最終章だけど、、、

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似て非なるもの

2020-07-04 13:24:07 | 日記
ずっと、体調不良で、気になるスズメちゃんへの給餌(砕米を配るだけ)も思うに任せず、
陋屋に行けない日が続いていました。
やっと、この手でスズメちゃんに声を掛けながら(といっても野生のスズメは、頭上はるか上の、松の木や、モミジの木、モチの木などの枝々にいます。)お米を撒いてきました。
屋内に入って、さてティーターム、紅茶かコーヒー、そしてその中でもエスプレッソにするか、ドリップにするか、リーフにするか、ティーバッグでいくか、などは容易な選択。
ただ、迂闊にも自宅からお菓子を持参するのを忘れていました。
冷蔵庫にはいつものヂョコレート、でもさすがに歯のことを考えて今は自粛。
そうだ、冷凍庫にハーゲンダッツがいくつかあったんだっけ。コーヒーの上に乗せようっと。
でも思い違いだったようです。自宅冷蔵庫にはアイスクリームは欠かせません。
あったのは、冷凍された得体の知れない黒い箱に入った何か。。。

続きは後ほどまた記します。

で、その続きになります。
思わせぶりに、演出効果ねらいではありません。
一日よく降りました。南九州では、豪雨の被害が進行中だそうです。
こんな吞気な戯言を書き続けていていいのか、心も曇天から雨降りに。
気を取り直して続けます。

黒い箱の正体は如何に?

製造は年に一度、完成まで半年。能登が生んだ飴色の宝石「丸柚餅子」ゆべしです。

昨年でしたか、家人が仲間と能登への旅のお土産に、丸柚餅子一箱一個入りをくれました。
全部は一度に食べられないと、最初に切った残り、全体の80%は、冷凍保存。
そのまま今日まで忘れられていたのです。


わが家のティータイムは一躍豪勢になりました。
ゆべしにナイフを入れながら、この感触、どこかで同じのを味わったけれど、何だったっけ。。。
気になりましたが、いつものことで、まず、そんな記憶が蘇るはずはありません。
それと別個に、突然別の記憶回路が日の目を見ました。
それは、このティーカップから突然に。
これを使うのは久しぶり、数年ぶりだと思いますが、
雨の土曜日、せめて、花屋さんのお店先を明るくさせる百合が一面にあるこのティーカップで、
との思い付きから出してきました。食器戸棚の奥の列からです。
そして、ティーポットから出る湯気の景色は今日は暑くないなあ、など思っているうち、そうだ、
このティーカップ、11年前に神戸は、北野ホテル近くの喫茶店、にしむら珈琲店で同じのに出会ったんだ、とひょっこり思いだしたのです。
その日、世界一おいしい朝食を食べに、宿泊先のオークラからわざわざ出向いた北野ホテル。惜しくも人数制限で入れませんでした。
そして近くで見つけた創業120年?のにしむらに入りました。
出会ったのがこのティーカップだったというわけです。
陋屋の土蔵の奥で見つけた5人分。だいぶ古いとは思っていたので、にしむらさんで伺うと、やはり数十年前から使っているもう絶版のナルミ製でした。
緑の縁取りのソーサーが何とも今風ではなくて、以来お気に入りとはいえ、こうして思いださないと使うことがありません。

自宅に戻って、
やっと、もう一つの回路がつながりました。
よく似た感触、それは「からすみ」を切ったときのそれ。
長崎の老舗のHPから転用です。


世界三大珍味?とかいわれ、滅多に口にすることはありません。
母が健在の時、毎年新年の初釜の茶事に、懐石料理の中の八寸は、海の幸、山の幸、里の幸と三種の産物を杉の四方盆にのせて供します。
海の幸=からすみ、山の幸=栗の甘露煮、里の幸=干し柿を短冊に切ったもの(ゆべしではありません)
に決まっていました。
母なき後もお節の一段目にはからすみが入っています。
正直、そんなに美味と感じない味オンチです。

でも今日の柚餅子を切りながら、この感じ、なんだっけ、との疑問は解決しました。
似て非なるもの、それは、柚餅子とからすみでした。

個人的には、柚餅子の方が百倍は好きです。たぶん値段はからすみがうんと高いでしょう。

長々お付き合いありがとうございました。



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