産業技術総合研究所ホームページに、地球の内部構造が以下の様に書かれている。それによると、内核は鉄・ニッケルを中心とする金属の固体で、できていると考えられているという。
- 地殻:相対的に軽い岩石でできています。地球全体から見れば、薄皮のように表面を覆っています。
- マントル:マントルは相対的に重い岩石でできています。その中でも、下部マントルは岩石がより緻密な構造をしていると考えられています。
- D"層:マントルと核の境界付近で、下部マントルの物質が更に緻密に変化していると考えられています。
- 外核:鉄・ニッケルを中心とする金属の液体でできていると考えられています。
- 内核:鉄・ニッケルを中心とする金属の固体で、できていると考えられています。
(CNN) 地球の中心部にある内核に、隠れた「最深部の内核」と言うべき層が存在する――。オーストラリア国立大学の研究者が科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された論文でそんな研究結果を発表した。
地球は表面から順に地殻、マントル、溶融する外核、固体の内核の4層から成ると考えられている。今回の発見は5層目の存在を示唆するもので、地球やその形成に関する長年の謎をひもとく新たな手掛かりとなる可能性がある。
地球の核に未確認の新たな層が存在する可能性は20年近く前から科学者が指摘していた。論文によれば、地球中心部を通過する地震波を測定した新たなデータから、最深部にある核を見つけることができたという。
地震波は地震や火山などから発生し、地殻や地球の内部を伝わる。今回の研究では、巨大地震から発生した地震波が地球の一方の側と反対側を跳弾のように最大5回行き来する様子が初めて捉えられた。論文の共著者でオーストラリア国立大学地球科学研究所の地震学者、タンサン・ファム氏は電子メールでそう説明する。