ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

「アンダー・ザ・ドーム」

2011-07-18 13:11:17 | 読みモノ
それより何よりワールドカップ優勝おめでとうです。

私にとっては元マリーゼの鮫島や丸山が活躍したのがうれしい。

去年、マリーゼの試合を見に行って、応援しようと思った矢先の
活動休止。東電のチームというだけで、選手には責任のないことなのに、
と残念でしょうがなかっただけに、この快挙には感動です。

日本人の高い精神性を世界に示せたのでは、と思います。
つらく悲しいことがあっても。


さて、上下巻で1200ページを超すスティーヴン・キングの大作、
「アンダー・ザ・ドーム」を読了。

第一印象は、「最近の小説なんだなぁ」というもの。キングの作品は
一昔前が舞台になっているものを多く読んでいるので、よけいに
そう思うのかも。では、恒例の、Amazonさんの紹介文。

「メイン州の小さな町チェスターズミル。人口およそ二〇〇〇人。
その町は突如、透明の障壁に囲まれた。上方は高空に達し、
下方は地下深くまで及ぶ。“ドーム”と呼ばれるようになった障壁は、
わずかな空気と水と電波を通すのみ。パニックのなかで、命を落とす者が
連続する。そこで動き出すのは町を牛耳る男ビッグ・ジム・レニー。
警察力を掌握したビッグ・ジムは混乱に乗じて恐怖政治を開始した。
“ドーム”のなかで一触即発の内圧が高まりはじめる―。
アクセル踏みっぱなしの小説を書く―そう決意して、
“恐怖の帝王”キングが、その才能と筆力のすべテを恐怖と緊迫のために
叩き込み、全一四〇〇ページを一気に駆け抜ける。巨匠の新たなる
代表作、誕生。」

またまたメイン州が舞台で、善グループ対悪グループの争い、という、
キングの定番のようなお話ですが、いつもの「得体のしれない恐いもの」
はSFチックになっています。これ以上は言えませんが。

悪グループ代表、ビッグ・ジムの口ぐせ、「綿摘み野郎」が私の中で
ヒット中。「あの綿摘み野郎」という名詞的にも、「綿摘み野郎な心臓」と
いう形容詞的にも使います。最低野郎のビッグ・ジムが使うと
妙にハマる。
このビッグ・ジムが一体いつになったら破滅するのか、見届けるまで
やめられない、という気にさせます。

それにしても、ガイガーカウンターとか、メルトダウンとか、落盤事故
とか、キングは予言者なのか?身につまされる部分も多い物語でした。

おすすめです。