
おはようございます。
昨日は、月に二度あるお寺さまの月忌参りの日でした。
お寺さまの読経のあと、大急ぎ、焼香を済ませ、ささやか茶菓でおもてなしします。
いつもの玉露を心込めてお淹れします。
「こんなご時勢ですさかいに、これにて失礼します。」お布施を袂にお入れになりながら、
「とにかく、これが終わったら、一に、いえ、ゼロに戻って日本中、心入れ替えて再出発ですちゃあ」と、真顔で、高らかに発せられました。
仏間は奥座敷に隣接します。仏間の襖を開けますと、いつもの居間です。北側のレトロな窓に自分で縫ったタペストリー。(失敗作)

こんなごちゃごちゃ片付かない場所ですが、座敷と違って椅子、テーブルにしていますので、お寺さまといえども、
少しは身体が休められるようです。
畳廊下を数歩通られて

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畳廊下の天井です。竹と葦簀の網代になっていますね。
土蔵の入り口がちらっと見えますが、

後ろ座敷、前座敷とお寺さまは進まれます。
と、足を緩めて
「うさぎが可愛い、大根の白い花も幸せそのもの、いい屏風ですちゃあ、、、本当の平和が来るようにいのりますちゃあ」と。
冒頭の屏風です。
小さ侘び住まいのわが宿ですが、気持ちを整えようと、2か月ぶりに掛物、屏風などかえました。
外から見ますとこんな感じです。



ごく近所の居酒屋さんの手書きのお知らせ

悲しい気持ちを払拭しようと、数分散歩代わりにお参りに行きました。

誰一人参拝者はいませんでしたが、その分安心してお参りできました。
駐車場から後ろ姿です。

もともと、衰退気味の静かな地方の市内ですが、県内の感染者数は92名に達し、どこまで続くかむかるみぞ、の気持ちです。お寺さまのお言葉のように、これが去ったら、謙虚に、もっと、当たり前を感謝して残りの人生を歩みたいと思います。