異株は「B.1.1.529」と呼ばれる。世界保健機関(WHO)は26日にも、ギリシャ文字を使用した名称を付ける。WHOはこれまでにも、イギリスで最初に特定された「B.1.1.7」系統を「アルファ」、インドの「B.1.617.2」系統を「デルタ」などと名付けている。

●変異株「B.1.1.529」には信じられないほど激しい変異がみられる。南アフリカの感染症流行対応・イノベーション・センターの局長、トゥーリオ・デオリヴェイラ教授は、「特異な変異の集まり」がみられるとし、これまでに流行したほかの変異株とは「非常に異なる」と述べた。

「この変異株に我々は驚かされた。予想していたよりも大きな進化を遂げ、はるかに多くの変異が起きている」

●デオリヴェイラ教授は記者団への説明で、全体で50の変異があり、そのうち30以上の変異がスパイクたんぱく質にみられたと説明した。ウイルスの表面にあるスパイクたんぱく質には人体の細胞に入り込むカギの役割があり、現在開発されているほとんどの新型ウイルスワクチンはこのスパイクたんぱく質を標的としている。

●さらに、受容体結合ドメイン(RBD、スパイクタンパク質の中で、人体の細胞の表面に最初に触れる部分)を見てみると、世界中に広まったデルタ株では2つしかなかった変異が10も確認された。これだけの変異があるということは、ウイルスを撃退できなかった1人の感染者から発生したものである可能性が高い。

●ただ、懸念すべきなのは、この変異株が中国・武漢で発生した最初の新型ウイルスとは根本的に異なるという点だ。つまり、従来株を用いて開発された新型ウイルスワクチンが、新たな変異株にはそれほど効かない可能性がある。

●南アフリカのクワズール・ナタール大学のリチャード・レッセルズ教授は、「このウイルスは感染力が強まり、ヒトからヒトへ感染を広める能力が高まっているだけでなく、免疫システムの一部を回避できるのではないかと懸念している」と述べた。

●これまでにも、恐ろしいとされた変異株が、実際にはそうでもなかったという例は数多くある。今年の初めには、免疫システムを回避できるベータ株が最も懸念されていた。しかし最終的に世界を席巻したのは、より速いスピードで拡散するデルタ株だった。

●英ケンブリッジ大学のラヴィ・グプタ教授は、「ベータ株には免疫系を回避する能力しかなかった。デルタ株の場合は感染力と、若干の免疫回避能力があった。今回見つかった変異株はその両方の特性を、高いレベルで備えている可能性がある」と述べた。

 

どこまで広がっているのか?(これもBBC 記事の要約)::::::::::::

●はっきりと結論を出すには時期尚早だが、すでに不安を引き起こしている兆候は複数ある。

●南アフリカで検出された変異株への感染は、同国ハウテン州では77件、ボツワナでは4件、香港では1件確認されている。香港のケースは南アフリカからの旅行者から検出されたという。

●この変異株がさらに広範囲に広がっていることを示すサインもある。

●この変異株は、標準的な検査では特異な結果(S遺伝子のドロップアウトと呼ばれる)が出るとみられることから、標準検査を使えば完全な遺伝子解析を行わなくても変異株の追跡が可能だ。

●ハウテン州の症例の90%が新たな変異株によるものである可能性があり、南アフリカの「ほとんどの州にすでに存在している可能性がある」とみられる。しかしこれだけでは、デルタ株よりも早いスピードで広がるのかや、より重症化の恐れがあるのか、予防接種で獲得した免疫をどの程度回避するのかといったことは分からない。

●我々は十分な知識がない中、大きな懸念を抱かせる変異株に直面している。この変異株を注視し、いつ何をすべきかを問い続ける必要がある。全ての答えが出るまで待っていられるとは限らない。それが、このパンデミックで得た教訓だ。


3Dプリンターで、義眼作成

2021年11月27日 06時52分35秒 | 日記
BBCが、『英男性が3Dプリント義眼を装着、世界初 ロンドンの病院が発表』と報じていた。3Dプリンターは、金属製品も作成できるとは聞いていたが、ここまで進歩しているとは驚き!

スティーヴ・ヴァーズさん 画像提供,MOORFIELDS EYE HOSPITAL

イギリスの男性が25日、3Dプリンターで作った義眼の装着処置を世界で初めて受けた。ロンドンのムーアフィールズ眼科病院が明らかにした。

 

従来のアクリル製の義眼よりも本物に近い見た目で、義眼の作成にかかる時間も約6週間から約3週間へと半分に短縮されたという。

病院が発表した声明の中で、現在40代のヴァーズさんは「20歳の頃から義眼が必要な状態で、常に人からどう見られるか気にしていた」と語った。

「素晴らしい見た目」

ヴァーズさんは、「家から出かける時によく鏡をちらっと見るが、自分の見た目がずっと好きじゃなかった」と明かした。

「この新しい目は、見た目が最高だし、3Dデジタルプリント技術を使っているので今後ますます良くなっていくと思う」

従来の義眼の場合、患者は2時間かけて眼窩の型を取り、義眼を装着した後に瞳をペイントする必要があった。

しかし3Dプリント義眼の場合、制作期間が2~3週間に短縮されるほか、初診時は30分程度で済むと、ムーアフィールズ眼科病院は説明する。

ムーアフィールズ眼科病院は1948年から英国民保健サービス(NHS)に登録されている

 


ムーアフィールズ眼科病院の指導医、マンディープ・サグー教授は、フルデジタルの義眼がもたらす可能性にスタッフは「興奮している」と述べた。

「今後の臨床試験で、この新技術が有用だと、強固な証拠が得られると期待している。患者にとっては本当に大きな改善になると分かるだろうし、明らかに、義眼を希望する患者の待ち時間を短縮できるはずだ」


南アフリカのCOVID19新種変異株で、NYダウ急落

2021年11月27日 02時00分50秒 | 日記

  南アフリカで新たに確認された変異株「B.1.1.529」は、すでに香港や欧州で感染者が検出され、再度、世界的な脅威になり、世界的なロックダウンになり、世界的リセッションがはじまるのではと11月26日の午前締めのニューヨーク株式市場は急落している。ただ、感染者はまだ極めて少なく、驚異の度合いも不明な段階であるから、アメリカの金持ちが、株が高いうちに利益確保で売り急いだのでは? NY ダウ平均は一方的な上昇を続けているから、何かの不幸があれば急落すると読んでいるアメリカの金持ちは多いかも。

 

重油の値段も不景気になり需要がなくなるのではという恐れから、10%以上、下落。

新型コロナウィルスの性格がわかり始めていたり、ワクチンや治療薬が出始めているから、世界的なロックダウンはないのでは? アメリカの金持ちが利益確保の動きに出たのが騒ぎを大きくしたのでは?

 


小型衛星網で、極超音速兵器を撃退!?

2021年11月26日 14時18分55秒 | 日記

 

 マスコミが一斉に、小型衛星群で、極超音速兵器(HGV)で撃退するために、小型人工衛星3基の打ち上げ費用約600億円を、捻出する方向という。元の予算は、11月19日に決定した経済対策で、経済安全保障の強化に向け、宇宙など先端科学技術の研究開発に5000億円規模の基金創設。問題は、多数の小型衛星を使っていろいろな機能を担わせるという、衛星コンステレーション(衛星星座)の計画は10年も前からNASAとかSpaceXやOneWeb などで練られていて、2018年には実験衛星複数が打ち上げられている。

また、防衛についても、2019年3月に設立された米軍のた宇宙開発庁(SDA:Space Development Agency)が、作成した「国家防衛宇宙体系(National Defense Space Architecture)」の最大1200基もの人工衛星で構成するシステムは、複数の層の衛星コンステレーションを作り、中国やロシアの極超音速兵器(音速の5倍での飛行が可能)を使った攻撃を防御するもの。予算案は110億ドルという。日本の衛星コンステレーションは、夢の中の夢。

日本のHGV対策は、まずは3基の小型人工衛星システムである。日経、産経、毎日などの記事をまとめると以下のようなもの。

       


 小型衛星による観測網は、「衛星コンステレーション(星座)」と呼ばれる。小型衛星は1基の重さが100~500キロ・グラム程度で、高度400キロ・メートル前後の低高度周回軌道に打ち上げる。センサーやカメラなどを搭載し、地上や海上などの情報を収集する。

 多数を連動させることで、従来よりも情報収集力が向上し、30基以上打ち上げれば、数時間以内に世界のどの場所でも撮影したり、観測したりできる。情報収集衛星など、従来の衛星より1基当たりのコストが安く、民間企業も開発を活発化させている。

 実証試験では、衛星間の通信や情報処理が機能するかどうかを確認する。試験の状況なども踏まえ、さらに基数を増やす計画だ。政府は、観測網の構築で植生分布や火山や地震など自然災害の状況把握のほか、海上の不審船の監視に役立てる考えだ。

 安全保障面では、HGV監視への活用が見込まれている。HGVは音速の5倍以上で低空を変則的な軌道で飛行する。放物線を描いて軌道が予想しやすい通常の弾道ミサイルと異なり、大気圏内をはうように動くため、地上のレーダーでは探知や追尾が難しく、迎撃がより困難だ。衛星の観測網であれば、宇宙からHGVの動きを捉えることができるとされる。


EV化でねじも、プラスチック部品もクラッチも新構造!

2021年11月26日 13時54分35秒 | 日記

 

日経が、『EVシフトで変わる部品 ネジやクラッチも新構造』と報じている。駆動系が内燃機関エンジンから電気モーターになるので、当然、部品も変わる。EV シフトで、自動車製造関係の従業員が、百万とか2百万が失職するといわれているが、新しい部品開発や、自動運転やMaaSで新たな分野の仕事が発生するから、パラダイムシフトということで、機械系従業員を教育しいぇ対応できないのだろうか?そのための必要経費は自動車メーカー内部留保で対応できるだろうしそうするのがESG対応ではなかろうか?

 

以下、日経の記事の引用::::::::::::::::::::::::::::::::::::

電気自動車(EV)の開発競争で、自動車業界に変化が起きています。車部品も従来とは一変すると言われています。走行距離を伸ばすため一段の軽量化が不可欠で、エンジン車と異なり不要になる部品もあります。生き残りのため、部品メーカーが持てる技術を結集する取り組みをまとめました。

「産業の塩」ネジ、小さく緩まず


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「EVシフトでネジも変わらざるを得ない」。こう語るネジ大手日東精工、の材木正己社長の手のひらには一見すると何の変哲もないネジがあった。ルーペでのぞき込むと、ネジ山のところどころに溝が切ってある。主力製品の一つ「ギザタイト」だ

軽い樹脂、マイクロメートルの精度で補強


日本電気硝子のガラス繊維は精密加工がいる小型部品向けまで需要が広がっている

「マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルの精度で成形できますか」。樹脂を強化するガラス繊維を生産する日本電気硝子の中村憲生常務執行役員は顧客企業の質問に驚いた。これまで樹脂の利用はバッテリーのケースなど比較的大きな部品が中心だった。顧客の用途で想定されるのは、精密加工がいる小型センサーのケースだ

クラッチ不要論にあらがう


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「今までにない製品だ。可能性を感じる」。今春、オンライン会議で自動車メーカーからかけられた言葉に椿本チエインの開発担当者は心躍った。提案したのは電気自動車(EV)用のクラッチだ。