最終章だけど、、、

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お寺さまのお話から・・・憂き世の実態

2020-09-21 18:57:16 | 日記
今日も月忌参りの話題です。
前回は、1時間待っておいでになりました。
今日は油断したのか、陋屋に到着したら、すでにお寺さまのお車が門の前にあり、
運転席のお寺さまに、さんざん、恐縮の言葉や、お詫びの所作をして開錠しました。

お寺さまは、我が家のあとは何とか公民館へいらっしゃるそうで、そのために早めに出てこられたようです。公民館では、敬老の日のお祝いの席(コロナのための自粛はないのか?)で、まず、物故者のためのお経から始まるらしく、その任務をお願いされたとのこと。
すぐにお暇します、ということでしたが、一応お出ししたコーヒーを美味しい、一息つくことができました、と飲み干していただけました。そして、そう短くもない世間話も。
お寺さまにはお嬢さんがいらして、すでに嫁がれ、お子さまもいらっしゃいます。中学の国語の先生をなさっているそうですが、ほぼ土日休みなく、この4連休もやっと一日のお休み。残りは、部活動の指導とか、家庭訪問とか、試合とかで、その度に実家であるお寺にお子さまを預けにいらっしゃるそうです。
今日はやっと終日休みだから、家族三人で、どこかへ行くのかと思ったら、疲れがとれなくて、ゆっくり寝たい、と肝心のムスメが動かないがですちゃ・・・孫が可哀想で・・・

そしてお寺さまにな最近結婚された「若はん」と呼ばれるご子息がいらして、今はIT関連の会社員、お寺とは別のマンション住まいです。可愛い赤ちゃん連れて、琵琶湖の近くのホテルで一家三人3泊バケーション。N証券会社にお勤めのお嫁さんは、3年間育児休業中。休業が明けても時短で仕事ができるから、保育園に預けて仕事を続けます、とのことだそうです。
もし、お孫さんが具合が悪いときは、また預かるから、とお寺さまが言うと、「その時はお世話になります」とにっこり。
きっちり、週休2日だし、残業手当も出るお嫁ちゃんに比べて、娘の奉職先では朝の7時に学校へ出向き、夜は9時くらいまで仕事で帰れない(公務員の残業手当はない)、で、つくづく、ムスメが案じられる、というお話。中学の先生の大変なのは、あちこちから聞きます。
お寺さまも人の親。お嬢さんのことはこれまでも案じておられ、お孫さんに夕ご飯を食べさせ、お風呂にも入れて協力されていました。
民間企業にお勤めのお嫁さんの状況を知るにつけ、急に心配が増しているようです。

さて、今日は午後に、勤務先の3年の男子生徒が陋屋に訪問しにきました。
音大志願のために、進路は学校が関われない特殊な環境。東京の器楽の先生と声楽の先生についていて、月1,2回は上京、レッスンを受けていたのがこの半年、コロナ禍のためにここでも状況が思うに任せません。リモートレッスンも受けたものの、いまいち、、、などたまに校内で会うと顔を曇らせていました。
急転直下で、特別枠の指定校推薦で、私学の音大の出願が叶い、私も他事ながらほっとしていたところです。
今日は午前中、部活動(3年であっても音楽部の定演が年末にあるので)で、だれか午後も練習していくかと思っていたら自分一人になった、で、ぽこ先生のところへ行ってもいい?との連絡が入りました。
私のところへは楽器持参でしたので、生演奏をいくつか聞かせてくれました。受験の課題曲もとっても素敵に仕上がっていて、、、
私のバイオリンと合奏したり、お茶にしたり、で楽しい2時間を過ごしました。
陋屋のあとは、近くの市民ホールで、別のアンサンブルの練習だと、手をふって出ていきました。
彼の話の中で、一つ記憶に残ったのが、「今日は学校は本当に生徒は僕一人、先生は日直の人一人だった」です。
生徒数900名近く、職員数が100人近くの大規模校で、先生も生徒もきちんと祝日をとっているのです。部活動もだいぶ以前の様子に戻ったとはいえ、それでも休日は部活はなし、ふだんも6時までの限定付きです。

午前に聞いたお寺さまのお話の中身を思い出し、何とかならないのだろうか、よそのこども(中学生)の世話をしていてご自分のお子さまとの時間を食いつぶすなんて!と虚しくなりました。
お寺さまの力ない最後のセリフ、「なんたって、親さんがたいへんながですちゃ。モンスターペアレントは、すぐ委員会に電話して、まくしたてるし、SNSでもうるさいらしいとか」でした。

生徒さんも中学の方が高校より生きにくい、それは、思春期のるつぼの渦中にいるものの宿命ともいえますが、何か、忙殺される事情があるのでしょうか。。。

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8 コメント

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Unknown (すらいむらいだー)
2020-09-22 09:58:24
こっちでも。敬老会は、規模を縮小してやるようです。看板が出てました。

寅さんの映画で、おいちゃんが、お彼岸か何かで御前様を呼んだ時
「では。おいそがしいでしょうから、ありがたい所だけを、かいつまんでお願いします」
て言ってたのを思い出しましたよ。

良いですねぇ・・楽器が出来るのは。
なんか人生が豊かになるような気がします。

中学生の先生、多忙ですねぇ・・
ただ。なんか世間の誤解があるようなのは、公務員は親方日の丸で。楽な商売!。。。て風潮があるような感じで。
私の父も国家公務員、でしたが、あれはあれで、結構キツイ仕事ではあったと思います。
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なんだかねえ・・・・ (madonna)
2020-09-22 12:44:39
お寺さんのご心配と吐息はよく分かります。
その前に、早く来られて待っておられるのを謝っておられるぽこさんの姿が眼に浮かびました。(笑)
慌てただろうなあ、って。
急いでいると言われた割の長居、よほど誰かに中学校の理不尽さをお話したかったのでしょう。
確かに、お話を伺えばひどすぎますね。
部活がどうにかならないのかしら。
それに比べて高校の先生は余裕があるようですね。
そう言えば、うちの次男が建築科を受けるのにデッサンの試験があるというので、美術の先生がデッサンをしばらく教えて下さったのを思い出しました。

良かったですね、生徒さんがいらっしゃって。一緒にバイオリンを弾いたりして、至福の時でしたね。
こっそりと傍で聴いていたかったなあ。
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Unknown (green)
2020-09-22 13:57:10
こんにちは。中学校の先生をされている娘さんの話・・本当に大変ですね。ブログのお友達に結婚前まで中学教師をされたいた方がみえましたが、部活動の手当てって数百円しか出ないとかなんとか。殆ど無給(and 無休)状態だとかで。また小学校教師をしている友人がかつていましたが状況は似ていて、それ以上に気を遣うのが保護者との関係だとも聞きました。あからさまなリストラこそないですが、「公務員の仕事は楽・・」という世間の思い込みは多くの場面で事実ではなさそうですね。(´;ω;`)
一方で育児休業が3年も認められている某企業!いまはこんなに手厚い職場もあるのですね。こうした恵まれた職場はまだごく一部だと思うのですが、女性が子供をもっても働ける職場がもっと増えたらよいと思います。

また、ぽこさんと生徒さんとの関係、とても素敵だなと思いました。生徒さんがぽこさんと大変慕っておられる様子が想像されます。私も高校時代にとても仲良かった金八先生みたいな感じの男性の先生がみえて、よくご自宅にお邪魔していました。あつかましくもしょっちゅう夕ご飯などもごちそうになったりして、でもそれをさせてくれる先生のお宅は心の避難所のような場所でした。20歳になった時に先生がいきつけのスナックに連れていってくれ、お酒を飲ませてもらい、「実は娘がいたんだ」とママさんたちにお披露目してもらったこともありました(笑)。そんなことも思い出しました。
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スライムライダーさん (ぽこ)
2020-09-22 20:04:48
コメントをありがとうございます。
今日は、お仕事から解放された貴重な休日でしたか?
それとも、コメントの後、半日だけのお仕事とか・・・
あんまり、他人のことをあれこれ心配したり、気にすらしないのが、私の常なるやり方です。
が、何でしょうね。
お会いしたこともない、文字のみが伝達手段のこの世界で、ご縁を結んだだけなのに、
何故か、今日の投稿時刻は、〇時だから、お休みだったのかな?なんてちょっと、いえ、だいぶ気になります。
敬老の日にちなんでのサービスの依頼などあったのでしょうか。

あっ、敬老の日は昨日でしたっけ。。。
御前さま・・・笠智衆さん演じるところの なくてはならぬあの場所の重要人物でしたね。
御前さまのお言葉に寅さんが例の口調で説明していたんだ。。おいちゃんは、義理堅い人でしたね。軽妙な寅さんは、変なところで義理堅く、憂き世の沙汰はどうでもいい、みたいでした。。。

音楽は、たまにぐるぐる頭の中で回るような好きな曲があれば、それで十分楽しめます。

お父上様もカラオケなんぞいらしたのかしら。ご隠居様になられて、すらりんさんの遊び相手もしてくださったころには。
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Madonnaさん (ぽこ)
2020-09-22 20:28:27
よく言うでしょう。
へたな習字を裏から見るととってもうまく見えるって。
私の音楽もそんなものです。
火曜日は、レッスンの日なのです。
常日頃、熱心ではありませんが、それでも子供時代とは違って、誠意をもって隔日くらいには、家でもお稽古します。(陋屋に楽器を置いています)
それでも、何かのことで楽器の蓋を開けるのも勇気がいるくらい、ご無沙汰することもあります。
そのままレッスンに伺うと、先生と世間話して、レッスン時間を短縮して ありがとうございました、とレッスンを終わる方向に(私がカジ取りして)ごまかすんです。
相撲の話とか、先生も楽しそうにのってくださる。。。
以前は県の弦楽指導者協会の会長をずっとなさっていた重鎮でいらして、とてもこちらから世間話はできませんでした。
そうそう、
もしかしたら、建築科の受験って東京芸大の建築科ではありませんか?
すべての建築科に詳しいわけではありませんが、建築科でデッサンの実技をテストするのでも有名なところでした。もちろん、伝統やらたくさんのりっぱな建築家を輩出していることでも。
私のバイオリンの先生のご子息は、暁星高校ロンドン校で高校時代を過ごされ、進学先を芸大の建築科なんだけど、実技もあるから、難しいのよ、と私のムスコが小学生の時に仰っていました。
先生自身も日本の音大からフランスの著名なバイオリニストに師事され、6年パリで学ばれています。ご結婚もそこで。シンクタンクにお勤めだったご主人は、会社からパリ大学に留学中でしたが、その恋を実らせるべくシンクタンクをおやめになり、結局、先生のご実家がやっていらっしゃる伝統工芸の鋳造会社をお継ぎになったそうです。
と話がどんどんあらぬ方向に。。。
Madonnaさんの人脈に比べると、貧相な私のそれですが、バイオリンの先生とのムスコ4歳以来のおつきあいが30年以上続き、こうして、ほぼお茶のみ仲間のように、レッスンにかこつけてお邪魔しているわけです。
レッスン料は、30分5000円。ムスコが師事していたころには、1時間10,000円でしたので、私はその為に働いていたようなものでした。楽器にも相当費用がかかりましたし。先生のおもちのストラディヴァリの百分の一くらいの値段であっても、庶民の私は覚悟の出費をしたものです。
教育にはお金と時間がつきもの。
音楽や美術はまた独特の世界ですね。
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greenさん (ぽこ)
2020-09-22 20:44:36
私も大学4年の時に、人並みに就活した経験があります。その頃は、4大を出ていても、女性はお茶くみ程度の扱いで、あくまで、男性の補佐にまわされました。女性が会社ですることは、自分の目に叶うエリート社員とのゴールをめざし、婚活みたいなもの。会社もそれを望んでいた?といいますのも、私が運よく合格した〇〇物産でも、将来わが社の駐在員の妻になることを念頭に置いてください、と言われましたもの。
それから10年くらいして、男女雇用機会均等法ができたような。。。
その点教師は男女平等をうたっているのは、昔からです。結婚しているか非婚かによっても全く違いがありません。しいて言いますと、育児休業が取りやすいのはこの職場ですが、復職してくると、時短の利用などは、なかなか勇気がないと口にできません。人手がぎりぎりに設定してあるので、今日は早く帰ります、とは言いだしにくい。
かつては育児休業も先生の世界には定着していませんでした。
でも夏休みなど男女の別なく自宅研修という名前で先生たちはみんな家庭で過ごせました。
greenさんが懇意にされた先生も、確かに、例外的でありません。どこでも個人的に濃く関わる、家庭に呼んだり、ごはんを食べさせたりする生徒が周囲にいる先生は少なくありませんでしたね。
学校の職員室も和やかな時代でした。
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きんぱちひよこ。 (ひよこ)
2020-09-27 22:00:03
きんぱち先生も中学生だったと思いますし、
中学生日記も中学生でした。
あれはドラマですが。。。問題ばかりでした。
スタンドバイミーの主人公も12歳6年生くらいでした...そのくらいの子供って...
中学生の先生はやっぱり大変そうですね。

テレビだと大きな会社や官庁で育休をとっているとかやっていますが、大多数の中小零細企業は...
非正規雇用で働いている人も...
理想はあっても、現実にできることとできないことがありそうです。
そもそも少子化の原因は育休がとれないせいではないですし。。。
まあ何がよくて何が悪いのかもはやわかりません。。。
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生きにくい時代 (ぽこ)
2020-09-28 00:57:25
こんばんは、ひよこさん。
コメントありがとうございました。
本当に、何が悪いのか、見当がつきません。
コメントのお返事に、生きにくい時代、と記したのは、
中学生時代というものが、ほぼ普遍的に生きにくい、悪い言葉で言うならば、御しにくい、
もうひとつの生きにくい時代は、この国でこの時代が、ということです。
十代の半ばころは、親をはじめとして家族や地域やもちろん学校も総当たりでかかっていっても、だれもが、生きにくい。それは、自我に目覚め、自己主張したいことがふつふつと湧いてくるのに、それを抑える規則やら、社会の掟があるから、ともいえます。
一方、ネットの世界で広がる未知の人とのかかわり方がこの時代に生きる中学生をより惑わしているところもあります。

かつてどの時代も中学生は、いつも、難しかった。
それを金八先生や、中学生日記の中に登場する先生が、時には、上手に中学生を導いたり、(視聴者は、こんなうまい具合にはいかないだろう、と半信半疑にもなり)時には問題提起で終わったこともありますね。

少子化に歯止めをかけるために、設立されたばかりの現内閣では、早速不妊治療の無償化の実行などうたっているそうです。

ひよこさんが仰るように、それで、問題解決にならない、中学を30人学級にして担任2人制にするのも解決の一助になっても全体像にはまだまだ。。。

母親が家庭にいて、十分子供の世話をしたら、それが問題解決になるのか、と仮定してみても、実際は、経済以外の理由で主婦専業が成り立たない気もします。
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