「八日目の蝉」(角田光代)を読んだ。
どうでもいいことだけど、「蝉」じゃないほうの、本の
タイトルの画数の多い「せみ」の漢字がでてこないぞ。
なぜ?
さすがに角田光代は最後まで一気に読ませますね。
いつもせっぱつまった人が主人公だ。今回も。
たぶん男性には理解できない内容でしょうね。
私にも乳児を誘拐する理由がいまひとつピンとこない。
娘の薫が希和子と同じあやまちをおかした時も、
「あーあ、何やってんだか」でしょ。
でも、千草の、「私、自分が持っていないものを数えて
過ごすのはもういやなの」ということばは万人に共通して良い。
やっぱ私はもうちょっとくだけた角田光代のほうが好きだな。