先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

AIパソコン

2024年06月01日 21時19分01秒 | 日記

-遂にAIパソコンなるものが販売され始めた。ソフトはマイクロソフト提供のWindows11,CharGPT4.0ベースのCopilotなどで、更にAIモデル作成、データ分析から予測や表示までの機能(AIワークロード)の大半をPC側で処理できて、クラウドやエッジにおいてあるAI専用マシンを使う必要がなくなるという。このための、演算装置がクアルコムの「Snapdragon X Elite」シリーズ、4nmプロセスで、45TOPS(毎秒、45テラ(10の12乗)の演算を行える)の処理性能だという。現在のところ、DellがAIパソコンを$999からと発表、Acer,Asus,レノバなどのWindow搭載PCメーカーも出荷発表している。

Snapdragon X Elite は、 ARMベースでWindowPC用のsystem-on-a-chip (SoC)で、従来のCPU,GPUそしてニューロン演算装置NPU更に、メモリ-ユニットからなる。

    • CPU:従来のARMを大幅に高速化
    • GPU: 4.6TFLOPS 
    • NPU: 機械学習専用装置 45 TOPS (trillion operations per second)
    • Memory: 64GB of RAM.

なお、マイクロソフトは、CopilotとWindow11の処理には40TOPSの処理能力が必要としている。

また、Intelも、 インテル® Core™ Ultra プロセッサーを発表。  CopilotとWindow11がサポートされており、Dellとかが、ハイエンドAIパソコンを発売を表明している。  インテル® Core™ Ultra の概要は以下の通り。                  

機能 メリット
3D パフォーマンス・ハイブリッド・アーキテクチャー 2 つの新しいコア・マイクロアーキテクチャーを単一のチップ上に搭載し、ワークロードの優先順位付けおよび分配によりパフォーマンスを最適化します。
インテル® スレッド・ディレクター OS スケジューラーが、ワークロードをインテリジェントに最適なコアに分配することで、ワークロードを最適化します。
インテル® AI ブースト / インテル® NPU 低電力の AI アクセラレーションと CPU/GPU のオフロード向け内蔵 AI エンジンです。
インテル® Arc™ GPU インテル® Arc GPU を内蔵し、AI が先進的な制作やゲームプレイにパワーを提供します。迅速なコンテンツ作成や臨場感あふれる高解像度のゲームプレイに必要な、優れたパフォーマンスを外出先でも実感できます。
インテル® グラフィックス インテル® グラフィックスは、AV1 エンコード / デコードなどの新たな機能により、モバイルシステムの日常的なメディアやディスプレイの機能を充実させます。
 
現在は、NVIDIAの高価なAIマシンを使ってAIソフトを組むしかないが、従来のパソコンと同じ価格のAI マシンが出回れば、AI開発は爆発的に普及するだろう。しかも開発環境は、Googleの有料・無料のColaboratory, マイクロソフトのAI開発環境m」ともに充実しているので、IT 開発は豹変するだろう。