まず、JETROのBYDデザインセンターの紹介***************************************
電気自動車大手の比亜迪(BYD)は6月25日、グローバルデザインセンターの完成式典を行った。同センターは広東省深セン市に設置され、建築面積は1万2,600平方メートル、イタリアの五軸加工設備、ドイツの切削設備、VR(仮想現実)モニタリング設備などを備え、300人のデザイナーのほか、外部の関連スタッフ100人程度が同時に業務を行えるという(「太平洋汽車網」6月25日)。
中国政府が新エネルギー車に対する補助金をさらに減額する中、BYDはデザイン強化戦略を打ち出した。式典で、同社の王伝福董事長兼総裁は「技術はハードパワー、デザインはソフトパワーで、いずれも重視しなければならない。今後、BYDは『技術』から『技術+デザイン』の取り組みを進める」と述べた。
グローバルなデザイナーチーム
現在、BYDのデザイナーチームは、アウディ、フェラーリ、ダイムラーといった国外大手自動車メーカーから有名デザイナーを招いており、イタリア、スペイン、ドイツなど10カ国以上のデザイナー約200人で構成されている。同社は、歴史上の王朝をイメージした「唐」「秦」「宋」「元」シリーズなど、中国ならではのブランドを展開している。
BYDの2018年の新エネルギー車の販売台数は、前年比2.1倍の22万7,152台となり、2015年から4年連続で世界トップになった。同社の2019年1~6月の自動車販売台数は前年同期比1.6%増の22万8,072台だったものの、新エネルギー車は94.5%増の14万5,635台と堅調な伸びを示した。
海鴎は4人乗りとなるハッチバック型のEV。全長は3780ミリメートルと小型ながら、航続距離は305キロメートルを確保する。最低価格は7万8800元からで、同社のEVとしては最安となる。
BYDは、高級車ブランド「仰望(ヤンワン)」の新車種として、EVスーパーカーの「U9」を披露した。停止状態から2秒で時速100キロメートルに達するという加速性能が売りとなる。
仰望は販売価格が100万元(約1950万円)を超える、航続距離が1000キロメートルであるSUVタイプのプラグインハイブリッド車(PHV)「U8」は、価格が109万8000元。
なお、EV世界販売ランキングは、Yahooが、ドイツの調査会社の2022年度の結果を掲載していた。それにによると、BEVの22年におけるメーカー別世界販売台数は、
- 米テスラが131万4000台で1位。
- 2位は中国・比亜迪(BYD)の91万1000台。
- 3位は中国・上海汽車集団(SAIC Motor)で75万台。
- 4位は独フォルクスワーゲン(VW)グループで57万2000台だった。 テスラは前年比40%増と大きく伸びた。だが比亜迪(BYD)は同2.8倍と、それをはるかに上回る伸び率だ。中国は国策で、CO2ゼロで、EV 推進を図っているので、中国製のEV 車を急速にのび、したがって価格も下がる。既にBYDのい小型合致バックのシーガルは150万円というから、日本でも相当の売れ行きを示すのでは? 欧州の有名なデザイナーのデザインで、主要部品も、日本製だというから、売れないわけがないように思われる。日本勢は、大丈夫であろうか?