今朝、やっと二輪咲いた。
待った割には、平凡な色で、小さい。
が、一生懸命咲いた朝顔に失礼であろう。
もし朝顔の観察日記を書く、小さな子供がいたら夏休みの終わりでハラハラしたことだ。
葉が出て、蔓が伸びて支えをこえて、駐車場のフェンスに巻きつき、ゾウの鼻のように蔓の先を振り振り、長くのびて成長の意欲はとどまることはない。
蔓のところどころに、小さな緑の花芽をつけながら、何時咲くとも気配のないままだった。
毎日、水やりをしていたミダイが「明日咲きそう」。
今朝の二輪は、藤色ではなく、「オールドローズ」か「うすくれない」色だ。
たぶん、数年前に朝顔市で買ってきた、「団十郎」の色をひくものと思う。
市川団十郎が狂言に用いた柿色。市川家の色。
この「団十郎茶」を、粋な朝顔屋さんが開発し朝顔市に並べたものであろう。
茶色は、花の色には無いので、小豆の粉を白っぽくしたようなローズでもって、「団十郎」として、似せたのでは無いか。
吉天の人生も「遅咲き」で、これからだ。
長い目で、大器晩成を見守ってくだされや。